竹園高等学校の偏差値は？高校の特徴・評判・難易度まとめ

竹園高等学校は、筑波大学への合格者数が最も多いことで知られる、茨城県つくば市の公立高校です。
1979年に筑波研究学園都市内初の高等学校として茗溪学園と共に開校しました。

「国際社会をリードする人材の育成」「確かな学力の育成と進路希望の実現」「豊かでたくましい人間性の育成」を教育目標に掲げ、質の高い独自のプログラムで生徒の可能性を引き出す教育を行っています。

今回は、偏差値や合格難易度、学校・学科の特徴および評判をはじめ、卒業後の進路や部活動など、竹園高等学校に関して詳しくご紹介していきます。
竹園高等学校の受験を検討されている方は、ぜひご一読ください。

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竹園高等学校の基本情報

以下の表に、竹園高等学校の基本的な情報をまとめます。

出典：竹園高等学校

竹園高等学校の偏差値・難易度

まずは、竹園高等学校の偏差値および合格難易度を見ていきましょう。
竹園高等学校は普通科と国際科に分かれていますが、学科が分かれるのは2年次以降のため、募集・入試は一律で行われます。

偏差値

竹園高等学校の偏差値は、以下の表の通りです。

出典：みんなの高校情報

難易度

竹園高等学校の偏差値は70でした。
茨城県内の公立高校160件のうち第3位、茨城県内の全高校224件の中でも第7位と上位に位置しており、難易度がかなり高い高校です。

なお、茨城県教育委員会のホームページによると、2021年度の竹園高等学校の志願倍率は1.17倍、2020年度は1.26倍、2019年度で1.41倍でした。
難易度が高いうえに人気のある高校ですので、徹底した入試対策が必要です。

竹園高等学校の特徴

続いて、竹園高等学校の主な特徴をご紹介します。

竹園高等学校は、

• 学園都市の中心に位置するのびのびとした進学校
• 県内で唯一「国際科」が設置されている
• 先進的な英語教育・課題研究プログラム

特徴1：学園都市の中心に位置するのびのびとした進学校

竹園高等学校は、多くの学術・研究施設や文化施設が揃う筑波研究学園都市の恵まれた環境の中にその校舎を構えています。
このすばらしい環境を活かし、筑波大学やJICA、JAXA等の研究機関と連携して行われる連携授業は、竹園高等学校の特色のひとつです。

世界的な科学技術拠点都市の周辺に住む生徒たちの中には、学者や研究者を親に持つ人も少なくはなく、多くの生徒が学問への志を胸に竹園高等学校へと入学してきます。

そんな竹園高等学校の雰囲気は、穏やかでのびのびとしていると在校生からも評判です。
生徒たちの多くは学問への関心が高く、今自分がやるべきことに集中しているためか、人間関係のトラブルを耳にすることがまずありません。
校則も比較的緩やかで、生徒ひとりひとりの節度と自主性に委ねられています。

難関大学合格者を多数輩出する進学校ながら厳格すぎることもなく、緑豊かで閑静な学術都市の中、穏やかな友人に囲まれのびのびと学ぶことができるという、物的にも人的にも非常に恵まれている高校です。

特徴2：県内で唯一「国際科」が設置されている

竹園高等学校は、県内の公立高校で唯一国際関係に関する学科を設けている高校です。

1994年度に設置された国際科では、普通科のカリキュラムに加え、思考力を高めるための学究的教育活動を行っており、国際社会をリードする文理それぞれのエキスパートの育成を目標に掲げています。

国際関係を学ぶ学科として特に英語プログラムが充実しており、ディベートや模擬国連を通じて英語での論理的コミュニケーション能力を育成しています。
スタディツアーと称した海外活動の機会が用意されているのも国際科の特徴です。

特徴3：先進的な英語教育・課題研究プログラム

竹園高等学校では、先進的な英語教育プログラム「ACEプログラム」と課題研究プログラム「探Q活動」を教育の柱に据えています。

英語教育「ACE（Approach to Communicative English）プログラム」では、英語を使いこなすにあたり必要となる、総合的な能力の育成を目指しています。
英語の本を多く読む多読プログラムや、特定の授業を全て英語で行うといった「英語を受け取る」取り組みから、英語でのディベート、プレゼンテーション、模擬国連など「英語で考え発言する」訓練も行います。

さらにはJICA研修生との異文化交流、海外大学訪問および現地学生との交流など、学んだ英語を実践で使用する場も用意されており、英語で学び、考え、コミュニケーションを取る能力を総合的かつ実践的に養うことができるのです。

