佐賀大学は九州地方に位置する総合大学であり、医学部密度の高い西日本では、一番低い偏差値の医学部です。
医学部受験生にとっては「九州地方の中間層偏差値の人が受験する大学」という印象でしょうか。
立地などは悪く無いため、学生生活の質という点から見ると評判は悪くない大学です。
佐賀大学、その医学部の実態はどのようなものなのでしょうか。
今回は、佐賀大学医学部の概要と、佐賀大学に特徴的な2つの事項を取り上げて、分析していきます。
【医進館】偏差値40でも医学部に合格!
学力や偏差値を理由に医学部受験を諦めていませんか?医進館では偏差値40でも医学部医学科に逆転合格した実績が多数!旧帝大や国公立、私大、さらに海外大学まで幅広い合格実績を誇ります。
医進館では、担任講師が生徒の勉強法を効率が良い勉強法へ矯正・改善してくれ、勉強量を増やさず成績Upに導いてくれます。
イマからでも間に合う!
難関大学でも武田塾なら逆転合格!
- 授業をしないから『できる』ようになる!
- 自学自習を徹底管理!学習スケジュールをサポート!
- 得意科目と苦手科目を分析した
完全オーダーメイドだから取りこぼしがない!
武田塾独自の学習方法で毎年多くの難関大学校合格に導いています。
無料受講相談では、武田塾の学習方法のご紹介から、現在の実力から志望校合格までのカリキュラムを無料でご提案しています。
まずは一度お近くの校舎へご相談ください!
佐賀大学医学部はどんなところ?
2019佐賀大学医学部の学費・授業料
九州地方はその面積に対して医学部の密集度が高い地域です。
各都道府県に1つの国公立大学に加え、私立大学も複数立地しているため、地元での進学を考える医学部受験生にとっては選択肢が広い地域と言えます。
一方で、九州地方は医学部偏差値が低い傾向にあり、佐賀大学医学部はその中でもワースト偏差値となっています。
他の大学の医学部と共通する特徴や世間の評判なども含めて、細かく分析してみましょう。
偏差値は国立でワースト。女子学生の割合は全国公立ナンバーワン!
佐賀大学医学部は、九州地方の進学校の中でも、中間層の偏差値の人たちが集まる大学です。
入試偏差値は65.3と、全医学部でも63位、国立大学医学部の中では低めの偏差値となっています。
つまり、競争率を考えると、入りやすい医学部と言えるかもしれません。
佐賀は九州地方の中でも福岡県に近いところに位置するため、比較的利便性が高く生活の質は悪くない土地です。
西日本は東日本と比べると、賃貸の家賃等が安いですが、九州地方は特に住居費がかなり安い地域として評判です。
遠方からの受験を考えている人の中には生活費を出来るだけ抑えたい、という人も多いでしょう。
学生の一人暮らしには何かと費用がかかるため、「生活費」の面から受験校を絞り込むのは一つの賢い作戦と言えます。
佐賀大学医学部は、この点ではポイントの高い大学です。
また、佐賀大学医学部は、女子学生の比率が東京女子医大に次いで多い大学です。
医学部というと、男性の比率が圧倒的に高いイメージがありますし、実際、2018年に明らかになった女性差別入試の問題などでは、医師業界における女性の冷遇が世間の目に触れるところとなりました。
国公立大学の中で女性差別入試を行なっていた医学部は、今のところ明らかになっていませんが、学生の女性比率を見ることで、その大学の「姿勢」の一端が見えます。女子学生の人はこのような指標を参考にしてみるのも良いでしょう。(差別入試が無いのが一番であり、当たり前なのですが…。)
このように、佐賀大学医学部は女性学生が多いこともあり、学部生のうちから「女性医師のキャリア形成」について、女子学生向けでなく、男子学生に対しても様々なセミナーを行なっています。
男子学生の多くが「将来のパートナーには非常勤(パートタイム)で働くか、仕事を辞めてほしい」と言います。
女性医師の多くは同じ職種の医師と結婚することが多く、このような男性側の思考も、女性医師のキャリアアップの障壁の1つとなっていることは確かです。
学生のうちからそういった意識を変えることで、将来の同僚となる女性医師たちへのリスペクトを持ちながら、共に働きやすい環境の土台を形成することができるのです。
佐賀大学のような取り組みを他大学の医学部でも是非取り入れて欲しいものです。
