聖マリアンナ医科大学は医科単科大学であり、私立大学医学部の中では珍しいミッション系の大学です。立地も首都圏で利便性も高く、評判の高い大学です。入試時点の偏差値はそれほど高くないため、医学部受験生にとっては「首都圏の偏差値中間層の生徒が受験する医学部」といったイメージでしょうか。受験生は首都圏を中心として全国から集まっています。
比較的世間からの評判は高い聖マリアンナ医科大学ですが、その実態は意外と知られていないかもしれません。今回は、聖マリアンナ医科大学医学部の概要と、聖マリアンナ医科大学医学部に特徴的な2つの事項を取り上げて、分析していきます。
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聖マリアンナ医科大学医学部はどんな大学?
2019聖マリアンナ医科大学医学部の学費・授業料
1年:-
2~6年:-
1~6年:1,200,000円
1年:-
2~6年:-
聖マリアンナ医科大学は数年前まで「再受験生は絶対に受からない」という評判の大学でした。しかし、最近の現役・浪人比率を見ると、かなり寛容化したことが伺えます。
また、ここ数年間で問題が明るみに出た「差別入試」の問題について、聖マリアンナ医科大学の実情はどうだったのでしょうか。世間の評判からくる聖マリアンナ医科大学のイメージを丁寧に分析してその実態に迫ってみましょう。
2014年から「クリーンな入試」を意識した改革で、再受験生が増加
聖マリアンナ医科大学医学部は2014年以前は、再受験生の間では「不寛容大学」として評判であり、かなり厳しい対応を取られることで有名でした。
しかし、2014年度の入試より補欠合格番号が公開されるなど、「クリーンな入試」を意識したような改革が行われてきました。また、2015年からは、大卒者や院卒者の受験の際には高校の卒業証明書不要とするなど、再受験者を意識した制度変更がされています。
現在では、4浪以上(大卒者以上)の年齢での入学者が20名以上という年が続いており、再受者への寛容度はかなり高くなっています。
入試偏差値のレベルなどを考慮すると、再受験生や多浪生が合格する可能性の高い私立大学としてはトップクラスと言えると思います。
学費は6年間で3440万円!平均的な私立医大レベルだが奨学金制度は充実
聖マリアンナ医科大学の学費は6年間で3440万円となっています。この額は平均的な私立医学部のレベルですが、一般的な家庭の経済状況から見ると非常に高額な学費です。
しかし、聖マリアンナ医大では奨学金制度が充実しており、経済的に学費を払うことが出来ず、進学が難しい人であっても通えるようになっています。
例えば、入学時の成績が優秀な人であれば初年度の学費を全額免除されたり、入学後も経済的に困窮した学生に対して一定額まで学費として貸与や給付をする制度があります。
また、地域枠では静岡県内枠があり、卒後に静岡県で勤務することを誓約することで年間240万円を貸与する制度があります。
差別入試、聖マリも…女性・2浪以上の合格者はゼロ!
東京医科大学に息子を裏口入学させたことで文部科学省の局長が逮捕された事件をきっかけに、医学部入試における不正が明るみになりました。厚生労働省が全国の81大学を調査したところ、複数の大学で特定の属性を持つ受験生に対して加点または減点をするといった、差別・不正入試を行なっていることが明らかになりました。
聖マリアンナ医科大学も不適切な得点調整をしているという指摘を受けましたが、「募集要項に明記している」「属性による一律な評価は行なっていない」と回答し、不正には当たらないと主張しています。このような聖マリアンナ医科大学の対応に対して、文部科学省大臣が苦言を呈しましたが、第三者による調査などは予定されていません。「クリーンな入試」になったと言われていた聖マリアンナ医大ですから、このような対応は非常に残念だと言わざるを得ません。
具体的には、聖マリアンナ医科大学では2017年以降、女性かつ2浪以上の受験生からの合格者がゼロとなっていることが指摘されました。これについて大学側は「意図はない」「申し込めば一次試験の不合格者に対して成績の開示もするので、受験の透明性も確保できていると思っております」と回答しました。出典:Business Journal
これは一見、正々堂々とした姿勢にも思えますが、カラクリがあるのです。聖マリアンナ医大では、一次試験の合格率は男女差がほとんどありません。男女差が如実に表れているのは面接・小論文の課せられる二次試験です。学力で差がつく一次試験でほとんど合格率は変わらないのに、得点調整しやすい面接と小論文の試験で男女差が明らかにあるのは、かなり奇妙な結果です。つまり、一次試験の結果だけを開示したところで、入試の透明性はなんら担保されていません。
このような不誠実な対応をする大学であることが明るみに出た以上、女性や多浪人の受験生はこの大学を受けることは避けた方が良い、とい言わざるを得ません。また、男性の現役受験生であっても、このような「誤魔化し」を行う大学に安心して通うことは出来ないと考えられてもおかしくはないですね。入試における大学の姿勢はそのまま入学後の成績判定や卒業判定の際の姿勢に繋がります。理不尽な判定で留年や放校になる可能性も否定出来ません。
これから聖マリアンナ医科大学を受験しようと考えている人は、偏差値だけでなくこの辺りの情報をよく吟味して志願するか決めるべきでしょう。
聖マリアンナ医科大学医学部・2つの特徴とは
医学部は総じてどの大学も似たり寄ったりなカリキュラムですが、大学の特徴や売り文句として、マイナーチェンジをすることもあります。その中でも、教育設備などに大学のユニークさが表れます。聖マリアンナ医科大学医学部の2つの特徴について見ていきましょう。
特徴1:宗教学の授業が必修!ミッション系らしい教養の授業
聖マリアンナ医科大学の特徴の1つは宗教学が必修になっている点です。ミッション系の大学であるため、このような教養の授業が課せられているようです。キリスト教のことだけでなく、イスラム教など他宗教のことについても広く学ぶようなので、これからのグローバル社会に生きることを考えると、宗教への造詣は必須になるため、このような講義が設けられているのはとてもありがたいことかもしれません。
特徴2:教育設備が充実!私立大学らしい先進的なシステム
聖マリアンナ医科大学のもう1つの特徴は教育設備の充実です。講義を受ける教育棟は新しく綺麗で使いやすい施設となっています。
また各講義室には「レノンシステム」と呼ばれる学習支援システムが導入されており、授業中にリアルタイムで学生の考え方や理解度を講師が把握し、即時にそれをフィードバックすることが出来ます。
その他、学生の自習室や図書館などの施設も長時間、快適に利用できるように整備されており、さすが私立大学という充実度です。
聖マリアンナ医科大学医学部は私立ならではの良環境だが…現在のところオススメできない
聖マリアンナ医科大学医学部は偏差値自体は全医学部の中でもかなり低いですが、医師国家試験の合格率はそれなりに良く、また立地も首都圏に位置しており利便性が高いため、世間の評判に見合う、良い大学と言えるでしょう。
しかし、昨今の差別入試問題に対して解決の姿勢を見せていないことなど、不誠実な面が見られる大学でもあります。私立大学医学部ならではの充実した教育設備や丁寧な学生支援などはありますが、他にも受験できる大学があるのならば、第一選択肢に入れるのはオススメできません。
医学部受験では、入試偏差値や世間の評判だけでなく、多方面からの情報を吟味した上で、志望校を決定することが重要です。短くない時間を過ごす大学を決めるのですから、慎重にリサーチを重ねて出願しましょう。
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