長野県上田千曲高等学校の偏差値は？高校の特徴・評判・難易度まとめ

長野県上田千曲高等学校は1917年開校の町立上田女子実業補習学校を前身とした、長野県内でも有数の公立総合専門高校です。

6つの全日制学科と1つの定時制学科を備え、新しい施設・設備の中、特に専門的特質を伸長し社会人として円満な人格・品位ある個人の完成を期することを目標にしています。

この記事では、そんな長野県上田千曲高等学校に興味をお持ちの方のために、長野県上田千曲高等学校の偏差値や入試難易度をはじめ、高校・学科の特徴や評判、卒業生の進学・就職先、クラブ活動についてもご紹介します。

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長野県上田千曲高等学校の基本情報

長野県上田千曲高等学校の基本情報は以下の表の通りとなっています。

出典：長野県上田千曲高等学校

長野県上田千曲高等学校の偏差値・難易度

まず始めに、長野県上田千曲高等学校の偏差値と入試難易度について見ていきましょう。

長野県上田千曲高等学校は全7学科が設置されています。

以下ではそれら学科別の偏差値をまとめています。

偏差値

長野県上田千曲高等学校の偏差値は、以下の表の通りです。

出典：みんなの高校情報

難易度

長野県上田千曲高等学校の偏差値は全学科共通で47です。
長野県内の公立高校138校中第51位、長野県の全高校185校の中では第73位に位置しており、平均的な難易度であると言えるでしょう。

倍率は学科により異なりますが、自己推薦型の前期選抜が1.24～2.60なのに対し、一般選抜である後期選抜の倍率は0.85～1.15であり、きちんと対策してさえいれば一般入試突破は決して困難ではありません。

長野県上田千曲高等学校の特徴

次に、長野県上田千曲高等学校の特徴を3つに分けてご紹介します。

特徴1：長野県でも有数の総合専門高校

長野県上田千曲高等学校は、全日制課程で6つ、定時制課程で1つの専門学科を擁する、県下でも有数の総合専門高校です。
将来各分野の専門家として社会で活躍するために必要な知識と技術を3年（定時制は4年）かけてじっくりと学びます。

専門科としての授業や実習が非常に充実している一方、普通科目の授業日数が少ないために一般入試での大学進学には向かない傾向があり、大学進学希望者の多くは推薦を利用して進学しています。

とは言え近年では一般入試での大学進学ケースも増えてきているほか、在学中の資格取得に力を入れていることもあって、就職はもちろん専門学校への進学にも非常に有利に働く学校です。

特徴2：自由な校風と充実したイベントが評判

長野県上田千曲高等学校は私服校で、校則もあまり厳しくなく、基本的なルールをきちんと守ってさえいれば穏やかでのびのび過ごせる自由な校風が特徴です。

イベントごとも充実しており、中でも春と秋の年2回行われるクラスマッチや夏に開催される文化祭は、生徒が一丸となって盛大に盛り上がると評判です。

文化祭の「千曲祭」は例年3日間開催されます。
うち学内限定となる1日目と後夜祭、ラストの打ち上げ花火は特に生徒たちから大人気。
この他食物栄養科が出店するお菓子の屋台や喫茶店、ダンス班・軽音班の発表なども盛況です。

千曲祭の2日目と3日目は例年一般公開されていますので、長野県上田千曲高等学校が気になる方は、一度文化祭を見学してみることをおすすめします。

特徴3：学校での学習成果を活かせるクラブ活動

長野県上田千曲高等学校のクラブ活動については記事の後半でも紹介していますが、特徴的なポイントとしては学科のカリキュラムに関連したクラブ活動がいくつか存在し、授業で学んだことをクラブ活動でも活かせる点が挙げられます。

例えばメカニカル工学科の関連クラブには「機械班」、電気科の関連クラブには「電気班」や「デジタルデータ同好会」などがあり、授業での経験を活かして各種大会などで優秀な成績をおさめています。

一方、授業内容と連携していない趣味やスポーツの分野でのクラブ活動も充実しており、それぞれが精力的に活動し輝かしい結果を残しています。

興味のある分野をとことん学びたい生徒にも、勉強だけでなく趣味やスポーツにも力を入れたい生徒にも、長野県上田千曲高等学校のクラブ活動はおすすめです。

長野県上田千曲高等学校の学科情報および進路

長野県上田千曲高等学校の全日制課程にはメカニカル工学科・電気科・建築科・商業科・生活福祉科・食物栄養科の6つの学科が設けられています。また、定時制課程には機械科が設置されています。