入試情報はアプリで!大学をバーチャルで見学も
佐賀大学は入試の情報をスマートフォンアプリで配信しています。
このような取り組みは国公立大学としては珍しいと思われます。アプリでは、入試情報などの他、学生による大学紹介、オープンキャンパス時にはアプリ連動でスタンプラリーなどが出来るようになっています。
ただし、佐賀大学のWebサイト全体で見ると、欲しい情報が色々なページに散らばっており、かなり見にくい状態が続いています。
また、サイトデザインも学部や研究室・講座ごとで統一されていないため、受験生にとっては優しくないHPとなっています。
アプリについてもあまり高度な機能は求められないと考えられますが、遠方からの受験を考えている人などは、実際に現地に行かなくとも、大学の雰囲気をつかむことができるため、一度試してみると良いでしょう。
佐賀大学・2つの特徴とは
医学部は総じてどの大学も似たり寄ったりなカリキュラムであり、研究室なども同じような顔ぶれになります。
それでも、大学ごとに個性的な特徴が生まれてきます。
佐賀大学医学部の2つの特徴について見ていきましょう。
特徴1:地域密着型の実習が充実!地域医療を志望する人には魅力的
佐賀大学医学部の特徴の1つが、地域に密着した実習が充実していることです。
医学部は地域医療が必修の科目となっており、多くの地方国立大学ではへき地診療の実習を必ず行います。
その中でも、充実した実習を出来るかどうかはかなり差があるのです。
佐賀大学では、低学年から地域医療の実習を行い、地域に密着した医療を行う素地を育てています
将来は地元で地域医療に従事したいと考えている人にとっては、非常に魅力的な実習となることでしょう。
特徴2:法医学や循環器の講座が国内トップクラスの実績
佐賀大学医学部のもう1つの特徴は、特定の講座が国内トップクラスの実績を持っていることです。
具体的には、法医学分野と循環器内科分野です。
法医学といえば刑事ドラマ等でよく見る「司法解剖」のイメージがあるかと思います。
概ねそのイメージは合っていますが、法医学に携わる医師の数は想像以上に少ないのです。
多くの人は「生きた人を救いたい」という想いを持って医学部に入学してきます。
そのため「亡くなった人」を相手に仕事をする法医学の分野はどうしても進む人が少ない道なのです。
しかし、法医学は真実を明らかにするという意味で公共性の高い仕事ですが、公衆衛生的にも非常に重要な分野です。「なぜ」「どうして」この人が亡くなったのかということを解明することは、感染症などの原因を究明し、それを予防することにも繋がります。
このように法医学の重要性に反して、その担い手は全国で足りない状況が続いるのですが、佐賀大学の法医学者の数は全国的にも多く、その分法医解剖も多く行われています。法医学者に興味のある受験生にとっては、非常に魅力的な環境と言えるでしょう。
また、循環器内科においては「冠動脈インターベンション術」という術式の症例数が全国の大学病院の中でもトップクラスの実績を誇っています。
生活習慣病に起因するような疾患の研究と臨床に力を入れており、これから迎える超高齢化社会の日本において重要な研究分野のリーダー的存在となっています。
心臓系の外科手術に興味のある人は多いと思いますが、これからの日本で「ホット」な分野として、循環器内科はやりがいのある診療科の一つだと言えるかもしれません。
このように、同じ医学部であっても大学によって得意とする分野や診療科は全く異なります。それは大学の入学時偏差値や評判とは全く関係は無く、偏差値の高い大学だから大規模な研究が行われている、というわけではありません。自分の興味のある分野の研究に力を入れている大学はどこなのか、という点から受験校を絞り込んでいくのも一つの方法です。
佐賀大学医学部は堅実かつ質の高い学生生活を送れる大学
佐賀大学は偏差値は国立医学部ではワーストですが、立地は九州地方の都心・福岡に近く、学生生活の質を考えると良い大学であり、綜合的な評判は悪くない大学です。
また、得意分野とする研究領域がはっきりしており、その分野に興味のある人にとっては魅力的な大学でもあります。質の高い、堅実な学生生活を送りたい人にとっては、受験校のリストに加えても良い大学と言えます。
コメントを書く