この記事では、愛知県名古屋市千種区の国立高校、名古屋大学教育学部附属高等学校(通称:名大附属)についてご紹介します。
名古屋大学教育学部附属高等学校は、その名のとおり、名古屋大学の教育学部附属の高校です。
中高一貫校ですが、少人数ながら高校からの外部生も受け入れています。
名大附属の卒業生には多くの著名人がいます。
最近では、プロ棋士の藤井聡太さんが在籍・中退したことでも注目されていましたね。
今回は、そんな名古屋大学教育学部附属高等学校の偏差値・難易度や評判・特徴などについての情報を集めました。
名大附属が気になっている方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
- 名古屋大学教育学部附属高等学校の基本情報・特徴
- 名古屋大学教育学部附属高等学校の学科情報
- 名古屋大学教育学部附属高等学校の偏差値・難易度
- 名古屋大学教育学部附属高等学校卒業生の進路
- 名古屋大学教育学部附属高等学校の部活動
- 名古屋大学教育学部附属高等学校の口コミ
- 名古屋大学教育学部附属高等学校の偏差値・難易度や特徴 まとめ
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名古屋大学教育学部附属高等学校の基本情報・特徴
高校名 | 名古屋大学教育学部附属高等学校 |
---|---|
学校区分 | 国立高校 |
所在地・アクセス | 名古屋市千種区不老町 名城線「名古屋大学」3番出口から西へ約350m |
電話番号 | 052-789-2672 |
課程・コース | 全日制普通科 |
高校公式ホームページ | https://highschl.educa.nagoya-u.ac.jp/ |
特徴1:国立大学附属で唯一の併設型中高一貫校
名古屋大学教育学部附属高等学校は、国立大学法人としては唯一の併設型中高一貫校です。
毎年40名ほどの外部生を受け入れています。
大学附属校ですので、特に高大連携に力を入れているのが特徴です。
名古屋大学のキャンパス内という恵まれた立地も、カリキュラムに活かされています。
希望者は大学の授業を受講することも可能です。
過去にはスーパーサイエンスハイスクール(SSH)やスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されており、高校生ながら先進的な研究に参加できる機会が多く用意されています。
このほか、2010年にはユネスコ・スクールに登録、2021年度からはワールドワイドラーニング(WWL)事業にも指定されており、最先端の教育が受けられる高校です。
特徴2:進学実績よりも「教育の研究」
一般的な大学の教育学部が「教員の養成」を目的としているのに対し、名古屋大学の教育学部は、「学問としての教育を探究・研究すること」をメインの目的としています。
そのため、附属校である名古屋大学教育学部附属高等学校も、一生続く学びの基礎を作り、人間の発達や科学に深い関心を持つ人材を育てることを、その教育目的としています。
それ故か、名大附属では他の進学校のように「難関大学への現役合格」を目標に掲げてはいません。
受験対策講座もなければ進学実績もアピールしておらず、進学にはドライな印象を受けます。
とはいえ、名大附属が進学に弱いのかというと、そういうわけではありません。
後ほど詳しくご紹介しますが、国公立大や難関私立大への進学者が多く、優秀な進学校だともっぱらの評判です。
卒業後も学び続けられるよう、高校生のうちから最先端の研究に触れさせ、意欲と能力を伸ばす教育を行うことで、自分のキャリアに意欲的で自ら勉強する生徒が育つのかもしれませんね。
特徴3:生徒の自主性を最大限に重んじる高校
「学びを追及する」というスタンスゆえか、名古屋大学教育学部附属高等学校は、生徒の自主性や主体性を非常に重要視しています。
その特徴が色濃く表れているのが、校則と進路指導です。