以下ではそれぞれの学科の特徴をまとめていますので、学科選びで迷っている方はぜひ参考にしてください。

また学科ごとの主な進学先・就職先についても併せてご紹介します。

メカニカル工学科

メカニカル工学科は、これまでの機械科と電子機械科を統合して2021年4月より新設されました。

ものをつくるための「加工技術」、ものを動かすための「制御技術」、更にものづくりを総合的に学習できる「ものづくり学」を3本の柱に据え、アイデアや発想を形にするものづくりを実践できる人材を育成しています。

豊かな社会をつくりあげるための「ものづくり」が実践できるメカニカル・エンジニアを目指す生徒のための学科です。

生徒の専門力を高めキャリアアップにつなげるために各種技能検定の活用を積極的に推進しているほか、生徒の将来の進路実現を図るため、学内だけでなく学外（地域企業や他高校）とも連携して「課題研究」を行っています。

メカニカル工学科（旧機械科・電子機械科）卒業生の進路

2019年～2020年度の機械科および電子機械科（現メカニカル工学科）卒業生の主な進学・就職先は下記の表のとおりです。

出典：長野県上田千曲高等学校　令和3年度学科紹介

電気科

電気科は、「自然界の暴れん坊」である電気を「思い通りに制御」し、「世の中に役立てる」ことを目指す生徒のための学科です。

人々の生活に欠かすことができない電気について基礎知識から応用技術まで体系立てて学習できるよう、電子系・情報系・電力系を連動させたカリキュラムを編成しています。

電気科では在学中に電気・情報系資格を中心とした各種資格の取得を推進しています。
専門科目の授業内容が資格試験の範囲と多く重なるため受験に有利となるだけでなく、希望者には補習もおこなっており、効率のよい資格取得が期待できます。

また、電気科を卒業すると以下の基礎資格が認められる点も魅力的です。

• 第二種電気工事士：筆記試験が免除され、直接技能試験が受験可能
• 第三種電気主任技術者：経済産業省が認める実務経験を積めばこの資格を取得可能

電気科卒業生の進路

2019年～2020年度の電気科卒業生の主な進学・就職先は下記の表のとおりです。

出典：長野県上田千曲高等学校　令和3年度学科紹介

建築科

建築科は現代の建築業界に必要な技術者を育成し、「理想の家」を実現する力を身につけさせることを目標とする学科です。

信州の鎌倉・別所温泉に近いという建築を学ぶ上で非常に恵まれた環境で、建築の知識や技術だけでなく、建築の実務に携わるうえで必要となる法律の知識やコンピュータ、デザインについても総合的に学んでいきます。

建築科でも在学中に各種資格が取得できるほか、建築科を卒業することで受けられるようになる資格も存在します。
在学中に取得できる資格や検定の例を以下に掲載します。

2級建築施工管理技術検定（学科）／玉掛技能者／溶接技能者（アーク・ガス）／危険物取扱者／計算技術検定／小型車両系建設機械運転者（ミニバックホー）／小型クレーン運転者／フォークリフト運転者／P（パソコン）検定／技能検定（建築大工）

建築科卒業生の進路

2019年～2020年度の建築科卒業生の主な進学・就職先は下記の表のとおりです。

出典：長野県上田千曲高等学校　令和3年度学科紹介

商業科

商業科は、簿記・情報処理をはじめとする各種専門的な能力・技術の向上を目指す生徒のための学科です。
併せて基本的生活習慣やコミュニケーション能力の育成にも取り組んでおり、地域産業の振興に貢献できる知識や技術の習得を目指しています。

必修科目としてビジネスや簿記、情報処理、原価計算や関連法規などについて学ぶと同時に、個々の生徒の特性や進路希望に合わせた課題研究も用意されています。

ビジネスに関する様々な資格取得を推進しており、上位級や高度資格の取得実績も残しています。
在学中に取得できる資格や検定の例を以下に掲載します。

簿記実務検定／ビジネス文書実務検定／情報処理検定／商業経済検定／珠算・電卓実務検定／簿記検定／簿記能力検定／電卓計算能力検定／ITパスポート／Microsoft Office Specialist（Word・Excel）

