鳥取大学は中国地方の山陰部にある総合大学です。
その医学部は本学のある鳥取市から離れた米子市にあります。
総合大学ではありますが、医科単科大学のような雰囲気の大学です。
その実態はどのようなものなのでしょうか。
今回は、鳥取大学医学部の概要と、鳥取大学に特徴的な2つの事項を取り上げて、その評判などを分析していきます。
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鳥取大学医学部はどんなところ?
2019鳥取大学医学部の学費・授業料
中国地方には1県に1つの国立大学医学部の他、岡山県にある私立の川崎医科大学があります。
偏差値は大学によって差が大きいため、この地方で医学部受験を考える人は、自分自身の成績などと照らし合わせて、受験校を絞り込むことになると思います。
鳥取大学医学部の入試偏差値や国家試験の成績、キャンパス環境など、他の大学と異なっているポイントや世間の評判を含めて見ていきたいと思います。
入試偏差値は下位クラス、国家試験成績は振るわず、進級はかなり厳しい
鳥取大学医学部の入試時点偏差値は66.0、と全医学部82校中51位となっています。
この偏差値は地方国立医学部の中では下位クラスの偏差値です。
鳥取県は兵庫県と隣接しているため、兵庫・大阪エリアからの受験者が多く、地域枠として兵庫県出身者の枠も用意されています。
県立高校レベルの偏差値の生徒が西日本の広い範囲から集まる大学、といったイメージでしょうか。
一方、鳥取大学医学部の国家試験合格率を見ると90%、全医学部80校中49位となっています。
入試偏差値から考えると順当な成績ですが、地方国立医学部の中でも下位の成績となっています。
新卒者だけの成績を見ると、94.6%となっており、こちらもそこまで高い成績ではありません。
さらに、進級判定は厳しいという評判です。
6年間で学年の3割が留年するとも言われており、ストレート卒業率はかなり低い大学です。
しかし、「留年に関してチェックされるポイントが少ない・甘い」との評判もあり、どのように評価するべきかは迷うところです。
鳥取大学医学部の受験を考えている人は、在校生に直近の校内事情について直接聞いてみましょう。
本音の意見を引き出すために、出来れば知人・友人が良いですが、オープンキャンパスや入試説明会でアルバイトとして参加している在校生は必ずいますので、そのチャンスを利用してみましょう。
一般的に、医学部においては、国家試験の成績が進級の厳しさに影響します。
国家試験合格率は受験校決定の際には必ず比較することをお勧めします。
キャンパスは二つあるけど医学科は米子キャンパスのみ!住居事情は…
鳥取大学医学部の学生は、1年次から米子のキャンパスに通います。
鳥取市にある本学キャンパスを利用することはないため、途中で引越しの必要もありません。
ただし、医学部キャンパスには、医学科以外にも保健学科や生命科学科など、多数の学生が通います。
そのため、物件探しはかなり大変なようです。
良い物件は早くに受験が終わった保健学科の学生などが押さえてしまい、後期で入学した医学生が希望の家へ入居することは至難の業、入学式後に入居、というケースもあります。
家探しは慎重にしたいところですが、受験を決めた時点である程度、絞り込みをして、予約などが出来るのであれば、しておいた方が良いかもしれません。
鳥取大学・2つの特徴とは
医学部では、文部科学省によって定められた「コア・カリキュラム」に沿ってカリキュラムが組み立てられています。
カリキュラムの3分の2は規定の講義を履修することが義務付けられているため、大学独自の特色ある取り組みを展開することは難しいのが現状です。
しかし、そのような状況の中でも各大学は様々な工夫で、独自の「色」を作り出し、学生にとって魅力的な学校づくりを行っており、それによって評判は変わってきます。
鳥取大学医学部の2つの特徴について見ていきましょう。
特徴1:海外研修制度が充実!短期留学も可能
鳥取大学の特徴の1つは、海外研修制度が充実している点です。
鳥取大学医学部のシラバスでは、時間割は勿論ですが、期末試験の日時や再試験の日程までが事前に決められています。
そのため、夏季休業の期間がきちんと決まっており、その期間を利用して短期留学などに積極的に参加することが推奨されています。
他の大学医学部の中には、試験期間は教員と学生の間で各科目ごとに毎回交渉をして決めなければならず、教員の都合によっては、試験期間が夏休み中続くこともあります。
鳥取大学医学部のように年度始めに1年間の試験日程などが把握できれば、課外活動にも積極的に参加できるため、学問的なこと以外での成長も期待できます。
より良い人材の育成に繋がる、素晴らしい試みだと言えます。
また、海外の交流協定締結校や教員による海外共同研究を利用して、海外での臨床実習や研究活動に参加することも出来ます。
対象は3年次以上となっており、早期から海外を意識できる環境です。
逆に海外からの留学生の受け入れも盛んであり、グローバルな医療人の育成に力を入れています。
海外研修先の大学としては、アメリカ・バーモント大学医学部、フィリピン・国立サンラサロ病院、ロシア・太平洋国立医科大学、教頭連邦大学、イギリス・ケンブリッジ大学などが挙げられます。
特徴2:「基礎手話」など特色ある授業でコミュニケーション能力の高い医療人に
鳥取大学のもう1つの特徴は、コミュニケーション教育が充実している点です。
鳥取大学医学部独自の科目として「基礎手話」という講義が開講されています。ここでは、手話によるコミニュケーション技術を身につけることは勿論のことですが、最終的には手話による医療面接が出来るようになることが目標となっています。
医療に従事する以上、聾唖者を診療することもあります。
どのようなバックグラウンドを持つ患者さんに対しても、一定レベルの医療を提供するためには、このような技術を身につけておくことはとても大切です。
また、基礎手話以外にも、チュートリアル教育など、チーム医療を行うメンバーの一員としての役割や働きを学ぶための実践的な学習も設けられています。
鳥取大学医学部では、「全人的な医療人」の育成を目標に掲げており、実のある教育が受けられる良い大学だと思います。
鳥取大学医学部で充実した6年間を
鳥取大学医学部は米子という地方都市にある大学ですが、近畿地方に隣接していることなどから、西日本全域から多くの受験生が集まる、評判の高い大学です。
留学支援やコミュニケーション教育など、学生のサポートは手厚く、6年間という短くない学生生活を送るには申し分のない環境だと思います。
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