大阪府立天王寺高等学校の偏差値は？高校の特徴・評判・難易度まとめ

天王寺高校は、大阪府にある府立高校です。

偏差値が高く大阪府屈指の進学校として名を馳せています。

略称は「天高」(てんこう)で、学校公式もその呼び方を愛用している模様です。

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天王寺高校の基本情報

天王寺高校の偏差値・入試倍率

天王寺高校の偏差値は75で、大阪府の公立校私立校を合わせた中では第3位となっています。

全国の進学校の中でも24位と、大変優秀な高校です。

また、令和3年の高校入試の倍率は定員360名に対し志願者が441名で、倍率は1.23倍となっています。

過去3年は、似たような倍率で推移を繰り返しています。

天王寺高校の進路状況

天王寺高校の進路状況はどのようになっているのでしょうか？

以下は令和3年の大学入試結果の表になります。

表内の数字は人数、()内の数字はそのうち現役合格した生徒の人数です。

また、国公立大学医学部医学科に合格した生徒は20名で、現役合格はそのうち7名でした。

ここに全ての進学先を掲載したわけではございませんのでご了承ください。

東京大学には毎年3~6名、京都大学には毎年40名~70名合格しており、大変優秀な進学実績を持つことが分かります。

生徒たちの家が近いと思われる、関西圏の大学に進学する傾向は特に私立大学の合格者数において顕著でしょう。

ですが現役生と浪人生の数に注目して表を見てみると、例えば京都大学では合格者数に占める浪人生の割合は3割、大阪大学も2割8分となっています。

「どうしても第一志望の大学に現役合格したい!」と思っている方は入学後もかなりの努力が求められるでしょう。

天王寺高校の特徴

それでは、天王寺高校の特徴についてご紹介していきます。

ただの進学校ではない一面にも気が付いていただければ幸いです。

「進学指導特色校(グローバル　リーダーズ　ハイスクール)」としての取り組み

とはいえ、やはり最初に紹介すべきは進学校としての顔でしょう。

天王寺高校は大阪府によって、全10校の進学指導特色校に指定されています。

そんな天王寺高校では受験に備えてたくさんの行事を設定しています。

また、優秀な大学に羽ばたいていった数多の卒業生による、大学の学部学科の紹介なども行われています。

あまりの多彩さのため、通常の行事予定表とは別に進路関係の年間行事表が作られている程です。

スーパー・サイエンス・ハイスクールに指定

天王寺高校は文部科学省からスーパー・サイエンス・ハイスクール(以下SSH)に指定されています。

SSH校は、科学技術や理科・数学教育を重点的に行う高校が指定されています。

天王寺高校では「天高アカデメイア宣言」を出し、教育目標の実現に努めています。

そこでは文系の生徒にも知の領域を広げてもらうべく、さまざまなセミナーが開かれています。

今までに開かれたセミナーの例としては「発音のコツ　こうすれば英語らしく聞こえる」「国語誕生物語　国語化の成立と国語力の意味」「データに基づいた薬の開発」などバラエティに富んだものがあります。

しかも講義を行うのは大学教授や大学関係者、研究所で働く卒業生であり、とてもプレミアムな機会だと言えます。

そのようなイベントを通じて、天王寺高校は生徒のやる気を引き出してくれます。

多彩な行事

天王寺高校は行事が盛りだくさんです。

大体の高校の行事予定表には何も予定がない月というものが存在しますが、天王寺高校の予定表はびっちりと埋まっていて、空白がありませんでした！

これは一般的な高校にはあまりない行事を挙げただけなので、実際にはもっとたくさんの行事が並べられています。

ただ勉強をするだけではなく、楽しむときはしっかりと楽しむ。

この切り替えの素早さが、天王寺高校の優秀さの秘訣かもしれません。

天王寺高校の評判

では、実際に天王寺高校に通っている生徒は自身の高校をどのように評価しているのでしょうか？

良い評判と悪い評判のどちらもお伝えします。

自由度が高い

天王寺高校には制服がなく、私服での登校が可能です。

一応は存在しますが、着用するのは式典や外部行事に参加する時のみです。

教師側が生徒の良識に任せていることもあり、全体的に自由な校風となっているようです。

行事が多い

やはり行事の多さが挙げられています。

「忙しくて楽しい」という意見のほうが多く見られましたが、性格によっては行事の多さが負担となることもあり、実際にそのような口コミも見られます。

ですので、志願する前に偏差値の似た他高校もチェックして、自分の性格に照らし合わせることをお勧めします。

受験指導に一部欠点がある

国公立大学を志望する受験生は旧センター試験、現在の大学入学共通テストが終了してから最終的な志望校を決定します。

多くの高校ではそのタイミングで担任や進路担当との面談を行うのですが、予想よりも点数が取れた場合に当初受ける予定だった大学よりもワンランク上の大学を進められてそのままそこを受けてしまうことがあるようです。

こういった場合はやはり二次試験対策の時間が足りず、元々の志望校ならおそらく受かっていたが変更先には不合格……というケースが多くなってしまいます。

進学校ならではの問題ですね。

自分の強い意志と判断をもって、進路決定をしましょう。

現在天王寺高校に通学中の生徒で浪人率の高さを不安に感じている生徒もいました。

また、学校の方針が国公立大学メインなため私立大学に進学希望の人はサポートが薄くなる傾向があるようです。

ですがしっかりとした気持ちを伝えれば進路相談や問題の添削なども普通にしてもらえるようです。

一部の設備が良くない

公立高校ということもあり、一部設備の老朽化や不備が見られるようです。

具体的には体育館に冷房が設置されておらず蒸し暑い、図書館の蔵書数が少ないなどの不満がありました。

登校時間が早い

時間を有効活用するという目的からか、天王寺高校の登校時間は朝8時10分に設定されています。

遠方から通学する生徒などから特に不満が見られました。