商業科卒業生の進路

2018年～2020年度の商業科卒業生の主な進学・就職先は下記の表のとおりです。

出典：長野県上田千曲高等学校　令和3年度学科紹介

生活福祉科

生活福祉科は県下唯一の公立高校福祉科として平成9年に開設された歴史を持ち、地域の福祉現場のスペシャリストを目指す生徒のために、福祉現場職員による講義や地域との交流・実習などを取り入れた実践的な授業を行っています。

学内だけの学習にとどまらず、校外での実習や外部講師による授業なども充実しているのに加え、高齢・障がい・児童・家庭といったテーマから、生徒の興味に合わせた学びを地域と連携して行っています。

もちろん資格や検定対策もしっかり行われています。
まず、1年次には全員が介護職員初任者研修課程を修了し、更に3年間かけて社会福祉・介護福祉検定の2～4級を受験します。
この他、3年次にはビジネス文章実務検定2～3級を受験し、合格を目指していくことになります。

生活福祉科卒業生の進路

2018年～2020年度の生活福祉科卒業生の主な進学・就職先は下記の表のとおりです。

出典：長野県上田千曲高等学校　令和3年度学科紹介

食物栄養科

食物栄養科は、食物に関する専門的な知識と技術を習得し、将来「食のスペシャリスト」として、専門職業に従事することを目指す生徒のための学科です。

3年間の授業で履修する科目に加えて2種類の検定をカリキュラムに組み込むことで、効果的に技術や知識を定着させていきます。
さらに生徒が希望する進路の実現に向けた取り組みとして専門学校と連携し、専門学校の講師を招いた指導を取り入れています。

授業や実習で学んだことを活かす場としては、文化祭での食堂運営や飲食物の製作・販売も行っています。
文化祭での飲食物の販売は食物栄養科の特権であり、食物栄養科の生徒にとっても一大イベントです。

なお、食物栄養科で取り組んでいる2種類の検定は以下の通りです。

• 全国高等学校家庭科食物調理技術検定：1～4級全員合格が目標
• 家庭料理技能検定：3級は全員受験、2級は希望者のみ

食物栄養科卒業生の進路

2017年～2020年度の食物栄養科卒業生の主な進学・就職先は下記の表のとおりです。

出典：長野県上田千曲高等学校　令和3年度学科紹介

定時制機械科

定時制機械科は、工業を学ぶ第一歩としての機械の基本的な知識と技能を、昼間働きながら身につけたい生徒のための夜間定時制学科です。

授業時間は午後5時25分～8時55分までの4時間授業で、4年かけて機械について学んでいきます。
機械についての基礎的な知識・技術を学ぶ授業はもちろん、工作機械の使用方法や加工技術などを実際に体験する実習も豊富です。

授業外ではクラブ活動をはじめ、クラスマッチ・文化祭・生活体験発表大会といった学校行事も充実しています。

定時制機械科では専門知識や技術の習得を後押しするために、以下の資格取得・検定に挑戦しています。

機械検査3級／普通旋盤3級／ガス溶接技能講習／アーク溶接特別教育講習／フォークリフト特別技能講習／小型車両系建設機械特別講習

長野県上田千曲高等学校の部活動

最後に、長野県上田千曲高等学校のクラブ活動についてご紹介します。

長野県上田千曲高等学校には全部で38のクラブと2つの同好会があり、日々活発に活動しています。
長野県上田千曲高等学校の全クラブ・同好会は以下の表の通りです。

出典：長野県上田千曲高等学校　クラブ活動紹介

まとめ

以上、長野県上田千曲高等学校の偏差値や難易度、学校の特徴や評判、進路やクラブ活動についてご紹介しました。

長野県上田千曲高等学校は……

• 偏差値は全学科共通で47。長野県内の公立高校138校中第51位と平均的な難易度
• 6つの全日制学科と1つの定時制学科が設置されており、いずれも資格試験・検定対策が手厚い
• クラブ活動も充実している。趣味やスポーツの分野だけでなく、学科で学ぶ内容に関連したクラブ活動も設置されている

この記事で紹介したこと以外にも長野県上田千曲高等学校の魅力・情報はたくさんあります。

長野県上田千曲高等学校の受験を考えている方や学校のことをより詳しく知りたい方は、ぜひこの機会に文化祭の見学などを検討してみてはいかがでしょうか。