校則は在校生が「あってないようなもの」と言うほどにゆるく、かなり自由な校風という印象を受けます。
進学校と聞いてイメージするような進路指導もありません。
相談してくる生徒には真剣に対応してくれますが、学校側から積極的・強制的に干渉・サポートすることはないようです。
研究活動や部活、学校行事も、基本的に強制されるものではありません。
自由と言えば聞こえはいいですが、これは自分から動かなければ何も始まらないということを意味します。
つまり、やる気がある生徒にはたくさんのチャンスが用意されている一方、自ら動かない人には誰も何もしてくれず、淡々とした学校生活が待っているのです。
先生が手取り足取り世話を焼き、引っ張っていってくれる学校ではありません。
自分でやりたいことを見つけて、自分から飛び込んでいける人にこそおすすめの高校です。
名古屋大学教育学部附属高等学校の学科情報
名古屋大学教育学部附属高等学校には、全日制の普通科のみが設置されています。
附属中学は2クラス編成ですが、高校からは3クラス編成に増え、その分の外部生を受け入れています。
内部生の比率が高く、外部生の募集は少人数のみです。
併設型の中高一貫校にしては珍しく、内部生と外部生のクラスが分けられていません。
混合クラスで、1年次から一緒に学んでいきます。
名古屋大学教育学部附属高等学校の偏差値・難易度
続いて、名古屋大学教育学部附属高等学校の一般入試の偏差値・難易度をご紹介します。
名大附属の偏差値は以下の表のとおりです。
学科名 | 偏差値 |
---|---|
普通科 | 61 |
出典:みんなの高校情報
偏差値ランキングでは、県内の高校415件のうち第48位に位置しており、難易度が高めの高校です。
先述のとおり募集人数は少なく、非常に狭き門ですので、合格のためには念入りな受験対策と情報収集が欠かせません。
ちなみに、愛知県内で名古屋大学教育学部付属高等学校に近いレベルの高校としては、
「江南高校」「春日井高校」「一宮興道高校」などが挙げられます。
名古屋大学教育学部附属高等学校卒業生の進路
先ほどご紹介したとおり、名古屋大学教育学部附属高等学校では学校主導の進路指導を行っておらず、学校として大学進学に強く力を入れているわけではありません。
自分から質問・相談に来る生徒には真剣に力になってくれますが、受験対策講座があるわけでもなく、学校の授業だけで受験対策ができるものではないようです。
そのため塾通いをしている生徒が多く、進学実績はかなり優秀なのですが、一方で浪人・予備校通いとなる卒業生も少なくはないようです。
2021年卒業生では、4年制大学に進学したのが91名、浪人が22名でした。
ほか若干名が短大や専門学校、海外大学に進学しています。
ちなみに、名大附属は名古屋大学教育学部の附属校ではあるのですが、名古屋大学へのエスカレーター進学制度はありませんのでご注意ください。
以下の表に、2019年~2021年の主な大学合格実績を掲載します。
国公立大学 | 私立大学 |
---|---|
名古屋大学 東京大学 京都大学 大阪大学 愛知教育大学 名古屋工業大学 愛知県立大学 名古屋市立大学 筑波大学 千葉大学 横浜国立大学 東京工業大学 信州大学 静岡大学 岐阜大学 三重大学 神戸大学 国際教養大学 ほか |
早稲田大学 慶応義塾大学 上智大学 東京理科大学 明治大学 青山学院大学 立教大学 中央大学 法政大学 南山大学 中京大学 愛知大学 名城大学 藤田保健衛生大学 愛知淑徳大学 金城学院大学 椙山女学園大学 豊田工業大学 岐阜聖徳大学 同志社大学 立命館大学 関西大学 関西学院大学 京都女子大学 近畿大学 ほか |
文科省外の大学校 | |
防衛大学校 防衛医科大学校 ほか |
出典:日本の学校
名古屋大学教育学部附属高等学校の部活動
名古屋大学教育学部附属高等学校は自主性を重んじる高校です。
そのため、部活動も「やりこみたい人はやりこめるし、ほどほどでいい人はほどほどに楽しめる」という雰囲気があります。
