青森県立青森商業高等学校の偏差値は？高校の特徴・評判・難易度まとめ

青森県立青森商業高等学校は、青森県青森市に建つ共学の公立高校です。
「青商」（せいしょう）の愛称で親しまれています。

1902年開校の「私立青森商業補習夜学校」を前身とする歴史ある学校で、2022年に創立120周年を迎えました。
青森の地域産業・経済社会の発展を目指し、商業のスペシャリストの育成に励んでいます。

今回は、そんな青森県立青森商業高等学校の偏差値や難易度、特徴、進路などについて解説します。
青森県内でビジネスに関して学びたいという方は、ぜひご一読ください。

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青森県立青森商業高等学校の基本情報・特徴

引用：青森県立青森商業高等学校 公式HP

まずは青森県立青森商業高等学校の学校情報と、学校の特徴・特色をご紹介します。

出典：青森県立青森商業高等学校、みんなの高校情報

特徴1：綺麗な新校舎で商業を学べる

青森県立青森商業高等学校は、青森を発展させるべく、商業の振興と人材育成を目的に設立された商業高校です。
商業教育の拠点校であり、商業のプロとして将来活躍できるだけの知識・技術を学べます。

机上の勉強だけでなく、実践的なビジネス・キャリア教育を受けられるのが特徴で、後ほどご紹介する「起業体験プログラム」はそんな青森商業高等学校ならではの取り組みのひとつです。

長い歴史を持つ高校ですが、2017年4月に戸山地区内の新校舎に移転していますので、校舎も設備も新しく綺麗だと、生徒たちから評判です。
長い伝統と確かな実績を誇る学校の教育を、新しい設備の中で受けられるというのは嬉しいポイントです。

特徴2：本格的な起業体験プログラム

先ほど簡単に触れましたが、実践的なビジネス・キャリア教育の一環として、青森県立青森商業高等学校では毎年「起業体験プログラム」という取り組みを実施しています。

これは、2年・3年の生徒が学校内で疑似的に株式会社を設立し、資金調達から株主への利益分配までを実際に経験してみる、というプログラムです。
「学校教育の中でも起業家教育を行うべき」との考えのもと導入されました。

2年～3年の各クラスは、投資家である学校や1年生から実際に現金での投資を受け会社を設立し、その資金を元手に仕入れや製品の製造を行います。製造した製品は文化祭の模擬店で実際に販売します。

その後決算を行い、株主総会への報告や納税を経て、残った利益を投資してくれた株主に分配するまでが一連の流れです。事業計画書も作成し、時には地元企業と共同で商品開発・製造を行います。

ここまで本格的な起業体験ができる機会は珍しく、青森商業高等学校ならではの取り組みでしょう。
将来自分でビジネスを興したいと考えている人には、特におすすめのイベントです。

特徴3：台湾・台北市との交流が盛ん

青森県立青森商業高等学校では、台湾・台北市と覚書を締結し、高校生同士の教育交流を行っています。人材育成の一環として、グローバルなビジネス感覚を養うことを目的とした取り組みです。

近年は感染症対策のためオンラインでの交流にとどめていますが、以前は台湾の高校生と青森商業高等学校の生徒が、お互いの国を行き来していました。

生徒同士の交流だけではなく、商品の共同開発も行っているというから驚きです。
2022年には、青商の生徒と台湾の高校生が4年かけて開発したというパスタソースの試作品が完成し、ニュースにも取り上げられています。

日本国内にとどまらず、世界とビジネスで繋がる術を学べるのも、青森商業高等学校の魅力のひとつです。

青森県立青森商業高等学校の学科情報

ビジネスを学べる青森県立青森商業高等学校には、現在「商業科」と「情報処理科」の2つの学科が設置されています。

この2学科ですが、選択できるようになるのは2年生への進級時です。
青森商業高等学校では「くくり募集」を行っており、募集・入試時には学科を選択できません。
入学後、1年次は全員共通のカリキュラムで学ぶことになります。

ここでは、2年次から選択できるようになる各学科について、学べる内容などを簡単に解説します。

商業科

商業科は、その名のとおり簿記や会計などの商業分野を専門的に学ぶ学科です。商業科を選択した生徒は、さらに「商業コース」と「会計コース」、2コースのいずれかを選択できます。

