福島工業高等専門学校は、福島県いわき市にある国立の高等専門学校(高専)です。
(※高専とは5年生の専門学校のことで、卒業すると短期大学卒業と同等の資格を得られます。)
また、高専には専攻科というものが存在し、卒業せず、2年延長してより深い技術や高度なスキルをさらに学ぶこともできます。福島工業高等専門学校にも専攻科があるので、学びたい人は更に深い技術を体得することができます。
今回は、そんな福島工業高等専門学校の偏差値や特徴などについてまとめました!
目次
- 福島工業高等専門学校の基本情報
- 福島工業高等専門学校の偏差値は?
- 福島工業高等専門学校の特徴は?
- 福島工業高等専門学校ではどんなことを学べる?どんな学校?
- 卒業生の進学先・合格実績
- 福島工業高等専門学校の偏差値・特徴まとめ
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福島工業高等専門学校の基本情報
福島工業高等専門学校は高専です。
なので、専門的・技術的なことを学び、卒業後は就職するか大学に進学するなどします。
正式名称 | 福島工業高等専門学校 |
---|---|
国立私立 | 国立高校 |
学科 | 「機械システム工学科」「電気電子システム工学科」「化学・バイオ工学科」 「都市システム工学科」「ビジネスコミュニケーション学科」 |
所在地 | 〒970-8034 福島県いわき市平上荒川字長尾30 |
電話番号・ファックス | 0246-46-0700 ・ 0246-46-0713 |
アクセス | JR常磐線いわき駅からタクシーにて約10分 JR常磐線いわき駅前から新常磐交通バスより約10分「高専前」で下車 |
(出典:「福島工業高等専門学校 高専要覧」より参照)
高専とは?高校との違いは何?
高専と高校の違いは、高校は中等教育機関で高専は高等教育機関だということです。
高専では基本的に5年間、専門的・実践的な内容を学び、即戦力として技術者やエンジニアを育てます。高専は高等教育機関なので、大学や短期大学と同じ扱いです。そのため、普通の高校生よりも責任感は増しますが自由度のある学生生活を送ることが多いです。(校則など)卒業した場合は、短大卒と同じ扱いとなります。
高校では、「進路がまだ決まっていないから普通科の高校へ行こう!」という選択ができます。高専は、「将来〇〇な仕事に就きたい!だからそのために専門的な技術を学ぶために入学する!」といった目的が明確な人向けの学校となっています。
福島工業高等専門学校の偏差値は?
福島工業高等専門学校の偏差値は64です。福島県内の高校の中でも偏差値は8位となっています。
福島工業高等専門学校の偏差値は、専門学校なので学科が多数ありますが、五つすべての学科が偏差値64です。どの学科もとてもレベルの高い学校となっています。
入試難易度は?
各学部入学定員は40名ずつで、学科によっては倍率2.50倍越えの学科もありました。
倍率から見ても入試難易度は高く、非常に人気の学校だということがデータからもうかがえます。
推薦入試:「機械システム工学科1.40倍」「電気電子システム工学科2.65倍」「化学・バイオ工学科1.45倍」「都市システム工学科2.05倍」「ビジネスコミュニケーション学科2.50倍」(課題達成型推薦選抜・一般推薦どちらも含む)
学力選抜:「機械システム工学科1.86倍」「電気電子システム工学科2.50倍」「化学・バイオ工学科0.09倍」「都市システム工学科2.14倍」「ビジネスコミュニケーション学科2.15倍」
▽また、入試形式は4つあり、「一般推薦による選抜」「課題達成型推薦による選抜」「学力検査による選抜」「帰国子女特別選抜」の4つとなっています。
「帰国子女特別選抜」に出願すると、このほか三つの選抜方法には出願できなくなるので注意しましょう!
福島工業高等専門学校の特徴は?
福島工業高等専門学校の特徴のまず一つは、高い進学・就職実績にあると言ってよいでしょう。
専門的技術・知識が学べる事、高専唯一の文系学科である「ビジネスコミュニケーション学科」があることも大きな特徴です。(ちなみに、ビジネスコミュニケーション学科は入学志願者が例年男子よりも女子の方が多いのも特徴。)
また、進学・就職実績のみならず、立地・環境的に充実した学園生活を送れることと、より専門的で実践的な技術・知識を身に着けることができる点も魅力的な特徴です。
高い進学率・就職率
福島工業高等専門学校は、高い進学率と就職率の実績があります。卒業生のうち、約95パーセントは就職か進学かができています。福島工業高等専門学校に入学して、5年間しっかりと自分の学びたい分野・技術などについて学習することができれば、希望の進路はすぐそこにあるでしょう。
就職に関しては、卒業生は地元の企業などに就職することが多いようです。
ビジネスコミュニケーション学科
高専唯一の文系学科です。先にも記述しましたが、男子よりも女子の方が志願者の多い学科となっています。
ビジネスコミュニケーション学科では、グローバル化に対応できる力を身に付けつつ、グローバル化によって引き起こされる問題点を解決できる能力を養います。また、環境問題について考え、持続可能な社会・地球環境を生み出せる人材の育成も同時に行い、ここで身に着けた知識を実際にビジネスの現場で活用できるようにします。
ひとつ、入学する前に注意するべきなのは、文系の学科といっても数字に触れる機会はある程度あるということです。
授業科目を見てみても、マクロ経済学開発学・プログラミング基礎・簿記・財務会計・国際経済学など、経済・経営系の科目が多数見られます。大学でも同じですが、経済学などは文系扱いですが数字に良く触れます。「理系科目が苦手、英語について勉強したいから入学しよう。」と考えている場合、名前は経済学ですが数字に触れる科目は多いので注意するようにしましょう。
校則・制服などについては?
