大学医学部の留年は何年まで?近年うつ病での留年が急増中!?

大学医学部の留年は何年まで?近年うつ病での留年が急増中!?

念願の医学部へ入学。その後には勉強はしなければならないが概に楽しい学生生活が待っている…。このような想像をする医学部受験生は多いかもしれません。

ある部分の学生にとってはこのイメージは正しいです。

しかし、医学部は一方で留年する学生やうつ病になってしまう学生が他学部に比べてかなり高くなっています。

今回の記事では医学部で許される留年数が何年までなのか近年増えているうつ病による留年というテーマに沿ってお話していきたいと思います。

あまり明るい話題ではありませんが知っておくべき情報でもあるのでぜひ読んでいってください。

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医学部の留年事情はなかなか複雑である!

落ち込む

まず、医学部における留年と他学部の留年の違いや、最大何年まで留年が許され、どこから退学になるのか、そして留年する理由などについて考察していこうと思います。

医学部を志す人にとっては綺麗ごとではない医学部の事情として覚えておいてくださいね。

医学部の留年は優秀な人でもかかってしまう可能性がある!

医学部と他学部の留年の大きな違いは「進級の難易度」です。

私は前の大学では一般学部である理学部に、現在は医学部に所属しているので違いがよく理解できるのですが医学部の進級は他学部と比べて段違いに厳しいです。

例えば一般学部の場合は「2年が終わった段階で教養科目を40単位以上取っていないと留年」というケースや「外国語科目を2年までに履修出来なければ留年」という様にある程度の時間的なゆとりがある場合が多いです。

対して医学部では1年生の段階から「一科目でも落としたら留年」の状況が始まります。

一般学部なら時間割を組む時に数単位落としてもいいように多めに講義を取るなどの予防線を張ることも可能ですが医学部は時間割がみっちり詰まっているので保険をかけることができません。

2年になって専門科目が始まれば毎週のように試験があり、もちろん一つも落とすことはできません。

一般学部のようにタームの中間と最後だけに中間テストと期末テストがあるわけではなく、毎週「絶対に落とせないテスト」があります。

従って優秀な学生が苦手な科目を一つだけ落としてしまった場合でも即留年になるわけです。

許される留年数は基本的に6年まで!ただし大学によって規定在り!

次に何年まで留年できるかという話に移ります。

基本的に法律で大学にいられる期間は、「在学期間の2倍まで」と規定されているため、医学部の場合は在学期間が6年ですから最大12年までは在学できることになります。

それ以上留年すると退学になります。

ただし、大学ごとに独自の規定を設けていることが多いようです。

私が聞いたところによると「同じ学年に2年までしか在学できない」大学があります。

つまり同じ学年で2回留年になった時点で強制退学となります。

従って最大期間在学するには2年で一学年ずつ進級していくしかありません。

大半の人がここまで行く前に退学するようです。

医学部に入学した際には何年まで留年が許されるのかを調べておくと良いでしょう。

もちろん留年はしないに越したことはありませんが。

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年々増えている医学生や医師のうつ病。

鬱

次に医学部や医師の間で着実に増えているうつ病にスポットライトを当ててお話していきます。

まずはうつ病がどのような病気であるのか、そしてなぜ医学生や医師で多いのかについて考察していこうと思います。

うつ病はれっきとした「病気」です。根性論ではすまされません。

私は最近、脳神経医学の講義でうつ病について医学的視点で学び、身近にうつ病になった人もいることから個人としても調べていました。

うつ病というのはがんや肺炎などと同じ

「病気」であり「疾患」です。

社会ではうつ病は甘えだ、とか根性が足りない!とあしらわれてしまうのですがまずはうつ病は診断基準がある「病気」であることを知ってください。

具体的には人がストレスを感じた時に放出されるストレスホルモンの分泌が止まらなくなり

脳で重要な機能を司るセロトニンという物質が分泌されにくくなることでうつ病が起こります。

症状としても気分が落ち込むだけではなく、それに伴う身体症状も多くあります。

さらにうつ病は「心の風邪」と呼ばれるくらい誰にでも起こりうるありふれた病気です。

医学生や医師にうつ病が多いのはなぜ?

先ほども書いたように、うつ病の原因長期にわたる過度のストレスです。

医師がうつ病になるのはこれだけで何となく想像できますね。

特に地方の医師は医師不足により残業は当たり前、寝ている時もいつ電話で叩き起こされるかわからない不安、休みなんてない、そんな劣悪な労働環境は残念なことに日本でそれほど珍しいことではないようです。

医学生がうつ病になる一番の原因はもちろん勉強です。

もともと医学にあまり興味がない学生や、講義についてこれなくなり再試祭りに陥ってしまった学生は次から次に迫る圧倒的な勉強量の前に勉強意欲を失ってしまいます。

そして、自分が本当は何がしたかったのかもわからなくなり、やがて学校にこなくなり退学する…というケースもあるようです。

勉強の他にも医学部の人間関係は少し特殊なので人間関係の問題でも悩む人は多いようです。

うつ病になるのを防ぐためには

では医学部生になった暁にはどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。

うつ病の原因がストレスである以上、勉強のストレスからは逃げられません。

一番良いのは自分の勉強習慣を確立してある程度余裕を持って試験に臨むことです。

また良好な人間関係を築くことも重要です。

受験勉強を予備校に任せきりの人は自分で勉強する習慣を確立していないので主体的に勉強できるように訓練しておきましょう。

また、医学部で進級する上で先輩からの情報は不可欠なので部活やサークルに入って人脈を作ると良いでしょう。

留年しないように注意して楽しい医学生ライフを!

いかがでしたか?今回は医学部の留年事情に焦点をあて、近年増えつつある医学生のうつ病と留年の関係について解説しました。

何年まで留年が許されるのか、進級が一般学部と比較してどう難しいのかなど、医学部の進級の特徴をしっかりと把握しつつ留年しないように気をつけましょう。

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  • 現役医学生 より:

    精神疾患にかかり、健康が戻りきらないで勉強も満足に出来ず留年が決まりました。
    消えたいです。
    でも医学生の留年を否定的に書いていなかったので少し救われました

    評価: 5
  • 匿名 より:

    これから入学を目指す若い人達に対して、ネガティブな情報も含めて判断材料を提供しようとしている点において、たいへん親切なサイトだと感じました。
    次は、医師免許を得たにもかかわらず、様々なことで中年以降失業医となってしまう日本の現実について特集してほしいです。特に、法医学の医師あまりによる長期失業医問題について詳しく解説してほしいです。

    評価: 5

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