愛知医科大学は医科単科大学であり、私立大学医学部の中では中間に位置する大学という評判が一般的だと思います。実際、6年間の学費も偏差値も私立大学の中でちょうど中間位で、平均的な私立大学医学部と言ってよいでしょう。医学部受験生にとっては、真っ先に受験校として挙げる大学ではないけれど、偏差値的に忌避することもない、といったイメージでしょうか。受験生は東海地方を中心として、関東地方や全国から集まっています。
「平均的」という評判の愛知医科大学ですが、その実態は意外と知られていないかもしれません。今回は、愛知医科大学医学部の概要と、愛知医科大学医学部に特徴的な2つの事項を取り上げて、分析していきます。
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愛知医科大学医学部はどんな大学?
2019愛知医科大学医学部の学費・授業料
1~6年:1,000,000円
1年:-
2~6年:-
1年:2,700,000円
2~6年:1,200,000円
愛知医科大学といえば「平均的な医学部」という評判が必ず出てきますが、実際のところはどうなのでしょうか。世間の評判からくる愛知医科大学のイメージを丁寧に分析してその実態に迫ってみましょう。
女子学生比率が高く、既卒者も多い多様な環境
愛知医科大学医学部の学生の構成は、非常に多様性に富んでいます。私立大学医学部には珍しく女子学生比率が高く、多年浪人をしてから入学する人なども多いようです。
このような多様な人たちが集う環境は、風通しが良いことが多いため、閉鎖的になりがちな医学部においては貴重な環境と言えるかもしれません。
また、学費がそれなりにかかるため、裕福な家庭の子女ばかりかと思われがちですが、意外と普通の家庭の学生が大半であり、奨学金を借りて通っていたりと、様々な人がいるようです。
偏差値は全医学部の中で中の下、国家試験合格率も90%とまあまあな成績
愛知医科大学医学部の入試時点での偏差値は、全国82校ある医学部の中で67位となっており、私立大学医学部の中では中間、全医学部の中では中の下くらいの位置付けです。
そして、国家試験合格率は90%と、全医学部の中でちょうど中間の成績となっています。近年は合格率は伸びない時期もあり、カリキュラムや成績判定が厳しい傾向にあるといいます。医師国家試験の合格率は私立医学部にとって「集客」の一つの指標となりますから、合格率の低い医学部は入試の偏差値も相対的に低くなりがちです。
学費がそれほど安くないことや、国家試験合格率もそれほど高くない・伸びていないこと、立地などを総合的に考えると、東海地方出身の医学部受験生以外は積極的に受験を考える大学ではないかもしれません。
ただし、医学部における勉学の結果は、本人の努力によるところが大きく、学校の成績は目安に過ぎません。自ら情報を勝ち得る姿勢を持っておけば、他の有名私立大学などに通う医学生と同等の力を持って国家試験に臨めます。
多くの医学部の教授は学生の学びたい熱意に対して快く応えてくれますから、どの大学に入学したとしても、学習環境は自分で作り上げていくつもりで入学しましょう。
愛知医科大学医学部・2つの特徴とは
医学部は総じてどの大学も似たり寄ったりなカリキュラムですが、大学の特徴や売り文句として、マイナーチェンジをすることもあります。その中でも、教育設備や学生へのフォロー体制などに大学のユニークさが表れます。愛知医科大学医学部の2つの特徴について見ていきましょう。
特徴1:私立大学医学部らしく充実した教育環境と研究活動、さらに海外留学も
愛知医科大学の特徴の1つは充実した教育設備環境にあります。Webを利用した講義資料の配布などで、学生がより便利に講義の予習・復習を行えるように環境が整備されています。
また、臨床手技のトレーニングを行えるシミュレーションセンター、6年次学生に対しては「医心館」という施設を設けて、学生それぞれが国家試験合格に向けて学習を進めていける環境が整えられています。
研究活動にも力を入れており、学生の頃から研究室に出入りしやすい環境になっています。研究者である教員と学生の距離が近いこともあり、卒後の進路として臨床医ではなく基礎研究の道を選ぶ人が多いのも特徴です。
このような充実した教育設備は、やはり学費の高い私立医学部ならでは、と言えます。国公立大学、特に地方にある医学部は設備投資に回せる資金が無く、学生が自由に使える自習室や手技シミュレータ機器などはまず無いと言ってよいでしょう。高い学費にはそれなりに理由があり、価値があると言えます。
また、愛知医科大学では海外留学にも力を入れており、毎年10名前後の学生が海外派遣されています。派遣先はポーランドやドイツ、タイ、アメリカ、韓国などがあり、海外の医学部で臨床現場を体験したり、研究活動に参加したり出来るプログラムとなっています。
特徴2:進級が厳しい!しかし、学生へのフォローアップは充実
愛知医科大学のもう1つの特徴は進級の厳しさです。教育環境の良いことが特徴の愛知医科大学ですが、その評価はそれに見合うレベルで厳しいようです。良い環境に油断していると足下をすくわれる、ということかもしれません。素晴らしい教育環境を存分に利用して、貪欲に学べる人でなければ、医学部での留年は身近なものになります。
国家試験の合格率によってその後の成績判定や進級判定が厳しくなるのはどの大学も同じですが、最近の愛知医科大学の国家試験合格率はあまり振るわなかったため、年々進級判定が厳しくなってきているようです。国家試験合格率を底上げするために、卒業試験で落第させるといった方法を取る大学もありますから、この辺りの詳しい情報は受験前に在学生に直接聞いてみて、最近の動向伺うのが良いでしょう。
進級判定が厳しいと言われる愛知医科大学ですが、ただ落第させるわけではありません。成績の振るわない学生や行き詰まっている学生に対しては、きちんとフォローアップを行なってくれる良心的な学校でもあります。
医師という社会的責任のある職に就く人間を育成する場所として、ある程度の厳格さは必要ですが、その分「きちんと育てる」という意思を感じられる、良い大学だと思われます。
愛知医科大学医学部は良質な医学部生活を送りたい人にとっては良い環境
愛知医科大学医学部は偏差値自体は全医学部の中でも中間に位置しており、学費もそこまで安くはないことなどから、特筆すべき評判などがあまり無い大学のように思われることが多いかもしれません。
しかし、私立大学ならではのきめ細かなフォローアップと、充実した教育設備で質の高い医学部生活を送れる大学でもあります。
東海地方の受験生でなくとも、一度は志望校リストに入れてみる価値はある大学だと思います。
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