京都華頂大学は、2011年に設置された私立大学で、開校は1911年(華頂女学院)という歴史のある学校です。
学部は現代家政学部のみの女子大です。
また、浄土宗総本山知恩院が法然の700回忌を記念して創立したという経緯があり、キャンパスも知恩院へと続く山内に位置していることから、自然と仏教文化の伝統が根ざした校風があります。
今回は、そんな京都華頂大学の偏差値や特徴、就職率などを紹介します。
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京都華頂大学の基本情報
名称 | 京都華頂大学 |
---|---|
国公私立 | 私立大学 |
所在地・アクセス |
〒605-0062 京都市東山区林下町3-456 京都市営地下鉄東西線東山駅より徒歩4分 |
偏差値 | ・現代家政学部:BF〜35.0 |
学費 |
入学金:200,000円 授業料(年額):940,000円 施設設備資金(年額):200,000〜240,000円 諸会費:150,000円 |
学生数 | 483名 (令和3年5月1日現在) |
京都華頂大学の偏差値はBF〜35.0と、標準的な大学と比べて低い値になっていますので、試験の難易度は易しいと思われます。
ですが、より偏差値の高い大学を受ける方が滑り止めとして受験することも十分予想されますので、受験生は気を引き締めて勉強するようにしましょう。
京都華頂大学の特徴
京都華頂大学は「仏教精神」を建学の精神とし、「生命の尊さを深く理解し、素直に感謝のできる社会人を育成する」ことを教育目標としています。
ここでは、京都華頂大学の特徴を詳しく紹介します。
仏教の精神・恵まれた周辺環境
京都華頂大学は「仏教精神」を建学の精神としていることから、1年次の共通科目として「ブッダの教え」「法然上人の思想と生涯」などの科目があり、まずはこのような科目を履修することで建学の精神について理解を深めていきます。
また、京都華頂大学は京都の中心部に位置し、近隣には知恩院や八坂神社があります。
緑豊かで自然に恵まれた環境でもあり、京都の歴史や文化、四季の風情を感じながら感性を磨ける環境だといえます。
1年次から始まるゼミナール
少人数・演習形式で行われるゼミが1年次から始まることも大きな特徴です。
1年次は総合科目としてのゼミ形式の演習、2年次にはこれを踏まえた専門性に基づく演習、といったように年次ごとに段階を踏んだゼミ活動をします。
最終的に卒業研究を目標として活動し、学生自身の成長や、少人数指導による教員の学生への理解に役立ちます。
高い就職率と一人一人へのきめ細やかな進路指導
京都華頂大学の過去3年間の就職率は95.9%・99.0%・98.7%(令和2年度・令和元年度・平成30年度)と安定して高い水準を維持しています。
このような高い就職率の要因はどこにあるのでしょうか。
ここで少し詳しく京都華頂大学の進路指導・キャリアサポートについてご紹介します。
学生ポートフォリオ
京都華頂大学では、入学時から4年次まで続く「ゼミ」と「キャリア科目」、さらに「課外活動」を通してキャリアを育成します。
これらの活動を「学生ポートフォリオ」として記録し、自らの成長を記録して学生自身の気付きや振り返りの機会を提供します。
さらに、教職員が学生一人一人のパーソナリティを理解し、より細やかなキャリアサポートをすることを可能にします。
ピア・エデュケーション(仲間教育)
京都を舞台に学生たちが主体になって活動するプロジェクトや課外活動を、学生同士で学び合い、互いに成長していくことを目指す学びの場としてとらえ教職員がサポートします。
京都華頂大学の学部・学科ごとの特徴
京都華頂大学の学部は現代家政学部のみで、学科は現代家政学科、食物栄養学科の2学科があります。
食物栄養学科には管理栄養士養成課程があり、現代家政学科はさらに生活学専攻、児童学専攻の2コースに分かれています。
ここでは、京都華頂大学の学部・学科・コースごとの特徴や就職状況について詳しく解説します。
現代家政学科
現代家政学科では1年次には基礎ゼミナールを中心に、プレゼンテーションの方法やレポートの書き方、大学の教育理念など大学で学んでいく際に必要となるスキルや考え方を学び、2年次以降行われる専門教育に備えます。
