大阪歯科大学の各学部の偏差値や難易度は？就職状況などもご紹介！

大阪歯科大学は、大阪府枚方市に本部を構える私立の歯科大学です。
1911年開設の大阪歯科医学校を前身とし、1947年に大学へと昇格しました。

当初は歯学部のみの単科でしたが、2017年に附属専門学校を大学に統合し、歯科三大職業である歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士全てを育成する、歯科医療の総合大学に生まれ変わりました。

今回は、将来歯科医療に携わりたいと考える人のために、大阪歯科大学についてご紹介します。

偏差値・難易度や大学・学部の特徴、卒業生の就職状況などを解説していきますので、志望校選びの参考にしてください。

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大阪歯科大学の基本情報・特徴

引用：大阪歯科大学公式HP

出典：パスナビ

まずは、大阪歯科大学の特徴的なポイントを3つご紹介します。

特徴1：私立歯科御三家に数えられる名門歯科大学

大阪歯科大学は、東京歯科大学・日本歯科大学と並んで「私立歯科御三家」と称されている、全国でも有名な歯科大学のひとつです。

西日本初の歯科医師養成機関「大阪歯科医学校」を前身としており、その100年を超える歯学教育の歴史の中で、歯科医療を通じて人々の健康に貢献してきました。

2017年からは歯学部に加えて「医療保健学部」も設置、「口腔保健学科」と「口腔工学科」を開設し、歯学系の総合大学として更なる人気を集めています。

特徴2：国際交流に力を入れている

大阪歯科大学では近年特に学生の国際交流力増強に力を注いでおり、多くの学生を海外提携校での短期研修に送り出しています。

現在協定を結んでいる海外大学は18校ほどで、学生たちは現地の臨床現場の見学や開業医訪問、特別講義の受講などを通じて、国外の歯科医療事情や研究体制を学べます。

また協定校からの留学生の受け入れも行っており、海外研修に参加できない学生にも、学内にいながらにして国際交流に挑戦する機会が用意されています。

なお、大阪歯科大学では、大学院在学中・卒業後に2年以上の海外留学を経験した人を、大学教員として採用する制度を設けています。

豊富な海外経験を持つ卒業生が大学教員として教鞭を執ることで、海外での学びを大学教育に活かせるだけでなく、学生たちが留学をより身近に感じ、積極的に国際交流に飛び込めるようにとの狙いがあります。

特徴3：医療系総合大学化を目指して「看護医療学部」設置予定

現在、大阪歯科大学では、2024年4月に「看護医療学部」を設置する方針で準備を進めています。

歯科医療職者だけでなく看護職者も学内で育成することで、今後の超高齢化社会の課題に対応するとともに、大阪歯科大学が重視している「多職種協働」を更に推進していくことが目的です。

看護医療学部では、看護師国家試験と保健師国家試験の受験資格を取得できるよう構想が進められており、これが実現すれば、大阪歯科大学は口腔健康管理・医療・福祉を連携させた医療系総合大学へと生まれ変わります。

2022年時点ではまだ設置構想の段階ですが、大阪歯科大学の新たな取り組みに、在校生からも受験生からも注目が集まっています。

大阪歯科大学の偏差値・難易度

次に、大阪歯科大学の入試における、偏差値や共通テスト得点率、合格難易度などをご説明します。

大阪歯科大学は2学部3学科体制で、募集・入試は学科ごとに行われています。

偏差値

出典：パスナビ

倍率・難易度

歯学科の2021年一般選抜の実質倍率は4.3～14.0倍、共通テスト利用では6.8～18.3倍でした。

口腔保健学科は一般で1.0～2.0倍、共通テスト利用で1.4倍、口腔工学科は一般で2.3～3.0倍です。

歯学科一般選抜の難易度は平均的ですが、共通テスト利用入試のボーダー得点率は非常に高く、日程や試験方式の選択も含め、慎重に準備する必要があります。

口腔保健学科・口腔工学科の難易度は標準よりも若干易しめです。
ただこちらも共通テストの得点率が高めのため、共通テスト利用の場合は油断できません。

なお、歯学部・医療保健学部共に、一般選抜において英語の民間試験結果（取得時期不問）を利用できます。

選抜方式や試験日程、各種制度をうまく選択して、自身が最も有利になる形で出願できるよう、早めに情報収集を開始することをおすすめします。

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大阪歯科大学の学部・学科情報

次に、大阪歯科大学の各学部・学科をご紹介します。

先述の通り、大阪歯科大学には歯学部の他に医療保健学部が設けられており、歯学部は歯学科のみ、医療保健学部には口腔保健学科と口腔工学科の2学科が設置されています。

歯学部：歯学科

歯学部歯学科は、歯科医師を目指す人のための学科です。
6年間かけて知識や技術を磨き、歯科医師国家試験合格を目指します。

早期からの臨床体験学習や、関西随一の症例数を持つ大阪歯科大学附属病院での臨床実習で、高度な実践的技能を身につけられるのが強みです。

なお2021年（第114回）歯科医師国家試験の合格率は、新卒のみで92.0％と全体合格率80.2％を大きく上回り、全国歯学部で第4位に輝きました。

既卒含めた合格率は67.0％で、総合ランキングでは第18位と順位を落としますが、それでも全体合格率の64.6％を上回っています。

医療保健学部：口腔保健学科

口腔保健学科は、歯科医師と連携して歯科医療を支える、歯科衛生士を目指す人のための学科です。
卒業時に歯科衛生士国家試験の受験資格が得られます。

また、特定のコースを受講すれば社会福祉士国家資格取得も目指せるほか、医療事務を目指せるコースも用意されており、複数の資格取得が可能です。

2017年に新設されたばかりの学科のため、まだ卒業生の実績が少ないのですが、第1期生が受験した2021年歯科衛生士国家試験の合格率は100％を達成しました。

医療保健学部：口腔工学科

口腔工学科は、歯科技工士を目指す人のための学科です。
卒業時に歯科技工士国家試験の受験資格を得られます。

歯科技工士とは、義歯や詰め物といった装置を製作する、歯科治療に不可欠な職業です。
大阪歯科大学では、デジタル技術や幅広い分野の科学技術を応用し、歯科技工の世界のさらなる発展に寄与できる人材を育成しています。

口腔保健学科と同様、口腔工学科の学生も社会福祉士・医療事務コースを受講することができ、複数の資格取得が目指せる点が魅力のひとつです。

なお第1期卒業生が受験した2021年歯科技工士国家試験の合格率は、こちらも100％でした。

大阪歯科大学の就職状況

最後に、大阪歯科大学卒業生の就職の動向と実績をご紹介します。

歯学部卒業生は学部卒業後、国家試験に合格し、卒後臨床研修を経て、それぞれの進路を選択します。

個人開業医や病院勤務はもちろん、研究所・大学・官公庁勤務や、学校歯科医活動、歯科医師会活動など、活躍の場は多岐にわたります。

一方、口腔保健学科では、卒業生の半数以上が総合病院に就職しています。
このほか、診療所や歯科系企業、自治体での活躍も見られます。

口腔工学科卒業生で最も多い進路は歯科技工所です。次いで総合病院や大学附属病院に就職しています。

参考までに、以下に口腔保健学科と口腔工学科卒業生の就職先例をご紹介します。

口腔保健学科

出典：大阪歯科大学　卒業後の進路

口腔工学科

出典：大阪歯科大学　卒業後の進路

大阪歯科大学の偏差値や難易度　まとめ

以上、この記事では、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士を目指せる歯科系総合大学である、大阪歯科大学をご紹介しました。

この記事でのポイントを3点にまとめます。

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