現在、名大附属で活動中の部活動・サークルは以下のとおりです。
運動部 | 文化部 | サークル |
---|---|---|
ハンドボール部 高校硬式野球部 中・高弓道部 卓球部 中・高バドミントン部 水泳部 中・高バスケットボール部 テニス部 |
美術部 ブラスバンド部 合唱部 |
家庭科サークル クイズ研究サークル ヘルシーライフサークル ダンスサークル |
中でも、比較的活動が活発な印象を受けるのが弓道部やハンドボール部、美術部などです。
また、クイズ研究サークルも、大会などで優秀な成績を収めています
部活の種類はあまり多くありませんが、自分のペースや興味にあった部活が見つかるよう、じっくりと比較してみてくださいね。
名古屋大学教育学部附属高等学校の口コミ
最後に、名古屋大学教育学部附属高等学校の人間関係や施設、校則についての口コミを、一部抜粋してご紹介します。
内部の声を聞いて、自分にあった学校かどうかを検討してみてください。
人間関係について
- 若干ありますが、暴力、物隠し、取り立てなど暴力的なものはないです。たいていは内部生の中学校時代のいざこざを高校まで持ち込んでるイメージです。
- 人をいじめる人間性をもった人はいままで見たことがないです。とくにいじめがあったという話も聞きません
- いじめは少ないと思われますが、生徒同士のトラブルはやはりあります。理性のある生徒が多いのか、「絶交宣言」でキッパリとお互いの領域を切り離して解決、のようにいじめの方向に行くことは無かったです。
出典:みんなの高校情報
多くの人が集まる以上、人間関係のごたごたは避けられませんね。
しかし、陰湿ないじめや暴力に発展することはなく、個人間の好き嫌いレベルで済んでいるようです。
また、自由な校風ゆえか、個性的な人が多いというコメントが目立ちました。
周りに流されない自分を持った人には、居心地がいい学校のようです。
施設・設備について
- WiFiが整っている、トイレ綺麗(ウォシュレットあり)、エアコンあり、理科室などの実験道具も豊富、図書館の本の数も豊富など、設備が整っているため過ごしやすいし、学習もしやすいと思います。
- 2014年に改修工事がなされているので、校舎、体育館、弓道場、プール、テニスコートなどなど、基本全てきれいです。
- 図書館の蔵書は15万冊。名古屋大学の中央図書館から取り寄せることもできます。リクエスト・予約も可能です。
出典:みんなの高校情報
施設や設備については、かなり高評価でした。特に図書館は広くて過ごしやすいと評判です。
校舎が改修されているのもうれしいポイントですね。
大学附属の学校というアドバンテージが、設備面にも存分に反映されているようです。
校則について
- 高校生らしい格好をしていれば良いのでピアスを空けていたり、髪を染めたりしても派手すぎなければ何も言われません。
- 校則はゆっるゆるです。指摘する先生もいますが片手で数えられるレベルです。
- とても緩いです。スマホは持ち込み可能ですが昼と放課後しか使えません。バイトは基本禁止です。それ以外は特にないと思います。
出典:みんなの高校情報
先にもご紹介したとおり、校則はかなりゆるく、基本的には生徒の自己管理に任されています。
「制服がかわいくない」と言われる名大附属ですが、身だしなみに関する決まりも厳しくないため、アクセサリーやメイク、制服の着こなしなどでバランスを取っている生徒が多いようですね。
ここまで自由にさせていても学校が荒れないという点に、生徒たちの理性的な人柄がうかがえます。
名古屋大学教育学部附属高等学校の偏差値・難易度や特徴 まとめ
名古屋大学教育学部附属高等学校は……
以上の特徴を持つ、愛知県名古屋市の高校でした。志望校選びの参考になりましたか?
より詳しく名古屋大学教育学部附属高等学校について知りたいという方は、あわせて学校ホームページもチェックしてみてください。
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