呉港高等学校の偏差値は？高校の特徴・評判・難易度まとめ

呉港高等学校は1818年に創設された私塾を前身とする、広島県呉市の私立高校です。

2018年に創立200年を迎える呉港高等学校は長く男子校でしたが、2013年から2015年にかけて普通科が完全共学化しました。
2021年度時点の男女比は男子62％に対し女子38％と、女子人気も高まってきています。

この記事では、そんな呉港高等学校に興味がある方のために、呉港高等学校の偏差値や入試難易度をはじめ、高校・学科の特徴や評判、卒業生の進学・就職先などもご紹介します。

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呉港高等学校の基本情報

呉港高等学校の基本情報は以下の表の通りです。

出典：呉港高等学校

呉港高等学校の偏差値・難易度

まずは、呉港高等学校の偏差値および入試難易度を学科別に見ていきましょう。

偏差値

呉港高等学校の学科別偏差値は、以下の表の通りです。

出典：みんなの高校情報

難易度

普通科特進コースの偏差値は57です。
広島県内の私立高校77校中第18位、広島県の全高校238校の中でも第43位と上位にランクインしており、難易度は比較的高めです。

続く普通科進学コースの偏差値は45で、広島県の私立では57位／77校、国公立も合わせると152位／238校と、特進コースと比べてだいぶ合格を狙いやすい難易度に落ち着いています。

ただし、普通科の一般入試は特進コースも進学コースも共に5教科＋面接で、3教科＋面接で済む普通科推薦や機械科・電気情報科よりも教科数が多いため、よりしっかりとした対策と綿密なスケジュール立てが必須となります。

機械科と電気情報科は共に偏差値41で、教科数が普通科より少ないこともあり、情報収集と対策を怠らなければ十分に合格が期待できる圏内にあると言えるでしょう。

呉港高校は特に特進コースの偏差値が高いため、塾を利用した受験対策が効果的になります。

呉港高等学校の特徴

続いて、呉港高等学校の特徴を3つの観点からご紹介します。

なお、呉港高等学校は常時学校見学も受け入れています。

以下でご紹介する以外にも呉港高等学校の魅力はたくさんありますので、興味を持たれた方はぜひ学校見学などへの参加もご検討ください。

特徴1：交通アクセス抜群の立地で自宅から通学可能

JR呉線広駅から徒歩7分の場所に位置する呉港高等学校は、とにかく交通の便が良いのが特徴です。
電車やバスが使えるのは勿論、平地に位置しているため自転車通学にも適しています。
近隣の島々から船と自転車を使って通学している生徒も多く、自宅から無理なく通いやすい立地です。

実際、在学生に呉港高等学校の魅力を聞いてみたところ、「家から近い」という点を挙げる人がかなり多かったとのこと。
美しい景色とアクセスのよい立地を兼ね備えたとても魅力的な環境です。

特徴2：充実した校内設備

呉港高等学校の校舎は設備が充実している上にきれいに管理されており、気持ちよく勉強や部活に取り組めるよう配慮が行き届いています。
学校や施設のきれいさは毎日利用している生徒からも評判になるほどです。

元々は男子校だったところを2013年から共学化したこともあり、特に女子トイレが新しくきれいなのは女子生徒にとっては嬉しいポイントです。

他にも人工芝が敷かれたソフトテニスコートやトレーニングルーム、2014年に新設されたきれいな体育館、体育系重点クラブ所属生徒向けの男子寮など、運動が得意な生徒に嬉しい設備が充実しているのも、呉港高等学校の魅力の一つです。

特徴3：校則は厳しめで生徒間トラブルには早期に対処

呉港高等学校の特徴としては、校則や生徒指導の厳しさもかなり有名です。
特に服装に関する規定が厳格で、身だしなみの大切さを徹底的に指導する校風のためか、制服を着崩す生徒はほとんど見かけません。

生徒にとっては窮屈と感じるかもしれませんが、その分先生の目が生徒ひとりひとりに行き届いていると言い換えることもできます。
実際、生徒間で何か問題が起こりそうになると学校側が早期に間に入って迅速に動いてくれるため、深刻な人間関係のトラブルやいじめなどはまず起こらないと、生徒や保護者の間でも評判です。

指導は厳格ながらも安心して通うことができる学校であるとも言えます。

呉港高等学校の学科情報

呉港高等学校には普通科・機械科・電気情報科の3つの学科があり、うち普通科は更に「特進コース」と「進学コース」に分けられています。

ここでは、それぞれの学科・コースの特徴をご紹介します。

どの学科・コースを選ぶべきか迷っている方はぜひ以下の情報を参考にしてみてください。

普通科　特進コース

普通科の特進コースは、国公立大学や難関私立大学への合格を目標とし、入学時から大学受験を見据えた特別なカリキュラムが組まれている難関大学対策コースです。

とにかくきめ細やかな指導を大切にしており、少人数制の授業で丁寧に理解度を高めていきます。
教師陣の姿勢も徹底しており、分からないことがあればいつでも質問を受け付け個別にじっくり指導してくれるため、取りこぼされる心配がありません。

特進コースの授業は1日7時間制で、朝の確認テストや放課後・土曜日の補習授業があるほか、長期休業中にも進学補習が実施されます。
目標達成を目指して思う存分勉強に取り組むための環境が整っているコースです。

普通科　進学コース

普通科の進学コースは、進学を希望しながらも勉強が苦手という生徒の自己肯定感と学習意欲を育て、幅広い進路希望に応えるコースです。

受験対策とクラブ活動を両立させたいと考える生徒にもうってつけで、クラブ活動の時間をしっかり確保しながらも基礎から受験対策まで着実に積み上げていくことができます。
特にクラブ引退後は、志望校合格に向けてかなり手厚く学習のバックアップをしてくれるため、受験勉強のためにクラブ活動を諦める必要がありません。

