愛知県立犬山高等学校の偏差値は？高校の特徴・評判・難易度まとめ

愛知県立犬山高等学校は明治44年（1911年）に開校された犬山町城東村学校組合立犬山実科高等女学校を前身とし、愛知県犬山市に校舎を構える公立高校です。

「学問を尊び　芸術と自然を愛し　たくましい体をつくる」をモットーに、全日制2学科と定時制1学科を設け、生徒ひとりひとりの目標に寄り添ったきめ細やかな教育を行っています。

この記事では、そんな愛知県立犬山高等学校に関心がある方のために、愛知県立犬山高等学校の偏差値や入試難易度をはじめ、高校・学科の特徴や評判、卒業生の進学・就職先、部活動についてもご紹介します。

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愛知県立犬山高等学校の基本情報

愛知県立犬山高等学校の基本情報は以下のようになっています。

出典：愛知県立犬山高等学校　学校概要

愛知県立犬山高等学校の偏差値・難易度

愛知県立犬山高等学校は出願倍率が高く一見人気のある高校のように思えますが、近年定員割れが続いています。

その理由は何なのでしょうか。

ここでは愛知県立犬山高等学校の偏差値および入試難易度と併せて、倍率の傾向についてもご紹介します。

偏差値

愛知県立犬山高等学校の偏差値は、以下の表の通りです。

出典：みんなの高校情報

難易度

愛知県立犬山高等学校全日制の偏差値は普通科で45、総合ビジネス科で42です。
愛知県内の公立高校253校中第121位、愛知県の全高校415校の中では第215位に位置しており、平均的、或いは平均よりも多少挑戦しやすい難易度であると言えるでしょう。

なお愛知県が発表した「令和3年度入学者選抜の志願状況等」によると、普通科の倍率は1.95、総合ビジネス科の倍率は1.55であり、一見倍率が高めに見えます。
しかし蓋を開けてみれば、令和3年度の愛知県立犬山高等学校は定員割れラインでした。

その理由は、愛知県が全国でも珍しい公立高校を最大2校受験できる複合選抜制度を採用している点にあります。
この制度により出願数が増えるため倍率が高く出がちですが、第2志望として出願している人の大半が最終的に第1志望校に流れるため、実際の入学希望者数は出願数よりかなり少なくなるというわけです。

先にご紹介した通り、愛知県立犬山高等学校は近年定年割れが続いています。
きちんと対策してさえいれば合格は十分に期待できるでしょう。

愛知県立犬山高等学校の特徴

続いて、愛知県立犬山高等学校の特徴を2点ご紹介します。

なお愛知県立犬山高等学校では、毎年夏頃に体験入学も実施しています。
中学生は在学している中学校を通じての申し込みとなりますが、興味のある方はぜひ参加を検討してみてください。

特徴1：1日の始まりは読書から

愛知県立犬山高等学校では、朝の授業開始前に10分間の読書時間を設けています。

この朝の読書活動は日本全国の小・中・高校で積極的に行われている活動で、2020年3月時点では2,187もの高校がこの朝の読書活動を取り入れているようです。（出典：朝の読書推進協議会）

愛知県立犬山高等学校でもこの「みんなでやる」「毎日やる」「好きな本でよい」「ただ読むだけ」を原則とする朝の読書活動を採用しており、生徒たちに読書を習慣づけるだけでなく、読解力など学力の向上も期待されています。

こうして1日を静かな読書で始めることで、その雰囲気のまま、落ち着いて授業へと移っていくことができるのです。

特徴2：手厚い進路サポートと厳しい校則の伝統校

愛知県立犬山高等学校は平成22年に創立100周年を迎えた伝統ある高校です。

昔ながらの学校のためか指定校推薦の枠が多く、推薦での進学を狙う生徒には有利に働きます。
また、進路指導やサポートが手厚く、経験豊かな教員が親身になって進路相談に乗ってくれると評判の学校です。

ただし、伝統校故か校則は非常に厳しいと言われています。
特に服装・頭髪規定が厳格で、違反した生徒は徹底的に指導されるようです。
一方「普通に過ごしていれば問題ない」とのコメントも見られるため、ルールをしっかり守ることが得意な人には向いている学校かもしれません。

また、校舎自体がかなり古いため、設備の老朽化が目立ちます。
歴史の長い学校なので仕方のないことではありますが、随時修繕工事が行われているようです。

愛知県立犬山高等学校の学科情報

愛知県立犬山高等学校の全日制課程には普通科と総合ビジネス科の2つの学科が設けられています。また、定時制課程には普通科が設置されています。

ここでは、それぞれの学科の特徴をご紹介します。

どの学科を選ぶべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

普通科

愛知県立犬山高等学校の普通科では、2年次から文系と理系の類型別クラス編成が行われます。
文系に進んだ生徒はさらに3年次で私立コース（文I）と国公立コース（文Ⅱ）のどちらかを選択することになり、ひとりひとりの進路希望や適性に合った教科と科目を学ぶことできます。

