産業医科大学は九州の福岡県にある私立大学です。
昭和53年に開学し、創立40年を迎えたばかりの比較的新しい大学ですが、その特殊な学費制度と修学資金貸与制度のおかげで知名度と評判はとても高いです。
産業医科大学医学部はその名を示す通り、産業医学・産業保健に精通した医療人の育成に力を入れており、そこが他の大学とは異なる大きな特徴の一つと言えます。
しかし中々詳しい内容というのは耳にしません。
ということで今回は、産業医科大学医学部についてと産業医科大学医学部の特徴や評判をお話ししていきます。
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産業医科大学医学部とは?
2019産業医科大学医学部の学費・授業料
産業医科大学医学部は、産業医の育成と産業医学の発展を目的に設立された新しい医学部です。
そういった特殊な目的を主にしているためか、入試時点の偏差値は私立大学の中でも中間より少し上あたりに位置しています。
それでは詳しい入試情報や大学生活を送る上でのポイントを整理してみましょう!
入試偏差値は中間層、国家試験成績は平均やや下程度
産業医科大学医学部の入試時点偏差値は66.5と全医学部82校中46位となっています。
これは私立大学医学部の中では中間の偏差値です。
福岡県という比較的良い立地にありますが、産業医というメジャーから少し離れた分野を目標とする受験生はあまり多くないので偏差値はそれほど高くない印象です。
ただし全ての学生に『修学資金貸与制度』があり、私立大学でありながら私立大学よりもかなり安い金額で医学部に通えるため、普通の私立大学医学部の学費は工面ができない、という受験生が全国から受験しに来ているイメージです。
医師国家試験成績は88.4%で全医学部80校中57位となっています。
入試偏差値から考えると妥当な成績といったところでしょうか。
また新卒のみの合格率は89.6%と、こちらは私立大学の新卒合格率を約2%下回っています。
九州の大学は医師国家試験の合格率が平均よりも低い、という傾向にありますが、産業医科大学医学部もそれに当てはまるようです。
留年率を見ると他の私立大学と比べて低く、ストレート卒業率も92.4%と9割を超えていることから、進級判定は厳しくないと見て良いでしょう。
しかし、カリキュラムや教育プログラム変更によって進級判定は変更する場合があるので、大学の公式ホームページやオープンキャンパスなどで確認しましょう。
住む場所は大学周辺に沢山?暮らしやすい立地!
産業医科大学医学部の学生は、基本的に大学周辺のアパートや下宿・寮で暮らすことが多いようです。
特に産業医科大学の学生限定のアパートや下宿があるので学生からは評判が高く、またキャンパス内には女子学生用の寮もあり、こちらも学内では評判が高いです。
産業医科大学の最寄り駅は、博多駅から鹿児島本線で40分のところにある折尾駅というところです。
大学の立地が駅前ということで周辺にはコンビニやスーパー、居酒屋など暮らすには十分です。
車に関しても近場にスーパーがあることからそれほど必要では無いようですが、博多や他の大きな街に遊びに行くことが多い学生は車を持っていた方が、電車賃がかからないで済むでしょう。
産業医科大学の特徴とは?
これまでは産業医科大学医学部についてお話しましたが、続いては産業医科大学医学部の特徴についてお話していきます。
産業医科大学医学部の特徴といえばやはり「産業医育成」です。
産業医科大学医学部が行っている産業医育成のためのプログラム及び制度を見ていきましょう。
修学資金貸与制度
医学部修学資金貸与制度とは公益財団法人産業医学振興財団によって行われている制度で、学費および諸費の一部を貸与する制度になります。
使用しなければ中堅私大ほどの学費が必要になるところを、かなり安い学費に抑えられているというのは、家庭の財布だけでなく、本当に医学部に行きたいけれどお金の工面ができないという方にとても重要です。
ただ無条件ではありません。
貸与を受けた1.5倍の期間を産業医や労災病院の医師などの特定の職務に就労することで返還免除となります。
ストレートで卒業するのならば、9年間の就労が必要になります。
もし産業医の職務に就かなかったり一定の期間の就労を行わなかった場合は貸与された金額を一括返還する必要があります。
全てを貸与したとすると返還額が2000万ほどになるので、しっかりと就労することをお勧めします。
学生のうちからの産業医育成
産業医科大学医学部では1年次から6年次にかけて、すべての学年で産業医学についての教育を行っているのが特徴です。
もちろん一般の病院臨床実習や座学などと並行して行われるため、包括的な知識を得ることができます。
座学では「産業医学序論」「産業医学概論」「産業医学各論」などの科目で系統的に学ぶことができます。
さらに5年時の実習では「産業医学現場実習」という、企業に勤める産業医のもとでの実習を行います。
知識をしっかりとつけてからの実習というのは時間的にも学生の動機づけにも非常に効果的なものでしょう。
卒後修練課程
産業医科大学医学部の卒業生は一般の卒業生とは異なり、卒業とともに産業医の資格を得ることができます。
ただし卒業直後は専門知識や技能は現場のことには精通していないので、その知識や技能をしっかりと学ぶために卒業した後、産業医として修練を受けます。
最初の2年は他の大学同様に初期研修医として臨床研修を行いますが、3年次以降に産業医の研修を行い、高度な知識と技能を身に着けます。
そうすることで、より高度な産業医の育成を行うことができるようになっています。
産業医科大学医学部で未来のある産業医に!
産業医科大学医学部はそのカリキュラムこそ特殊ですが、とても評判が良く産業医の資格も取ることができる非常にお得な大学です。
産業医、という職業自体それほどメジャーなものではありませんが、医師になってから産業医というのは結構耳にするものです。
さらに私立大学医学部にしては通常よりも安価に医学部に通えることが大きな特徴です。
将来産業医に就きたい人や、少しでも興味のある人にとっては非常に魅力的な大学と言えるでしょう!
友人や先輩後輩と切磋琢磨しあえる環境がある、とても良い大学です!
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