旭川医科大学は北海道旭川市に位置する国立の医科単科大学です。
旭川市は北海道の中でも大きな都市の一つですが、内陸にあるため厳しい気候の土地との評判がある
場所でもあります。
旭川医科大学は毎年入学定員のおよそ半分が道内出身者となっていますが、本州からの進学者も多く集まっています。
旭川医科大学医学部の実態とはどのようなものなのでしょうか。
今回は、旭川医科大学医学部の概要と、旭川医科大学に特徴的な2つの事項を取り上げて、その評判などを分析していきます。
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旭川医科大学医学部はどんなところ?
2019旭川大学医学部の学費・授業料
北海道の医学部としては、旭川医科大学の他に、国立の札幌医科大学と北海道大学医学部があります。道内での進学先は選択肢はこの3つに限られ、実際に学生の出身地域を見ると、道内出身者の割合が多いエリアです。
また、旭川は地形上の特性から、夏は非常に暑く、冬は摂氏-30度という非常に厳しい気候であるため、旭川医科大学は道外からの受験者にとってはハードルの高い大学かもしれません。
旭川医科大学医学部の入試偏差値や国家試験の成績など、他の大学の医学部と共通する特徴や世間の評判も含めて、細かく分析してみましょう。
入試偏差値は下位クラス、国家試験成績は振るわず、進級は厳しい
旭川医科大学医学部の入試時点偏差値は65.3、と全医学部82校中63位となっています。
この偏差値は地方国立医学部の中で下位クラスの偏差値です。
入試形態は、一般入試の前期・後期日程の他、特別入試として、「国際医療人特別選抜」と「北海道特別選抜」のAO入試、「道北・道東特別選抜」の推薦入試があります。
また、令和2年度の入試から入学定員の減少があり、107名から95名となります。
内訳は一般入試で48名、AO入試で37名、推薦入試で10名が選抜されますが、このうち42名は北海道出身者に限定されます。
国立大学医学部の中でも特に、地域の出身者を優遇する方策を推し出している大学と言えるでしょう。
立地条件などから倍率はそこまで高くない大学であり、道内出身者には入りやすく、また他県出身者でも面接のハードルさえ乗り越えられれば、合格可能性は大きい大学です。
一方、旭川医科大学医学部の国家試験合格率を見ると85%、全医学部80校中69位となっています。入試偏差値から考えると妥当な成績かもしれませんが、全医学部の中で見るとかなり下位の成績となっています。
また、新卒者のみの合格率は86.5%と、こちらもかなり低い成績となっています。
さらに進級判定は非常に厳しいという評判です。
ストレート卒業率は低く、1年次から2年次への進級時点で20名程度が留年した年もあります。
低学年での留年率が高い大学のようです。
国家試験の合格率の低迷が進級判定に影響しているかどうかは定かではありませんが、この辺りの指標も、受験校を決定する際の判断材料となるでしょう。
この辺りの事情は、入学2、3年目の在校生にヒアリングするのが一番です。オープンキャンパスや入試説明会の機会を利用してみましょう。
旭川医科大学・2つの特徴とは
医学部のカリキュラムは、文部科学省が策定した「コア・カリキュラム」と呼ばれる決まりに沿って作られています。医学部以外の学部でもある程度のカリキュラム規定はありますが、必修要件などはあまりありません。
一方医学部は、医師免許という国家資格を受験するための専門学校という側面があるため、ある一定以上の知識と技術を身につけることが要求されます。
そのため、大学独自のカリキュラムを組むことは難しく、また実習時間数の増加などによって、学びの内容の画一化が進んでいます。
そのような中でも、各大学は自分たちの「色」を出すために、様々な工夫をしており、それによって大学の評判は変わってきます。
旭川医科大学医学部の2つの特徴について見ていきましょう。
特徴1:体験実習が早期から、回数を重ねてより実践的な技術を身につける
旭川医科大学の特徴の1つは、実習機会が多いという点です。
入学後すぐの5月頃にまず最初の体験実習が行われます。
数名のグループに分かれて、介護施設や老健施設、地域の診療所やクリニックなどを訪ね、そこで働く人達がどのような仕事をして、その中で医師がどのような役割を担っているのか、ということを学びます。
実習とは言っても実際に学生が出来ることは無く、ただ見るだけの時間ではありますが、実際の現場に入って現状を知ることができる機会は非常に貴重です。
さらに別の実習では、認知症患者の方に対するケア方法の1つである「ユマニチュード」を行なっている施設を訪ね、実際に患者さんとの関わりをする中でケア技法を学びます。
ユマニチュードは、超高齢化社会を迎える日本において、これから増加する認知症患者のケア需要に応える技術となると思います。このような技術を学部生の早期から学べる環境はとても魅力的です。
特徴2:学生支援制度の充実
旭川医科大学のもう1つの特徴は、学生支援制度が充実している点です。
各学年には1名の担当教員が付き、生活全般に関する諸連絡やアドバイスを行なっています。
1・2年次の間はさらに少人数のグループに対して教員が1名担任として付き、定期的に集まる機会を持って、学生生活における悩みや不安などを掬い上げるシステムとなっています。
また、3年次までは、学年の担当教員以外にもう1名の臨床系教員がアドバイザーになり、キャリア支援を含めた相談を受け持ちます。
医学部に入ればキャリアは心配ない、と思うかもしれませんが、近年の医局解体や研修制度の変更によって、医師のキャリアも多様化しており、学生たちの不安感は計り知れません。
同業者の先輩として相談を受けてくれる人が近くにいることはとても貴重な環境と言えます。
医学部生活は6年間と長く、誰しもが長い学生生活の様々な場面で悩みを抱くことはあります。
そのような学生の不安を解消してくれる制度を整備している大学であれば、安心して通うことが出来るでしょう。
旭川医科大学医学部で充実した6年間を
旭川医科大学医学部は、日本最北端の医学部であり、その立地条件などから比較的入学しやすい医学部です。
道内出身者を優遇する入試を打ち出していますが、北海道以外からの高齢受験生も合格しているため、リベラルな雰囲気のある大学であると考えられます。
短期間での医学部受験合格を考える人にとっては、受験校の候補の1つとして挙げても良いのではないでしょうか。
また、体験実習の充実や担任制度の導入など、学生への支援は手厚い大学です。
留年者の多さなどの懸念はありますが、努力次第で充実した学生生活を送ることのできる良い大学だと思います。
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