普通科の授業では「わかりやすく、きめ細やか」であることを何より大切にしています。
そのため、少人数制・チームティーチング・習熟度別授業などを積極的に取り入れており、取りこぼされる心配がありません。

1年次には進路見学会（上級学校見学会）、2年次には進路希望別ガイダンスやインターンシップ、3年次にはガイダンスや校内で開催されるオープンキャンパスなどもあり、入学直後から3年後を見据えた手厚い進路指導が行われます。

授業以外の学習活動も充実しており、資格取得や進学希望者のための補習や模擬試験対策など、勉強したい生徒にはとことん勉強に集中できる環境が整っています。

総合ビジネス科

総合ビジネス科は、商業科目の基礎を学び、ビジネス社会に適応した人間力を育成することを目的とした学科です。

生徒の希望や適性に応じて2年次より経理事務コースとビジネスコミュニケーションコースのどちらかに分かれて学習していきます。
更に進学希望者には商業についてより深く学べる選択科目が用意されています。

経理事務コースでは、主に会計や原価計算などの会計科目について学びます。
一方、ビジネスコミュニケーションコースでは、実際のビジネスの場面を想定して、商品と流通についてやビジネスコミュニケーションについての科目を学習します。

就職・進学どちらを選んでも手厚くバックアップする体制が整っていて、入学後の進路変更にも対応してくれます。
各種検定試験への挑戦も推奨しており、授業での学習だけでなく検定試験対策のための少人数制補習授業も用意されています。

総合ビジネス科で取得できる資格・検定の例は以下の通りです。

簿記検定／全商ビジネス文書実務検定／全商情報処理検定／全商珠算・電卓実務検定／全商商業経済検定検定

定時制普通科

定時制普通科は、昼間働きながら夜間に高校に通い、高校卒業資格を得たい人のための学科です。

授業時間は午後5時25分～9時5分までの4時間授業で、全日制と比べ授業時間が短い分、4年かけて卒業します。

なお愛知県立犬山高等学校の定時制普通科では通常より短い3年で卒業できるコースも設けられています。
高等学校卒業程度認定試験において所定の科目に合格する、通信制高等学校で所定の科目を履修し修得するなど、学校が定める条件を満たせば卒業までの年数を1年短縮できます。

定時制卒業後は、学校やハローワークなどを通じて就職をあっせんしてもらえるほか、大学や短大・専門学校へ進学する道も開けます。

部活動やイベントも盛んで、球技大会や文化行事、遠足など、生徒全員が協力して盛り上げています。
また、定時制では給食が出されるのも楽しみのひとつです。2時限終了後に給食の時間があり、1～4年の生徒全員と職員が食堂に集まって一緒に食べるそうです。

愛知県立犬山高等学校卒業生の主な進路

続いて、愛知県立犬山高等学校を卒業した生徒の主な進路についてご紹介します。

過去3年の実績を見てみると、愛知県立犬山高等学校の卒業生の進路はおよそ1：4～1：5で進学が多いようです。
ただし総合ビジネス科単体で見た場合は、就職する生徒と進学する生徒の数はほぼ半々で、若干就職が多い印象を受ける程度でした。

以下の表に、令和2年度卒業生の主な進路をまとめます。

出典：愛知県立犬山高等学校　進路情報

愛知県立犬山高等学校の部活動

最後に、愛知県立犬山高等学校のクラブ活動についてご紹介します。

愛知県立犬山高等学校には全部で22のクラブがあります。

出典：愛知県立犬山高等学校　部活動紹介

どの部活も精力的に活動していますが、中でも特徴的なのが文化系の「からくり文化部」です。
からくり人形の操作とお囃子の練習を行っている全国でも唯一の部活動で、能楽師の方を講師に迎え練習を行っています。
県大会出場の他、地元のお祭りでも活躍している、非常にユニークな部活です。

まとめ

以上、愛知県立犬山高等学校の偏差値や難易度、学校の特徴や評判、進路や部活動についてご紹介しました。

愛知県立犬山高等学校は……

• 偏差値は普通科で45、総合ビジネス科で42。愛知県内の公立高校253校中第121位と平均的な難易度
• 全日制で2学科、定時制で1学科が設置されている。就職と進学では進学希望者の方が多い
• クラブ活動も充実している。中でも全国で唯一のからくり文化部が特徴的

この他にも、この記事では紹介しきれなかった愛知県立犬山高等学校の魅力や情報がたくさんあります。

受験を検討されている方やより詳しく知りたい方は、ぜひこの機会に体験入学への参加なども検討してみてはいかがでしょうか。