予習と復習はどっちを優先するべき?予習復習のやり方を解説!

予習と復習はどっちを優先するべき?予習復習のやり方を解説!

家にいると、親から「予習しなさい」「復習しなさい」と言われた……こんな経験のある人は多いのではないでしょうか?

たしかに、予習→授業→復習という学習サイクルを身につけることで、学んだことが記憶に定着しやすくなって成績アップにつながります。
ですが、日々の部活動や学校外の習い事などで時間に余裕がない、という人もいるかもしれません。そんな時、予習と復習のどちらを優先するべきなのでしょうか。

今回は、予習・復習をやることの大切さおすすめの予習・復習のやり方について詳しく解説していきます!

復習によって学習したことを定着させる

予習復習 冒頭

日々の高校生活が忙しくて、なかなか勉強の時間が取れない……。そんなときは、予習と復習どちらを優先するべきなの? そんな風に迷ったら、復習することを優先しましょう!

まずはじめに、復習をすることの大切さについて解説します!

何度も復習しないと学習の効果はない!?

「学校で勉強したし、家で復習しなくても大丈夫でしょ」と復習せずにいる人も多いのではないでしょうか。そんな人は要注意です。
一度学校で勉強したからといって、すぐにその知識が記憶に定着するわけではないんです。

ドイツの心理学者であるエビングハウスの「エビングハウスの忘却曲線」では、学習した1時間後には約50%を忘れ、1日後にはなんと約74%忘れてしまうというような実験結果が出ています。
この結果だけ見ても、いかに学んだことを覚えておくのが大変かが分かりますよね。

だからこそ、知識を定着させるために何度も復習することが大切なんです。

ニガテを残したまま先に進むことを防ぐ!

復習をすることで、授業の内容を深く理解することができるのと同時に、分からなかったところニガテなところを残さずに先に進むことができます。

分からない問題や、間違えた問題を復習せずに放置してしまうと、また同じような問題が出たときに同じ間違いをしてしまうかもしれません。

自分がよく間違える問題やニガテなところを知り、定期テスト受験のときに間違えないようにするためにも、復習はとても大事です。

予習は授業の理解を早める

予習 毎日

ここまで、勉強の時間がないときは、復習を優先させるべきだと解説してきました。
ですが、予習もまた日々の授業の理解を早めるためには欠かせません。

次に、予習をやることの大切さについて解説していきます!

事前に分からないところを発見できる

予習をすることで、授業を受ける前「分からない」と思うところを知ることができます。

予習をしないで授業を受けていたら、次から次に疑問点が出てきてしまって頭がこんがらがってしまった……。そんな苦い経験をした人もいるのではないでしょうか。
特に高校では、中学よりも格段に授業のスピードが上がります。授業中に分からない部分が出てきてつまづいていると、あっという間に置いていかれてしまうでしょう。

授業を受ける前に少しでも予習をして、分からないところを知っておくことで焦らず落ち着いて授業を受けることができます。

授業の内容をより理解できるようになる

予習をして今の自分が「分からない」と思うところを知る。そうすることで、分からないことを理解しようと授業を集中して受けるようになります。

分からないところだけでなく、予習の段階で解けた! と思った問題でも本当に合っているかどうかを確かめるようにしましょう。もしかしたら、間違った理解をしているかもしれません。

授業を聞いても分からない……そんな時は、積極的に先生に質問しにいきましょう。予習をしていれば、何が分からないのか具体的に説明することができるはず!

ですが、ノートを丁寧にとることに集中しすぎて先生の話を聞いていなかった、ということにならないように気をつけてくださいね。

予習復習の効果的なやり方|予習→授業

予習と授業

なぜ普段から予習や復習をやることが大切なのか、その理由について解説してきました。

ここからは、具体的な予習のやり方と授業の受け方について解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

予習のより良いやり方

予習では主に、次の授業でやるであろう問題を先回りして解いておくことを心がけましょう。

その時、自分が理解できるところと理解できないところを区別し、分からないところにはペンなどで分かりやすく印をつけておくことをおすすめします。
そして、理解できる範囲はどんどん予習を進めていきましょう!

