浜松医科大学は中部地方の中央、静岡県に位置する国立の医科単科大学です。
その医学部は国公立大学の中で中堅クラスの偏差値となっており、静岡県内や中部地方を中心に全国から学生が集まる学部となっています。
その実態はどのようなものなのでしょうか。
今回は、浜松医科大学医学部の概要と、浜松医科大学に特徴的な2つの事項を取り上げて、その評判などを分析していきます。
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浜松医科大学医学部はどんなところ？
2019浜松大学医学部の学費・授業料
近畿圏を中心に西日本はその面積に対して医学部の密集度が高い地域であり、特に近畿地方は国公立大学の医学部が集積するエリアです。
一方で、中部地方よりも東の地域では、医学部の数が人口比で少なく、地元での進学を考える受験生にとっては、選択肢が限られてしまうエリアでも有ります。
ただし関東圏では、私立大学の多さなどから受験校を絞り込むのが難しくなります。
その中で浜松医科大学医学部はどのような立ち位置にあるのでしょうか。
浜松医科大学医学部の入試偏差値や国家試験の成績など、他の大学の医学部と共通する特徴や世間の評判も含めて、細かく分析してみましょう。
入試偏差値は中堅クラス、国家試験成績は良好、進級は優しめ
浜松医科大学医学部の入試時点偏差値は67.3と全医学部82校中32位となっています。
この偏差値は地方国立医学部の中では中堅クラスの偏差値です。
進学校の中堅層、公立高校の上位層の生徒が集まる大学、といったイメージでしょうか。入学者の半数は静岡県出身のようです。
一方、浜松医科大学医学部の国家試験合格率を見ると95％、全医学部80校中11位となっており、入試偏差値から考えるとかなり良好な成績となっており、国公立大学の中でも平均より上位の成績となっています。
一般的には、国家試験の成績は進級の厳しさにダイレクトに影響されるため、この辺りの指標も受験校決定の際の参考にすると良いでしょう。
浜松医科大学医学部の進級判定は緩めであり、留年者数は他大学と比較しても平均的かそれ以下のようです。
進級判定に関しては、学年の雰囲気やその時の担当する教授にもよるため、この状況がずっと続くとは限りませんが、今のところ進級に関して過敏になる必要はなさそうです。
医学部受験を考える時に皆さんが一番最初に注目するのは、入試偏差値だと思います。
その次に立地や校風などを比較すると思いますが、多くの人が入学後に気付く重要なポイントは、生活圏の便利さや留年率・ストレート卒業率、国家試験の成績です。
これらの指標は受験生向けに大きく広報されることがない上に、医学部受験生の段階では意識が向かないのが現実です。
高校でもほとんどの受験予備校でも、進路指導の際に取り上げられることはありません。
受験勉強に必死な期間ですから、気が付かないのが当たり前なのですが、実態を知らないままに入学して後悔する、という学生は少なくありません。
特に留年率については「こんなに厳しいとは思わなかった」「事前に知っていれば受験しなかったのに」と後悔する声もかなり多いです。
20代の貴重な1年を棒に振る、と考えると、お金以上に勿体無いものだと思います。
入学してくるのは真面目な人がほとんどであるだけに、その落胆も大きいのが医学部であると言えます。
今はインターネットで簡単に情報を手に入れることが出来ます。
少し調べれば、医学部の実態について語るサイトはたくさん見つかります。
その中から正しい情報を見つけ出す力は必要ですが、6年間という短くない時間を後悔して過ごすことのないように、色々な角度から受験校を検討することをお勧めします。
浜松医科大学・2つの特徴とは
医学部では、どの大学も同じカリキュラムをこなすことが求められるため、大学独自の科目が設定されることは稀であり、選択できる授業はほとんど無いのが現状です。
また、医学という科学分野の特性上、研究室で扱うテーマも似たものになります。
そのような中でも、大学ごとに目玉となるような特色があり、それによって評判は変わってきます。浜松医科大学医学部の2つの特徴について見ていきましょう。
特徴1：国際交流が盛ん！臨床実習での海外派遣も充実
浜松医科大学の特徴の1つは、国際交流が盛んである点です。
海外の15の大学と提携しており、2～4週間の短期留学に学生を派遣しています。
この海外短期留学では、海外の大学や病院で実習をすることが出来るようなプログラムとなっており、海外で働くことを志望しない学生も、日本と海外との違いを感じて、今後に生かすことが出来るようになっています。
医学部という特性上、長期の海外留学が難しい中で、大学が短期の留学を支援してくれるのは非常に恵まれた環境だと思います。
また、「国際サービス・ラーニング」というボランティアプログラムでは、主に新興国を訪れて、スタッフ指導の下で医療活動を支援するという形の海外派遣も行っています。
他国の状況を身を以て体験し、貧困問題についても学ぶことが出来るプログラムとなっています。
医学部でこのようなボランティア派遣を行っている大学はかなり珍しいのではないでしょうか。
「国境なき医師団」に興味のある人などにとっては、非常に魅力的なカリキュラムだと思います。
浜松医科大学では、数年前に学長が変わり、国際的な医療教育を推し出すようになったようです。
学長が変わると、大学の方針も一変することがあります。
志望校の大学で「学長退官」といったニュースが出ていないか、調べておくと良いかもしれません。
特徴2：運動部が盛ん！要領が良くない人は避けたほうが無難かも
浜松医科大学医学部のもう1つの特徴は、体育会の運動部が盛んだということです。
西日本の医学部の学生が集って、各競技で争う「西日本医科学生総合体育大会」（通称：西医体）では、優勝することも多く、その評判は高いようです。
医学部の運動部の活動は盛んだという大学が多いですが、過熱な大学では勉学に支障が出るレベルで練習や試合に参加させられることもあります。
大学の部活は所詮学生が自分たちで運営しているものなので、加減が出来ずに後輩に無理をさせることがままあります。
要領良く何でもこなせる人にとってはどうということはないかもしれませんが、自分で「あまり要領良くないな」と分かっている人は、運動部への入部は避けるのが吉です。
「部活に入らないと過去問が手に入らない！」といった脅しをしてくる先輩が居るかもしれませんが、適度に同期と仲良くしておけば、大抵のことは大丈夫です。
最近では、多くの医学部で学年全体で利用できるファイル共有システムが導入されているようなので、過度に不安になる必要はなさそうです。
浜松医科大学医学部で充実した6年間を
浜松医科大学医学部は、入試偏差値は中堅クラスであり、静岡県や中部地方の生徒を中心として評判の高い大学です。
また、国家試験の合格率も高く、教育の質の高さが伺えます。
地方の医科単科大学で、交通の便などはあまりよく有りませんが、質の高い教育を受けられる環境で、勉学に集中して充実した学生生活を送ることが出来る良い大学だと思います。
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