富山県立大学の各学部の偏差値や難易度は？就職状況などもご紹介！

富山県立大学は1990年に設置された富山県射水市に本部を置く大学です。「県大（けんだい）」という略称で呼ばれることもあります。

実業家の大谷米太郎が富山県の高等教育の充実を願って設立した富山県大谷技術短期大学をルーツに持つ大学で、工学部と看護学部を有しています。

今回はそんな富山県立大学の偏差値や各学部の特色、卒業生の進路、学費などについて幅広くご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

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富山県立大学の基本情報

引用：富山県立大学 公式HP

出典：富山県立大学 公式HP

富山県立大学の偏差値と特色

ここでは、富山県立大学各学部の偏差値と特色をご紹介していきます。

参照：パスナビ

富山県立大学の偏差値は、工学部が42.5~47.5とやや標準を下回る値となっていますので、難易度は比較的易しいと言えます。

一方で、看護学部に関しては個別学力検査で小論文と面接での選抜が行われるので、偏差値は出ていません。

倍率は工学部が3.1倍、看護学部が2.6倍となっています。国公立大学の平均的な倍率は2.6倍ですので、工学部は高倍率、看護学部が標準並みの倍率であると言えます。

難易度は高くないと言えますが、2人に1人から3人に1人が不合格になるというシビアな試験ですので、受験生は気を引き締めて勉強しましょう。

次からは工学部と看護学部についてそれぞれご紹介していきます。

工学部

工学部では、工学に関する専門的な知識と深く広い教養を学ぶだけでなく、それらの知識を様々な課題に応用し解決できるような独創性教育、グローバル化社会に対応できる語学力、情報教育、人や地球に優しい環境教育などを重視し、豊かな人間性を備えた技術者や研究者を養成しています。

また、工学部には「電気電子工学コース」「知能情報工学コース」「機械工学コース」「生命工学コース」「応用化学コース」という5つのコースがあり、学生はそれぞれで専門的な分野を学びます。

電気電子工学コースでは、半導体や物を精度よく測定・制御すること、電気を効率よくつくったり変えたりすること、情報をより正確に速く伝えることなどについて学ぶことができます。

知能情報工学コースでは、脳科学に基づいた人工知能やユビキタスネットワーク、感覚・認知・感性系における情報処理技術、情報通信技術などについて学ぶことができます。

機械工学コースでは、様々な業務に携われる機械技術者の育成を行っており、実験の数値解析を用いた機械工学現象の解析手法やものづくりをする能力などについて学ぶことができます。

生命工学コースでは、工学を生物に応用することや人体や細胞の機能と構造、さらに領域を横断する環境問題や健康への取り組みなどについて学ぶことができます。

最後に、応用化学コースでは、研究者や技術者として必要なプレゼン能力や研究をリードする力、化学や数学、物理に関する幅広い知識、化学実験の安全管理やその技術などについて学ぶことができます。

看護学部

富山県立大学の看護学部は看護学科のみを設置し、「個を重視した教育」、「IT機器を利用した教育」、「看護師育成に特化した教育」といった特徴を持っています。

看護学科では、看護学生の合計人数480人に対し、看護学の専任教員60名が学生の個性を重要視した学習サポートを行うことで、学生の人間力や実践力、想像力、基礎学力などの能力に取り組んでいます。

また、学生が主体性を持って継続的に学ぶことができるように工学部同様学生全員がノートパソコンを必ず持ち、e-learning教材や電子書籍などを用いて勉強できるアクティブラーニングスペースや交流スペースを設置しています。

大学での基礎教育が看護学生の生涯教育のスタートになるという視点を持っていることから、看護師教育に焦点を当てて、大学院進学に際して必要になる看護学への基礎的な理解や養うことや専門職として継続的、主体的に学びながら能力を向上させていく力を養います。

実習については、県内の公的病院や保健医療福祉施設、訪問介護ステーション、先端医療を提供している富山県立中央病院などの多様な医療機関で地域に密着した実習を行うことで、非常に症状の重い方からそうでない方まで様々な健康段階にある患者様に接することで、適切なケアを施す実践力を磨くことができます。

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富山県立大学の卒業生の進路

ここでは、富山県立大学の卒業生の進路についてご紹介します。

参照：富山県立大学 公式HP

※看護学部についてはデータを得られなかったため、表に看護学部の学生の数値は入っていません。

表にあるように、富山県立大学工学部の学生は大体3分の2の学生が卒業後に就職という道を選び、残りの学生は大学院進学を選択しています。

就職を選んだ学生に関しては、就職を希望した学生の97.7%の学生は就職に成功しており、就職先としてはデンソーテクノ（株）、救急薬品工業（株）、シーケー金属（株）、（株）トヨタシステムズ、富山県庁などが挙げられます。

一方で、主な進学先としては富山県立大学大学院、京都大学大学院、大阪大学大学院などが挙げられます。

進学者が毎年3割から4割安定していらっしゃるようなので、大学でたくさん勉強したいという方もモチベーション高く勉強しやすいかもしれません。

富山県立大学の学費

以下は富山県立大学の検定料と入学金、授業料を掲載した表になります。

参照：富山県立大学公式HP

富山県立大学は富山県が設置している公立大学ですので、富山県内に住む方と他県に住む方では入学金が異なります。

ですが、授業料は県内在住者と県外在住者にかかわらず一律で535,800円ですので、4年間の合計金額で見ると県内在住者と県外在住者で大きな違いはありません。

富山県立大学の入試形式

富山県立大学では、国内の受験生向けに一般選抜（前期・後期）と学校推薦型選抜を実施しています。

出願期間は看護学部、工学部ともに1/25～2/5、試験日は大学入学共通テストが1/16・17、前期の個別学力検査が2/25、後期の個別学力検査が3/12となっています。

尚、工学部については後期の試験は大学入学共通テストの点数のみで合否が判定されますので、大学入学共通テストは失敗できないと考えた方が良いでしょう。

富山県立大学についてのまとめ

いかがだったでしょうか？

今回は富山県立大学についての情報をまとめてご紹介しました。
おさらいすると、以下のようになります。

富山県立大学は、偏差値は45~47.5と難易度はそれほど高くはないと言えますが、工学部はそれぞれの専門に特化した5つのコースを持ち、看護学部は看護師の育成に特化した看護学科を持つ非常に魅力的な大学です。

工学系の分野を学んでみたいという方や看護師になりたいという方には素晴らしい環境ですので、ぜひたくさん勉強して富山県立大学を目指してください。

最後に、ヨビコレでは他にも富山県内の大学やその他の国公立大学の情報、効率的な勉強方法など受験生に役立つ情報を様々ご紹介していますので、是非ご利用ください。