進学コースの学力は年々向上しており、過去には国公立大学合格者も輩出しています。
また、2021年度からは生徒ひとりひとりにノートPCが導入され、ICT教育の整備も進んでいるようです。

機械科

機械科は、あらゆる業種の機械技術とメカニズムを学び、世界で活躍できるエンジニアを目指す生徒のためのコースです。
経験豊かな教師陣による授業、少人数グループでの体験学習や実習を通じて、ものづくりの基礎から先端技術の知識・技術までもを習得していきます。

さまざまな機械の構造や操作方法を机上で学ぶだけでなく、実際に触って作ってみることでものづくりの楽しさを知り、チャレンジ精神や創造力をも養うことができるのがこのコースの特徴です。

3年次には「課題研究」というカリキュラムで自身が興味を持っているテーマの研究開発に取り組みます。
トライ＆エラーを繰り返した末に得られた成果は、学年末の「課題研究発表会」で発表します。

なお、機械科で進学を希望する生徒には進学コースが用意されており、特別なカリキュラムで進学に必要な学習をサポートしてくれます。

電気情報科

電気情報科は、常に進化し続ける電気・情報技術のプロフェッショナルを育成するためのコースです。

我々の生活や各種産業に欠かせない電気技術の基礎をはじめ、高度情報通信社会に対応する知識と技術、コンピュータの活用や制御、ネットワークに関する技能・技術について学ぶことができます。

3年次の「課題研究」は機械科と合同で行われます。
過去の電気情報科のテーマの具体例としては「EV（電気自動車）の製作」や「マイコン制御（電光掲示板作成）」などが挙げられます。

またこちらも機械科と同様に2年次から進学コースが設置されており、進学希望者には就職希望者とは異なる特別なカリキュラムで対応しています。

呉港高等学校の部活動

ここでは呉港高等学校のクラブ活動についてまとめました。

呉港高等学校のクラブは全部で29クラブあり、詳細は以下の表の通りです。

出典：呉港高等学校　クラブ活動

重点クラブ

呉港高等学校のクラブの中には「重点クラブ」と呼ばれるものがあります。

「重点クラブ」は、高体連・高文連・全工技連主催の大会またはそれに準じる大会において、3～5年以内に中国大会以上に進出するための計画があり、実現に向けての努力が認められるクラブの中から選定されます。

現在、「重点クラブ」には以下の7クラブが指定されています。

• 硬式野球部
• ソフトテニス部
• 空手道部
• バスケットボール部
• サッカー部
• ブラスバンド部
• エコテック部

この「重点クラブ」に指定されたクラブは特に活動に力を入れており、体育系重点クラブ所属の男子生徒専用の寮が学内に用意されているほどです。
その甲斐もあってか、「重点クラブ」は様々な実績を残しています。

以降に「重点クラブ」の実績を抜粋してご紹介します。

重点クラブの主な実績

• 硬式野球部：春季広島県高等学校野球大会　ベスト4進出（平成30年度）
• ソフトテニス部：インターハイ団体戦1回・個人戦19回出場　うち準優勝1回・3位1回
• 空手道部：インターハイ15回連続出場・団体組手22回出場　団体組手3位（平成29年）
• バスケットボール部：中国高校選手権大会 広島県予選1位（平成30年）
• サッカー部：呉地区総体優勝　県大会出場（平成25～30年）
• ブラスバンド部：全日本吹奏楽コンクール中国大会　金賞（平成25・26年）・銀賞（平成24年）
• エコテック部：鈴鹿ドリームカップ（国際レース）16年連続出場(平成11〜26年)　受賞多数

この他にも、「重点クラブ」ではここでは紹介しきれないほどの多数の実績を残しています。
もちろん、「重点クラブ」以外のクラブも各々輝かしい実績を残しており、それぞれの目標に向け日々精力的に活動しています。

クラブ活動に力いっぱい取り組みたい方やユニークなクラブ活動に興味をお持ちの方には、呉港高等学校はおすすめの学校です。

呉港高等学校卒業生の進路・進学先

最後に、呉港高等学校卒業生の進路や進学先についてもご紹介します。

呉港高等学校は進学・就職共に生徒を手厚くサポートする体制が整っており、国公立大学や難関私立大学への合格率が年々上昇しているだけでなく、就職内定率で100％の実績を維持しています。

各資格検定の取得者数も多く、2017年度の第二種電気工事士合格者数は県下1位、全国5位を記録しました。

以下、主な進学実績および就職実績を順に紹介していきます。

主な大学合格実績

2020年度の主な大学合格実績は以下の表のとおりです。

出典：呉港高等学校　進学状況

主な就職先

2020年度の主な就職先は下の表のとおりです。

出典：呉港高等学校　就職状況

まとめ

以上、呉港高等学校の偏差値や特徴、評判、難易度や進路についてご紹介しました。

呉港高等学校は……

• 偏差値は41～57。普通科特進コースの難易度が最も高く、広島県内私立高校で第18位
• 国公立や難関私大を狙う普通科特進コース、広く進学希望に応える普通科進学コース、それぞれの分野で就職・進学共に狙える機械科・電気情報科から学科・コースを選べる
• 就職内定率100％を誇る。国公立および難関私大の合格率も年々高まってきている

この他にも、この記事では紹介しきれなかった呉港高等学校の魅力や情報がたくさんあります。

受験を検討されている方やより詳しく知りたい方は、ぜひこの機会に学校見学なども検討してみてください！