医学部受験において多浪して合格する人は決して少なくありません。学年のうち現役合格で入学した人が半分もいない医学部は多いです。
ある医学部では学年の9割以上が浪人生で占められているところもあります。
私も高校を卒業してから2年間を経て入学し直した身ですので多浪の人と似たような悩みをたくさん抱え込んでいました。
今回は多浪生への注意点と私が仮面浪人の時に抱えていた悩みを紹介していこうと思います。
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浪人生の悩みは深刻…!
浪人生は常に吹っ切ることができない不安と悩みを抱えています。
その大きなプレッシャーに押しつぶされてしまうと勉強に手がつかなくなってしまい、また合格することができなかった…という悪循環に陥り多浪になってしまう。
医学部受験の多浪生にはこのような人が多いなあというのが塾講師をしてきて率直に感じた感想です。
具体的にはどのような悩みがあるのか、自分の経験を交えて2つ紹介していきます。「自分が何に対して不安を抱えているのか」を知ることはとても大事なことなので、ぜひご自身でも不安をかき出してみてください。
本当に自分なんかが医学部受験で合格することができるのかな…
これは恐らく浪人生の誰もが多少なりとも抱え込んでいる不安でしょう。
特に多浪生の場合何度も医学部受験して合格できなかった経験がある分、志望校が雲の上にあるように感じてしまうかもしれません。無意識のうちに精神的な諦めが生まれてしまうこともあります。
残念ながら個人的にこの悩みを受験が終わるまでに完全に克服することはできないと思います。
というのも、実際に合格するまで根本的な解決にはならないからです。受験してみないと合否はわからないわけですから考え込んだところで状況は好転しません。
対策として私の場合、この悩みを考え出す暇を作らないほど受験勉強に打ち込むように生活していました。不安はそれを圧倒するほどの勉強量を積み重ねることで軽減できます。
圧倒的な勉強量は自信にも繋がりますし合格に確実に近づくことは明白です。考えこんでいる自分に気が付いた時にはすぐさま計算問題なり知識のメンテナンスをしましょう。
親に申し訳ない
家がよっぽどの裕福でない限りこの悩みがあるでしょう。仮に現役で合格していれば必要のなかった費用を親に負担してもらっているという後ろめたさは大きいですよね。
この悩みは合格して立派な医師になって親孝行をすることで解決できると私は考えています。私自身もいまだに解消できていない問題です。
しかし、少なくとも後ろめたさを感じているということはあなたがしっかりと親に感謝できている証拠でもあるので、親としてもそれで合格してくれれば十分なのではないでしょうか。
必死に医学部合格にむけて勉強すること、母の日や父の日に何かささやかな贈り物をすること、感謝の言葉を送ること、浪人時にできることはそれぐらいだと思います。
浪人を許してもらっていることの常に感謝して勉強しましょう。親との良好な関係は受験には必須です。
多浪に関する注意点
次に医学部受験で多浪してしまった際の注意点を紹介していきます。
これまでに比べてかなり現実的なお話になるので耳が痛くなるかもしれませんが大事なことですのでしっかりと読んで考えてみて下さい。
期限を決めてしまおう!
最初の注意点は「何浪まで医学部受験に拘るのか」をはっきりさせてしまった方が良いというものです。タイムリミットを設けるということですね。
期限がないとどうしても人はまだ時間があるように錯覚してしまう生き物です。浪人は間違いなく家計に少なくない負担を与えますし、高校を卒業して数年もすれば本来は親への依存が軽くなっていないといけない年齢になると思います。
従ってあらゆる観点から、「
考えてもどうしようもないことは考えずに勉強に没頭すべし!
最初の章で浪人生が抱え込みがちな悩みを紹介しました。そこで書いてあることを今一度吟味すると「現段階ではどうしようもない悩み」であることに気づくと思います。
考えたところで根本的な解決はできないということです。そんな悩みに時間を割いている時間はありません。
雑念が出てきた時には積分計算を無心になるまで解くとか、単語帳を開くなどしてその雑念を払いましょう。
同じ悩みでも、このどうしようもない種類の悩みよりも勉強関連の悩みに時間を使うように意識しましょう。自分の学びに欠けているものを探す時間を作る方がよっぽど有意義ですし合格する可能性も上がります。
受験に関する悩みは勉強でしか解決できないのです。
前年度の失敗を分析することは不可欠!
この注意点が一番辛い作業かもしれません。
しかし、全ての成功には要因があり、同時に全ての失敗には原因があります。医学部受験といえども合格できなかったのは何かが欠けてしまっていたからです。
それをじっくりと炙り出して潰していかなければなりません。勉強量が足りなかったから合格できなかった?勉強の効率が悪かった?食生活は?勉強法が悪かった?色々かき出すと出てくると思います。
今の時代、医学部受験に関する情報は調べたらいくつも出てくると思いますし書籍も充実しているので情報をたくさん集めて自分用にカスタマイズしてください。失敗を失敗で終わらせてはいけないと思います。
全部の悩みを解決する必要はない!
いかがでしたか。今回は多浪に関するいくつかの注意点と悩みを紹介しました。
医学部受験には多浪は避けられない場合も多いですし、それに伴う悩みは容易に解決できるようなものではありません。何年も浪人するというのは精神的にもとても辛いことです。
しかし、医学部に合格する!という強い意志を持って勉強することでしかそれらを乗り越えることはできません。抱いている悩みを全て解決しないと医学部に合格することができないわけではありません。
誰しもがそれぞれに不安を抱きながら受験に臨むのです。失敗を分析して、親にもきちんと感謝して、勉強に集中しましょう。皆さんの健闘を祈っています。
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