数ある教科の中でも、英語・数学・国語の3教科の予習をやることをおすすめします。

英語 ・分からない単語の意味を辞書で調べておく
・教科書の本文を和訳し、内容を理解しておく
数学 ・教科書に書いてある公式を確認する
・例題を見て、解き方を確認しておく
国語 ・古文は、分からない単語を調べておき現代語訳にも手をつける
・漢文は、原文を書き下し文に直す。余裕があれば現代語訳する。

授業の受け方

授業では、予習で見つけた「分からない」ところをしっかり理解するために、先生の解説をじっくり聞くようにしましょう。

授業では、問題の構造や解き方なども詳しく解説されるので、予習のときに分かっていた・解くことのできた問題でもノートをとりましょう。

授業を受けるとき、ペンを使い分けたりしてノートを綺麗に書くことだけに集中している人もいるかもしれませんが、要注意です。
ノートに気を取られている間に、先生が喋った重要なこと聞き逃してしまうかもしれません。先生の話を聞きながらノートをとることを普段から意識しておこなうようにしましょう。

予習復習の効果的なやり方|復習

復習

復習は、教科書やノートを「見て」覚えるインプットの復習だけでなく、数学の公式など覚えた知識を「使って」問題を解くアウトプットの復習も重要になります。

最後に、復習の効果的なやり方について解説していきます。

何度も繰り返し復習することが重要!

先に解説した通り、一度勉強しただけでは学習した内容をすぐに忘れてしまい記憶に定着しません。
時間を置いて、何度も繰り返し復習するようにしましょう!

復習の回数としては、授業で習ったその日に復習し、1週間後にもう一度復習する……というように2回から3回くらいやるのが一般的です。
1回目の復習は翌日→2回目は1週間後→3回目は2週間後……というように、時間を置いて何回も復習するやり方もあります。

1人で授業をしたり、友達と教えあうのも効果的!

本文で覚えた単語や公式を「使って」問題を解くのもまた効果的な復習のやり方です

単語や公式を見て覚えただけだと、実際のテストや受験などで出題される応用問題に対応できないかもしれません。そのため、参考書や問題集などで実際に覚えた公式を使う「アウトプット」の復習が重要になります。

参考書や問題集で問題を解くやり方以外にも、友達と問題を出し合ったり問題について解説するというのもおすすめです。
誰かに説明するためには、自分がその問題について理解していないといけません。上手く説明できない部分あいまいに覚えていたところということになるので、自然と復習するべき内容が分かってきます。

受験生におすすめしたい『4日2日ペース』

受験生におすすめしたい復習の方法として、「4日2日ペース」と呼ばれるやり方を紹介します。

このやり方では、1日目を何をやるかを決めたりする日にします。そして2日目から5日目で参考書をどんどん進め、6日目と7日目を復習日として完璧になるまで勉強するというのが「4日2日ペース」です。

6日目と7日目の復習日では、2日目から5日目の間で間違えた問題を中心に解いていってください。2日目から5日目までの勉強で参考書を完璧になるまで解くことが重要です!

週に2日復習日を設けることで、ニガテなところを残して先に進むことを防ぐことができます。

予習復習はどっちを優先すべき?|まとめ

予習復習 まとめ

今回は、予習と復習の大切さや、予習・復習のおすすめのやり方について解説してきました。

予習・復習どちらとも学力を向上させるためには大事なものですが、忙しくてなかなか両方に手を付けられない……!そんな人は復習を優先するようにしましょう!
復習も一度だけやって終わりではなく、何度も何度も繰り返しやってみてください。

時間に余裕ができてきたら、予習→授業→復習というサイクルを身につけて成績を伸ばしていきましょう!

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