2年次に学生は「児童学コース」と「生活社会学コース」のどちらかのコースを選び、専門的な学びを開始します。
以下では、この2つのコースについて詳しくご紹介します。
生活学専攻
生活学専攻では、「現代の生活に関わる「衣・食・住」の領域から生活課題を考察し、解決のために必要な専門的知識やスキルを身につける」ことを目指しています。
履修科目は住空間とインテリア実習、ファッションと流通、家庭経営学、子どもと生活などがあり、目指せる免許・資格としては中学校教諭一種免許状(家庭)、高等学校教諭一種免許状(家庭)、社会福祉士、フードスペシャリストなどがあります。
京都華頂大学の学科・コースの中でも幅広い進路選択ができるコースであり、約半数が一般企業に就職するほか、約30%が幼稚園・保育園・子ども園、8%が小中学校、6%が医療・福祉関係と多岐に渡ります。
一般企業の内訳も保険、住宅、自動車、インテリア、アパレル、銀行と幅広く、地域社会のあらゆる分野で活躍することができます。
児童学専攻
児童学専攻では、「家政学の視点から保育・児童学を学び、保育・教育のスペシャリストとして地域・社会で活躍できる人材」の育成を目指しています。
履修科目は子どもと生活、食生活論、子育て支援論、教育心理学などがあり、目指せる免許・資格としては保育士資格、幼稚園教諭一種免許状、小学校教諭一種免許状、教育カウンセラーなどがあります。
特に小学校教諭・幼稚園教諭・保育士の3種類の国家取得を同時に取得できるのがポイントで、保育と教育の幅広い専門性を身につけることができます。
主な就職先は保育園が29%、小中学校が15%、こども園が11%、幼稚園が7%、公立幼保が4%と教育関係が70%近くを占めていて、一般企業は28%となっています。
食物栄養学科 管理栄養士養成課程
食物栄養学科管理栄養士養成課程では、「食・栄養・健康を生活者の視点で見つめ、ライフスタイルに寄り添う専門職になる」ことを目指しています。
履修科目は健康栄養概論、公衆衛生学、調理学、食品衛生学などがあり、目指せる免許・資格としては管理栄養士国家試験受験資格、栄養士、栄養教諭一種免許状があります。
食物栄養学科の就職率は93.2%で、就職先の内訳は76%が一般企業、10%が医療・福祉、7%がこども園となっています。
一般企業の内訳は食品、医薬品、薬局、サービス(飲食)などが主なものでした。
京都華頂大学の評判
京都華頂大学の評判・口コミを以下に抜粋しました。
●実験やレポートで忙しくなるが、ためになる事が多くとても充実している
●1年次は座学中心、2年次以降は実習がある
●ゼミは1年次からレポートや発表が多く、大変
●人数が少なく、学科内のほぼ全員と関わることができる
●京都市でも観光地の近くにあるので、京都の雰囲気を味わうことができる
●その専攻の分野以外の一般企業への就職実績もあるため、途中で興味・関心が変化しても安心
●東山駅、三条駅、河原町駅など、多くの駅を最寄駅として利用できる
●電車でのアクセスがよく実家からも通いやすい
周辺環境には京都ならではの風情が感じられ、河原町などの最寄駅も栄えており休み時間や空きコマの時間の食事・遊びにも困らないと評判が良かったです。
また、最寄駅が複数あることでさまざまな主要駅からアクセスがよく、実家からでも通学しやすいとのことでした。
ゼミが1年次から始まるのは京都華頂大学の大きな特徴ですが、1年次からボリュームのある活動内容のようです。
大変で、思い描いていたのとは違うと感じる部分もあるものの、卒業研究に向けて基礎的な力が身に付き自分のためになるという声も見られました。
京都華頂大学の偏差値・特徴|まとめ
京都華頂大学は、
●京都府京都市にキャンパスを置く私立大学
●「仏教精神」を建学の精神とし、自然と仏教文化の根ざした校風が特徴
●偏差値はBF〜35.0
●安定した就職率の高さが魅力(過去3年間の就職率は95.9%・99.0%・98.7%)
などの特徴がある大学でした。
ゼミ・進路指導ともに面倒見の良さや個人にあったきめ細やかなサポートがある大学でした。
ぜひ受験を検討してみてください。
最後に、ヨビコレでは他にも全国各地の大学や効果的な勉強法といった受験生に役立つさまざまな情報をご用意していますので、是非そちらもご覧ください。
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