2021年1月より施行される「大学入学共通テスト」
現在のセンター試験の形式から大きく変更され、思考力や表現力を測る問題が多く出題されるようになります。
受験生の大半が受験するであろう国語でもセンター試験から大きく変更され、今までのマーク式解答の他に記述式解答も追加される予定です。
今回は大きく変更される国語の問題について、解答形式や評価配分などをご紹介します。
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どんな問題が出題されるの?
新制度である大学入学共通テストではどういった問題が出題され、受験生はどういった力を身につけなくてはいけないのでしょうか。
センター試験からどう変わったのでしょうか。
まずは大学入学共通テストの概要から見ていきましょう。
「知識力」から「思考力」、「表現力」が求められるように
従来のセンター試験では4つの大問に別れ、それぞれ文章を読んで解答を選択するという形式でした。受験生はいかに早く文章を読み、そこに書かれていることと合っている答えを選択肢からいかに早く選択するかという力が求められていました。
また、古文や漢文ではどれだけ単語や文法的な知識を身につけ、正確に文章を読み解いていくかが大切とされていました。
しかし、大学入学共通テストではそういった力に加えて「思考力」や「表現力」を求められていくようになります。
「思考力」では問題の文章からどういったことが考察できるか、筆者は何を言いたいのかということを考える力が問われます。センター試験でも似たような問題は出題されていましたが、大学入学共通テストではよりそういった問題が多くなります。
また、複数の文章や情報から必要な情報を選び取り、それらを結びあわせて答えを導くという力も必要になってきます。
そして「表現力」では文章から自分はどういったことを考え、どうそれを文章に表現するかという力が試されます。
こちらは主に記述式回答で解答する問題に該当します。
記述式解答については後ほど詳しくご紹介します。
より実践的な場面が出題されるように
センター試験では無かった形式の問題が大学入学共通テストでは出題されます。
例えばセンター試験では問題に文章しかなかったものが、これと関連した資料やポスター、データなども問題に印刷されており、それらの情報をまとめて解答を導くという問題が出題されたりします。この辺りは英語でも似たような問題形式が出題されていました。
また、議論を通して、登場人物が何を言いたいのかを考える問題も出題されるようです。
これらの問題に対応するため、受験生は実践的で使える力、自分の考えを伝える力がより必要となりそうです。
問題形式はどう変わるの?
大学入学共通テストでは問題形式も大きく変更されました。
センター試験のようなマーク式解答に加え記述式解答が増えたほか、出題される問題の形式も大幅に変更になりました。
ここでは平成29年と30年に実施されたプレテストを基に、どう変更になったのかを見ていきましょう。
従来の大問4問から5問へ
センター試験では現代文大問2問、古文と漢文がそれぞれ1問ずつの合計大問が4問という構成になっていました。配分も現代文100点、古文漢文がそれぞれ50点の合計200点でした。
大学入学共通テストではそこにさらに大問1問が追加され合計大問5問での構成に変更されました。この追加された1問はプレテストで言う所の第一問に該当し、こちらは記述式解答の問題となっています。
第二問と第三問は現代文、第四問は古文、第五問は漢文といったように、第二問からはセンター試験と同様な問題形式で解答もマーク式となっています。
センター試験から記述式解答をする1問が追加され、合計大問5問となったと考えるとイメージが掴みやすいと思います。
記述式解答問題が追加
前述の通り、大学入学共通テストでは記述式問題が追加されます。
プレテストを見てみると、全3題の記述式解答で構成されている第一問では文章やポスター、データなどから内容を要約をしたり、登場人物がどういったことを述べたいのかを考察するものとなっていました。
これまで大学の個別試験でしか実施されていなかった記述式解答の問題が追加されたことにより、受験生は勉強する量が増えたと言えます。
特に理系の学生では個別試験で国語が無い学部がほとんどだったため、今まで力を入れてこなかった記述式の対策も行わなくてはならなくなりました。
また、解答時間はセンター試験の80分から100分に変更されたものの、いかに正確に回答するかという力もこれまで以上に重要になってきそうです。
評価配分が「200点満点+記述式の評価」に
センター試験では各大問それぞれ50点の合計200点満点で評価がされていましたが、大学入学共通テストではこの評価配分も変更されます。
まず従来のセンター試験に対応している箇所(プレテストでいう第二問から第5問)では大問それぞれ50点ずつの合計200点満点となっており、ここはセンター試験と変わりません。
しかし、大学入学共通テストで加わった記述式解答の大問の評価が「記述式の評価」として新たに追加されました。
全3題ある問題それぞれに押さえてある要点に応じてa~dの評価が与えられます。
そして3題の評価を合計して最終的な評価がA〜Eで与えられるという仕組みになっています。
200点満点の得点と記述式の評価の2つの合計が国語の評価として合否の判定に使われます。
2つの配分がどう合否につながるかという詳しいことはまだわかっていませんが、大学それぞれで配分は異なると考えられます。
まとめ|実践的な力が必要!
今回は2021年1月から始まる大学入学共通テストの国語について解説しました。
思考力や判断力が求められる問題がセンター試験より多く出題されるようになり、それに伴い、問題形式も大きく変化しました。
マーク式の他に記述式の解答が追加され、受験生はさらなる対策が必要となりそうです。
また、評価形式も変更となりました。
従来の200点満点の評価に加え、新たに追加された記述式の評価も合否に大きく関わることとなりそうです。
様々な変更点に対応するため、受験生はより思考力や判断力を養わないといけない他、実践的な力を身につけなくてはいけません。
これからどう教育が変化していくのか注目です。
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