もうひとつの柱である「探Q活動」は、現代社会が抱える諸問題に対し質の高い解決を行うことを目標とした探究活動プログラムです。
1年次で探求学習に必要なスキルや情報リテラシーを学ぶとともにSDGsについての理解を深め、2年次には各々の選択した課題を掘り下げて研究していきます。

つくば市や筑波大学、JICAやJAXAなど高校周辺の研究機関と連携しながら学習および課題研究を行い、その成果を2年次の冬に行われる「探Q発表会」で発表します。
この発表会は一般にも開かれており、地元の新聞でも取り上げられるほど評判です。

この取り組みは県教育委員会からも高く評価されており、「県立高校等チャレンジ・プロジェクト事業」の重点校として支援を受けています。

このように、竹園高等学校は独自の先進的な教育プログラムにより、他校とは一線を画した高い次元での教育活動を行っている高校なのです。

竹園高等学校の学科情報

ここでは、竹園高等学校の学科をご紹介します。

竹園高等学校は普通科と国際科の2つの学科を擁しています。

1年次には普通科と国際科の区別がなく、1学年8クラスに分かれて一律のカリキュラムで学習します。
2年進級時に普通科と国際科のいずれかを選択することができ、さらに文理別のクラスに分かれてそれぞれ学びを深めていきます。

以下、各学科の特色を簡単にご説明します。

普通科

普通科は「スタンダード理系」「スタンダード文系」の計6クラスで構成されています。
開校当時より設けられていた伝統のある学科で、確かな学力を身につけるための質の高い教育を行っています。

生徒の自己実現を図ることを目標としており、勉強に力を入れるだけでなく、学校行事や部活動、生徒会活動やボランティア活動への積極的な参加も推奨しています。
多くのことに興味を持ち、活発な生徒が多いことが特徴です。

スタディツアーは国内で実施され、平和学習やフィールドワーク、特別講義などが行われます。

国際科

国際科は「アカデミック理系」「アカデミック文系」の計2クラスで構成されています。
1994年度から新設された、県内公立高校唯一の国際系学科です。

普通科で行っている質の高い教育カリキュラムに、思考力を高めるための教育活動をプラスした独自のカリキュラムで教育を行っています。
国際社会をリードする人材の育成を目標としているため、国際理解や語学に関する教育が充実しています。

国際科のスタディツアーは海外で実施されます。現地大学での研修や異文化体験に加え、現地の学生との異文化交流にも取り組みます。

竹園高等学校卒業生の主な進学先

続いて、竹園高等学校卒業生の主な進学先についてご紹介します。

竹園高等学校はその独特で質の高い教育により、毎年多くの国公立大・難関私大合格者を輩出しています。
中でも、筑波大学への合格者が全国で最も多い高校として有名です。

2021年春の国公立大学現役合格者は200名、私大現役合格者は727名と創立以来最高を記録しており、その教育効果の高さがうかがえます。

以下の表に、2021年卒業生の大学合格実績をまとめました。

出典：竹園高等学校　進路実績

竹園高等学校の部活動

最後に、竹園高等学校の部活動についてご紹介します。

竹園高等学校で現在活動中の部活は29部で、約9割の生徒が部活動に参加しています。
各部活がそれぞれの目標に向けそれぞれのペースで活動しており、生徒たちの部活へのかかわり方も様々です。

竹園高等学校で現在活動中の部活は、以下の表のとおりです。

出典：竹園高等学校　体育系部活動、文化系部活動

大きな大会に出場し優秀な成績を残している部活が多く、中でも英語部は世界レベルの活躍を見せていると内外から評判です。
様々な全国大会で大きな賞を受賞しているほか、2019年にはタイ・バンコクで開催された世界大会「5th Asian World Schools Debate Championship」への出場を果たしました。

まとめ

以上、竹園高等学校について、偏差値や合格難易度、学校・学科の特徴および評判、卒業生の進路や部活動といった点からご紹介しました。

竹園高等学校は……

• 偏差値は70。普通科と国際科くくり募集で合格難易度はかなり高い
• 筑波研究学園都市の真ん中に位置し、教育・文化資源に非常に恵まれている
• 国公立大・難関私大合格者多数。特に筑波大合格者数は全国1位

なお、竹園高等学校では、例年学校説明会や授業体験会が夏から秋にかけて開催されています。
竹園高等学校に興味をお持ちの方や受験を検討されている方は、ぜひ資料請求やこれら説明会等への参加も検討してみてはいかがでしょうか。