商業コースでは、ビジネス関連法規や簿記、情報処理、マーケティングなどについて学習します。

一方、会計コースでは簿記や会計について、実務に対応できる知識・技術の習得を目指します。

卒業後の進路としては、就職・進学どちらにも対応可能です。さまざまな分野の企業への就職や、商業経済関係の専門学校・4年制大学への進学を目指せます。

なお商業科では、就職や進学に役立つ以下の資格・検定の取得を推奨しています。

• 日商簿記検定（2級）
• 全商簿記実務検定
• 全商珠算・電卓実務検定
• 全商ビジネス文書実務検定
• 全商情報処理検定
• 全商商業経済検定
• 全商英語検定
• 全商会計実務検定

出典：青森県立青森商業高等学校　商業科

情報処理科

情報処理科は、商業についての基本を学ぶと同時に、ビジネスにおいて適切に情報を取得・管理・処理・デザイン・発信するためのスキルを習得できる学科です。

ネットワークについての基礎やプログラミング、ソフトウェア活用やマーケティングなど、商業と情報技術について幅広く学べます。

卒業後は、ソフトウェア関連企業や一般企業の情報システム部門などへの就職が期待できます。
また、情報処理系学部を持つ4年制大学や専門学校などにも進学可能です。

なお、情報処理科で取得できる資格・検定には以下のものが挙げられます。

• 全商簿記実務検定
• 全商珠算・電卓実務検定
• 全商ビジネス文書実務検定
• 全商情報処理検定（プログラミング部門・ビジネス情報部門）
• 全商商業経済検定
• 全商英語検定
• 経済産業省ＩＴパスポート試験
• 経済産業省基本情報技術者試験

出典：青森県立青森商業高等学校　情報処理科

青森県立青森商業高等学校の偏差値・難易度

ここまで青商の特徴や魅力をご紹介してきました。
では、青森県立青森商業高等学校に入学するためには、どれくらいの学力が必要になるのでしょうか。

続いては、志望校選びや受験対策を立てる際の参考になるよう、青森県立青森商業高等学校の入試のボーダー偏差値や難易度をご紹介します。

青森県立青森商業高等学校の偏差値

出典：みんなの高校情報

青森県立青森商業高等学校の合格難易度

青森県立青森商業高等学校の偏差値は47で、青森県内公立高校110件中58位に位置しています。

難易度としては高くはありません。順位から見ても平均的・標準的なレベルと言えるでしょう。
基本的な情報収集と試験対策をきちんと行っていれば、十分に合格を目指せるはずです。

なお先ほどもご紹介したとおり、青森商業高等学校はくくり募集を行っています。
学科を選択できるのは2年次以降であり、出願・入試時点で学科の区別はありません。

青森県立青森商業高等学校卒業生の進路

青森県立青森商業高等学校の卒業生は、例年、その6～7割が進学を、3～4割が就職を選択する傾向にあります。

進学先で最も多いのが専門学校などで、次いで4年制大学、短期大学と続きます。
進学希望者の多くが推薦制度を利用して進学しているようです。

就職先では、例年、県内企業を選ぶ人が大多数です。
もちろん、僅かではありますが県外企業や公務員を選択する生徒もいます。

以下、2021年度卒業生の進学先・就職先を表にまとめます。

2021年度進学先一覧

出典：青森県立青森商業高等学校　令和3年度　進路状況

2021年度就職先一覧

出典：青森県立青森商業高等学校　令和3年度　進路状況

青森県立青森商業高等学校の部活動

青森県立青森商業高等学校では、現在、運動部と文化部あわせて以下の20の部が活動しています。

出典：青森県立青森商業高等学校　部活動

数は運動部が圧倒的に多いですが、運動部も文化部も、どちらも非常に熱心に活動していると評判で、部活動も盛んな学校として知られています。

そのうちのひとつ、卓球部は、過去に2名もの世界チャンピオンを輩出した歴史を持つ部活です。高校敷地内には充実した設備の「卓球会館」が併設されており、県内随一の卓球練習場とうたわれているほどです。

部活と勉強の両立を目指す方、特に卓球が好きな方は、ぜひ一度チェックしてみてください。

青森県立青森商業高等学校の偏差値・特徴｜まとめ

以上、この記事では青森県立青森商業高等学校についてご紹介しました。

青森商業高等学校は、以下の特徴・特色を持った、青森県の公立商業高校です。

なお、青森商業高等学校では、毎年夏に体験入学を実施しています。
また、「青商アルバム」には写真がたくさん掲載されており、学校生活の様子をうかがうことが可能です。
気になる方はぜひ一度チェックしてみてください。