医学部を目指す人はチャンス? 2022年の医学部入試の動向を解説!

医学部を目指す人はチャンス? 2022年の医学部入試の動向を解説!

医学部合格目指す受験生にとって、医学部入試の動向というのは極めて重要にして致命的な情報となります。

全国共通テストの導入、女子受験生や多浪生への差別入試の問題意識…医学部入試を取り巻く環境がここ最近は良い意味で変化してきています。

この影響は2019年度の医学部入試にも女子受験生、多浪生の合格率増加という形で大きく反映されました

今回はそんな医学部入試に関連する様々な変化と、それによりチャンスが増える受験生について解説していきます。ぜひ参考にしてくださいね。

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 変化1:全国共通テストの導入で併願数が増加

増加傾向を分析

いよいよ2020年をもって現行のセンター試験が事実上廃止され、新たに全国共通テストが開始されます。

両者に特に大きな変化はありませんが、全国共通テストはマーク試験に加えて記述式の問題も含まれています。

また、問題の性質としても暗記された知識を問う問題から思考力を問う問題の比率が大きくなります。

これが医学部入試の動向の大きな変化の一つになります。単なる試験の出題方式の変化が2020年の医学部入試全体にどのような変化を起こすのでしょうか。

代表的な懸念とその結果として考えられる動向の変化について考察していきます。

 全国共通テストがどうなるのかわからない

受験生にとって、とりわけセンター試験などの一次試験が極めて重要になる医学部入試においては制度の変化は大きな懸念材料になります。

実用的なことを言えば、全国共通テストの記述問題は採点基準の客観性の確保が難しく、民間の英語検定なども同様のことが言えるので合格者の選考が今よりも不透明になる恐れがあります。

受験生としては制度が変わってしまう前に合格を決めてしまいたいという思いになるのは自然なことでしょう。

 2020年の医学部入試で決める!併願数の増加が考えられる

以上の考察から、最後のセンター試験実施年である2020年の入試で医学部合格を決めたいという思いから医学部受験生が併願する大学数の増加が動向として考えられます。

医学部予備校などのホームページを参照すると去年の入試でも例年よりも一人あたりの併願数が増加したという記述があります。

その結果としてみかけ上の倍率はどこの大学でも増加するでしょう。

 情報の捉え方

情報をネガティブなものとして捉えるのではなく、情報として認識しておくこと重要になります。

出願の時期になってから驚いて、不安がるよりも予め予想される動向を掴んで直前期にあたふたしないように準備しておきましょう。

後ほど解説しますが、倍率の増加は必ずしもネガティブな意味を持つわけではありません。

今まで不当に扱われてきた受験生に追い風が吹いた結果として倍率が大きくなっているだけなので人によってはポジティブな意味合いを帯びます。では、その良い影響について話していきましょう。

 変化2:女子受験生や多浪生が公平に受験できるようになった!

公平な天秤

昨年、私立医学部を中心とした医学部の不正入試が大きな問題になりました。

これまで医学部入試の闇の噂として、あるいは統計処理で明らかであった多浪生や女子受験生の理不尽な扱いが指摘されました。

その結果を受けて、昨年度の医学部入試では女子受験生の合格率が、1.2倍に多浪生の合格率が1.4倍になったとメディカルラボが発表しています。

この動向は今年度の2020年の医学部入試でも踏襲されるでしょう。

性別や浪人年数で不安を持っている人にとって2020年の医学部入試は合格者となるチャンスが広がる年といっても過言ではないでしょう。

 女子受験生、多浪生は積極的に私立に併願しよう!

これらの情報を踏まえると、2020年度の医学部入試を考えている女子受験生、多浪生の人は積極的に私立医学部に併願していきましょう。

前の章でも述べたように2020年度はセンター試験最後の年ということもあり、ここで合格者になって受験を終わらせたいという人が多いとおもいます。

私立医学部への追い風

昨年の医学部関連の諸問題により理不尽が解消されたことは追い風になっています。

もうこれまでほど、性別や浪人年数で理不尽な扱いを受けることはないため、自信を持って私立医学部も視野に入れて受験できます

制度の変更、差別の軽減といった様々な要因から2020年の医学部入試はこうした受験生にはチャンスとなります。

 手の伸ばしすぎには注意

制止する人

さきほど医学部受験生一人当たりの併願校が増加していると述べました。

2020年度の入試でも多数の医学部を受験しようと考えている人も多いかもしれません。

それは結構なことなのですが、塾講師としての立場からすると受けすぎるのは良くないと言いたくなります。

私立の医学部の入試問題はそれぞれが非常に癖のある問題を出題してきます。そしてその癖のある問題に対応できるようになるにはそれなりの時間が必要です。

受験校の数を増やし過ぎて個々の大学への対策が手薄になるのはかえって合格率が下がってしまう可能性があります。合格者となる為には丹念な準備が必要です。

特に国立大学の医学部を第一志望としている人はセンター試験の対策もありますし、上記のことを考慮すれば併願校はせいぜい5つくらいまでが限界だと思います。

受験する大学を選ぶ

闇雲に受験しまくって、対策が「薄く伸ばした盾」のようにならないようにきちんと準備しましょう。

どこを受験するのか、は皆さんが思っているよりも決定的な決断になります。

前もって赤本などをみて傾向を掴んでから受験校を絞り込んでいきましょう。

 2020年の医学部入試の動向についてのまとめ

いかがでしたか?今回は昨今の医学部の入試を取り巻く動向の変化を中心に2020年度の入試についての考察をしました。

何はともあれ医学部入試の公平性が確保されつつあるのはあらゆる人にとって朗報であることは間違いないでしょう。

特につい最近まで不遇な扱いをされてきた受験生は自信をもって勉学に励んでください。

また、繰り返しになりますが併願校を増やす際には「どこを、何校」受験するのか、問題の傾向はどんなものなのかを把握しておくことが、秀才が競い合う医学部入試で合格者になるためには必須事項です。ぜひ今後の進路決定の際に参考にしてください。

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