東北医科薬科大学は医科単科大学であり、2016年、日本で37年ぶりに新設された私立の医学部です。
特徴的な修学資金制度などの充実によって、東北地方の地域医療に貢献する人材を育成する拠点として、今後の実績が注目されています。
新しい大学であるがゆえに様々な実験的取り組みがなされていますが、その分評判などはまだまだ未知です。偏差値もまだまだ変動する可能性は高いでしょう。
医学部受験生にとっては、評判などの客観的な評価なしに受験校の候補に入れるのは、躊躇してしまう要素が大きい大学かもしれません。
しかし、現在までに行われた入試では全国から受験生が集まっており、それなりの高偏差値・高倍率試験となっています。東北医科薬科大学、その医学部の実態はどのようなものなのでしょうか。
今回は、東北医科薬科大学医学部の概要と、東北医科薬科大学医学部に特徴的な2つの事項を取り上げて、分析していきます。
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東北医科薬科大学医学部はどんな大学?
2019東北医科薬科大学医学部の学費・授業料
1~6年:100,000円
1年:-
2~6年:-
1~6年:1,500,000円
日本で37年ぶりに新設された医学部である東北医科薬科大学。まだ卒業生もおらず、国家試験の成績なども分からないため、受験生にとっては謎が多い大学かもしれません。
ここでは、東北医科薬科大学の概要について、医学部受験生が知っておくべきポイントを見ていきましょう。
37年ぶりの私立新設校として全国から学生が集まる
東北医科薬科大学医学部は、2016年に新設された全国で2番目に新しい医学部です。それまでは薬学部のみ設置されていた「東北薬科大学」でしたが、医学部の新設とともに「東北医科薬科大学」と改まりました。
「大震災で疲弊した東北地域の医療を担う人材の育成」と銘打っており、特に大学独特の修学資金制度で、全国から医学部受験生が集まる大学となっています。
まだ設立から数年しか経っておらず、国家試験の受験実績もないため、どのような大学になっていくかは、今後入学してくる学生たちによって大きく変わっていくでしょう。
大学独自の修学資金制度で国公立大学と同程度の学費負担に
東北医科薬科大学医学部では、大学独自に修学資金制度を設けています。
制度には大きく分けて2つの方式がありますが、どちらも出身地や出身高校の所在地に関わらず、全国から受験が可能となっています。
具体的には、卒後の勤務地を宮城県もしくは宮城県以外の東北5県とする誓約で、修学資金を貸与され、誓約通りに一定期間の義務年限を勤務すれば、返還が免除されるという仕組みになっています。
A方式では大学から年500万円、6年間で3000万円が貸与され、これによって6年間のトータルの学費が約400万円と、国公立大学の6年間の学費と同程度になります。
B方式では、大学側から6年間で1500万円の貸与が保障されており、さらに入学後に応募することで宮城県以外の東北5県のいずれかから1100万円以上を貸与される可能性があるということです。
いずれの方式も定員の合計は20~30名程度となっており、医学部の全定員数の100名程度よりは少なくなっています。つまり、東北医科薬科大学に進学すれば、必ずどこからかの修学資金援助が得られるというわけではない点に注意する必要があります。それなりの高偏差値でなければ修学資金援助は得られません。
しかし、これ以外にも奨学金制度は充実しており、大学側もこれらの利用を積極的に推奨していることから、一般的な私立大学医学部よりも学費負担は少なく通えそうです。
入学を検討する人は、これらの奨学金制度についても事前にリサーチして、自分が入学した時に利用できそうなものがないかどうか、チェックしておくと良いでしょう。
東北医科薬科大学医学部・2つの特徴とは
医学部は総じてどの大学も似たり寄ったりなカリキュラムですが、大学の特徴や売り文句として、マイナーチェンジをすることもあります。
その中でも、集まってくる学生たちの雰囲気などによって大学のユニークさがあります。東北医科薬科大学医学部の2つの特徴について見ていきましょう。
特徴1:地域医療に力を入れた新設校らしい「前倒し」なカリキュラム
東北医科薬科大学の最大の特徴は地域医療に特化した人材の育成です。その為、低学年から東北各県で地域医療実習が行われ、地域医療に理解と愛着を持つための教育カリキュラムが作られています。
また、新設校ということもあって、他大学医学部ではここ数年かけて行われている大幅なカリキュラム変更もなく、開設初年度から臨床実習時間の増加に伴う前倒しに対応したカリキュラムが施行されています。
教養課程の講義はほとんど1年次前期に圧縮されており、1年次の後期から基礎医学の講義を開始、2年次後期から臨床医学の講義を開始する、という、従来の医学部よりもおよそ半年前倒しのカリキュラムです。
また、臨床実習も4年の後期から開始しており、他の大学よりも十分な時間をとって実習ができるカリキュラムとなっています。
臨床実習についてはまだ1期生がその学年に達していないため、今後の状況次第で変更される可能性はありますが、1期生の国家試験の実績をきちんと出すために、国試勉強期間を十分に取らせるような日程になることが予想されます。
特徴2:幅広い年齢層の学生が集まる多様な環境
私立大学としては珍しいかもしれませんが、東北医科薬科大学医学部の学生はかなり年齢層が幅広いという評判があります。多年浪人はもちろん、再受験も多く、出身地も東北地方に限らず全国から集まっているため、バラエティ豊かな人間関係が築けることでしょう。
このような土壌が新設のうちに育っているため、これからも幅広い人材を受け入れてくれることが期待できます。社会人経験のある人も医学部受験を考えるときには、東北医科薬科大学を受験校の候補に入れることが出来そうです。
学生の年齢層は、その大学の多様性を表す1つの指標となります。現役生が多い医学部はそれだけ価値観の偏った人間が育成されやすいと言えるかもしれません。
医学部は他学部との交流がほとんど無く、閉鎖的な環境で6年間を過ごすことになるため、多様な人との関係を築くことは意識的に行わないと、偏った人格形成が行われやすいというデメリットはあります。
その点、東北医科薬科大学は余計な伝統も無く、年齢層も幅広いため良い医師が育つ環境が整っていると言って良いかもしれません。
東北医科薬科大学医学部は伝統に縛られずのびのびと学びたい人には良い環境
東北医科薬科大学医学部は新設校ということもあって、偏差値や評判はまだまだ未知数です。
これから5年間の間に入試の実績が蓄積され、1期生の国家試験の合格率が公表されれば、評判などが徐々に固まってくるでしょう。
現在のところは、修学資金制度や奨学金の充実で、裕福な家庭の子女でなくても偏差値などの成績が良ければ、医師を目指すことのできる環境が整っているため、経済的に厳しい家庭の人でも一度はチャレンジする価値のある大学でしょう。充実した6年間を送ることのできる良い大学だと思います。
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