福島県立医科大学は東北地方に位置する公立の医科単科大学です。
医学部と看護学部の2つの学部があり、福島県という立地から、東日本大震災後、さらに人手不足となった東北地方の医療従事者育成の場所として大きな役割を担っています。
その実態はどのようなものなのでしょうか。
今回は、福島県立医科大学医学部の概要と、福島県立医科大学に特徴的な2つの事項を取り上げて、その評判などを分析していきます。
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福島県立医科大学医学部はどんなところ?
2019福島県立医科大学医学部の学費・授業料
東北地方の医学部は、各都道府県に1つ設置されている他、宮城県仙台市にある2016年に新設された東北医科薬科大学があります。
岩手県には国公立大学が無く、私立大学の岩手医科大学があります。
どの大学も入試偏差値は同程度であり、東北地方で医学部進学を考える人にとっては、どのようにして絞り込むべきか迷うポイントが多いと思います。
福島県立医科大学医学部の入試偏差値や国家試験の成績など、他の大学の医学部と共通する特徴や世間の評判も含めて、細かく分析してみましょう。
入試偏差値は下位クラスも国家試験成績は良好、進級は厳しめ
福島県立医科大学医学部の入試時点偏差値は65.3、と全医学部82校中63位となっています。
この偏差値は地方公立医学部の中では下位クラスの偏差値です。
東北地方の広い範囲と北関東などから、公立高校の生徒が多く集まる大学、といったイメージでしょうか。
一方、福島県立医科大学医学部の国家試験合格率を見ると90%、全医学部80校中47位となっています。
入試時点の偏差値から考えると、比較的高い成績です。
受験のハードルが低いため入学しやすく、充実した教育を受けることのできる医学部という点では、「コスパが良い」と言えるかもしれません。
進級判定は比較的緩めの傾向が続いていました。
しかし、平成29年度には2年次から3年次、3年次から4年次の進級判定の際に各10名程度の留年者が出たということもあり、徐々に進級は厳しくなっているようです。
医学部における進級判定は、大学の雰囲気にもよりますが、担当する教授によっても大きく変わります。
教授の退官や異動で成績の付け方が大幅に変更される事もありますので、受験校を絞り込む段階で、在校生に最近の動向を聞いてみるのがベターです。
カリキュラム変更がされるケースもありますので、入学後2、3年目の学生が良いと思います。
オープンキャンパスや入試説明会の機会を存分に利用しましょう。
住む場所には要注意!自動車は必需品
福島県立医科大学医学部のキャンパスは福島市にありますが、JR福島駅からはバスで30分以上、最寄りの南福島駅からはバスが運行していません。(2019年8月現在)
学生の多くは南福島駅周辺のアパートに住んでいるようですが、雪国という特性と、地方の公共交通機関の貧弱さで、バス等での通学は厳しく、多くの学生が徒歩か自動車での登校を強いられているようです。
入学後は様々な場面で自動車を運転する場面に出会うため、運転免許の取得は必須です。
雪国での学生生活を不自由なく送ることを考えると、自動車の購入も必要でしょう。
この辺りの事情に費用をどれだけ掛けられるかは、家庭によって多様です。受験校を決める段階から、保護者の方とよく相談しておきましょう。
福島県立医科大学・2つの特徴とは
医学部のカリキュラムは文部科学省や厚生労働省によってその骨格が定められており、その規定はかなり細かく、膨大な知識を身につけることを要求しています。
そのため、国公立・私立問わず、どの医学部も同じことをこなすことに終始せざるを得ません。
その中でも、各大学は独自のアイデアで「色」を出し、学生にとって魅力的な大学になるような努力がなされています。大学によってその評判は様々です。
福島県立医科大学医学部の2つの特徴について見ていきましょう。
特徴1:「らせん型カリキュラム」で高い学習効果
福島県立医科大学の特徴の1つは、「6年一貫らせん型カリキュラム」という方式のカリキュラムを採用している点です。
このカリキュラムでは、基本的なコア・カリキュラムを元に、福島県立医大独自の発展的な科目が周辺に配置されており、「コア」となる部分の知識や技術を、進級するごとにレベルを上げながら、複数回学ぶいう形になっています。
従来の医学部のカリキュラムでは、基礎医学を全て履修した後に臨床医学の科目を履修する、という一方向性の学習方式が一般的でしたが、福島県立医大のらせん型カリキュラムでは、基礎医学と臨床医学に加えて、生命科学や社会医学系の科目も配置されており、それらの科目を行き来しながら融合的に学習していきます。
この学習方式によって、同じ知識でも角度を変えて学ぶことが出来るため、基礎的な知識を確実に身につけ、さらに発展的な事項も密に学ぶことが出来ます。
このように学習効果の高いカリキュラムを採用している大学は稀で、福島県立医大は学生の学びを手厚くサポートしてくれる大学であると言えます。
特徴2:震災からの復興、地域に密着した医療と放射線の最先端研究
福島県立医科大学医学部のもう1つの特徴は、地域に密着した医療を学ぶ機会が多いことです。
福島県は2011年3月に起こった東日本大震災で大きな被害に遭った地域の1つです。
福島県は元々医師が不足しており、地域医療のニーズは高い地域でしたが、震災以後さらに人材不足が加速しており、地域医療の担い手を育成することが喫緊の課題となっています。
学部生のうちから地域医療への理解と経験を深めることで、福島県地域の医療従事者の確保を図ると同時に、卒後に他地域で働く学生にとっても、ハイレベルな地域医療の経験が出来る医学部となっています。
さらに、震災後は放射線に関する研究が盛んに行われており、その評判は高いようです。
新しく設立された「ふくしま国際医療科学センター」などの施設を含めて、放射線医療に関するプロフェッショナルの育成や研究者を育てる土壌が整っています。
また、チェルノブイリにほど近いベラルーシ大学やゴメリ大学など、放射線研究で有名な大学への留学プログラムも用意されているため、学部生のうちから充実した経験を積むことが出来ます。
地域医療・放射線医療に興味のある人にとっては、非常に魅力的な大学でしょう。
福島県立医科大学医学部で充実した6年間を
福島県立医科大学医学部は地方の医科単科大学であるため、狭いコミュニティで学生生活を送ることになりますが、その分、密な教育体制で学生をサポートしてくれる良い大学であると言えます。
また、地域医療や放射線医療など独特の強みを持っており、内外からの評判も高いため、この領域に従事したいと考えている人は、受験校のリストに加えても良い大学でしょう。
地方大学ならではの環境で、充実した6年間を送ることが出来る良い大学だと思います。