福島工業高等専門学校での校則はそこまで厳しくはないようです。高等教育機関に位置づいているからでもあるでしょうが、その分学生には責任を持った行動を求められることには注意しましょう。比較的自由があり、学生からも安心して生活ができるとの口コミも多数拝見しました。
また、制服は男子・女子共にブレザーの着用です。大人っぽい、スーツっぽいなどの意見があり、男子からは「カッコイイ。」女子からは「可愛い。」と満足そうな様子がうかがえます。そして、4年生からは私服での登校になります。なので式典などの出席の際はスーツが必要になるそうなので覚えておきましょう。
福島工業高等専門学校ではどんなことを学べる?どんな学校?
福島工業高等専門学校では、学科ごとにそれぞれより専門的な分野での技術・知識を学ぶことができます。
▼以下、学科ごとに特徴やカリキュラムについて書いていきます。
専攻科についても詳しく掘り下げて解説しますので、気になっている方はぜひご覧ください!
本科
本科は中学から進学し入る最初の方です。
専攻科についても後ほど解説しますが、専攻科は本科の後に進むものです。
本科は5つ、専攻科は2つから構成されていて、本科は「機械システム工学科」「電気電子システム工学科」「化学・バイオ工学科」「都市システム工学科」「ビジネスコミュニケーション学科」の5つでできています。
・「機械システム工学科」では機械工業・一般産業を含めた多角的な分野で、科学技術の発展に対処できる機械技術者の育成を図り、ロボット技術や機械の仕組み・ものづくりの知識などについて学びます。
・「電気電子システム工学科」では電気・電子・情報技術者になり活躍するべく、ロボット制御技術・エネルギー技術・情報通信技術・電気回路・センサなどについて学びます。
・「化学・バイオ工学科」では、自然科学を学び、それを応用的に活用できる人材の育成を目的とし、化学・バイオテクノロジ―、環境科学・環境保全技術などを学びます。
・「都市システム工学科」では、自然環境に配慮した橋や歩道の整備・メンテナンス、災害に強いまちづくりができる人材を育成するべく、構造物の設計や施工、維持管理に必要な力学などを学びます。
・「ビジネスコミュニケーション学科」は先に記述したので省略。
専攻科
本科での授業分を終わらせたあと、卒業後に専攻科へ進むことができます。大学ののちに進む大学院のようなイメージで良いでしょう。
専攻科は、2専攻科5コース展開となっています。
産業技術システム工学専攻・ビジネスコミュニケーション学専攻のふた専攻科です。
・産業技術システム工学専攻の中には、「生産・情報システム工学コース」「エネルギーシステムコース」「化学・バイオ工学コース」「社会環境システム工学コース」の4コースがあります。
・ビジネスコミュ二ケーション学専攻には「ビジネスコミュニケーション学コース」の1コースがあります。
産業システム工学専攻:
・「生産・情報システム工学コース」では、機械設計・システム制御・電子物性・情報分野に関するより高度な専門科目を学び、ロボット技術・メカトロニクス・防災通信等の分野で活躍できる人材を育成します。
・「エネルギーシステムコース」では、再生可能エネルギーの研究・事業化などについて学び、エネルギー産業」で活躍する人材を育成します。
・「化学・バイオ工学コース」では、本科にもあった化学・バイオ工学コースをさらに深く充実化させ、現代の応用化学分野・生命工学分野で活躍できる人材の育成をします。
・「社会環境システム工学コース」では、木工工学や環境工学の専門的な知識を学習し、環境に配慮できる建設技術を学びます。まちを災害から守る、災害からの復興に貢献できる人材の育成をします。
ビジネスコミュニケーション学専攻:
・「ビジネスコミュニケーション学コース」では、ビジネスコミュニケーション学科から引き続き社会学系の知識の専門性を深めて学習します。ビジネス的にシナジーが起こりやすい工学系の基礎知識も学習することで、グローバル視点を持ちつつ工学的思考・国際的コミュニケーション能力を併せ持った地域に貢献できる人材を育成します。
卒業生の進学先・合格実績
福島工業高等専門学校の卒業生の進路は、進学と就職が半分ずつくらいの割合のようです。卒業生190人の内、進学者は88名、就職者は90名でした。(その他12名)
また、大学には一般的な受験をして進学するのではなく、編入試験を受けての編入学となります。
▼以下、令和2年度 進路実績など
就職:建設業6名、製造業45名、電気・ガス・水道(供給)業9名、情報通信業8名、運輸業・郵便業7名、複合サービス2名、金融業・保険業1名、学術研究・専門技術サービス業1名、その他のサービス業3名、公務員6名、公団2名
大学進学:東北大学3名、山形大学1名、福島大学2名、茨城大学4名、筑波大学2名、宇都宮大学4名、群馬大学1名、東京農工大学8名、東京工業大学2名、お茶の水女子大学1名、新潟大学2名、長岡技術科学大学8名、信州大学1名、岐阜大学1名、豊橋技術科学大学2名、多摩美術大学1名、千葉工業大学1名、専修大学1名……など
(データ出典:「福島工業高等専門学校 高専要覧」より参照)
福島工業高等専門学校の偏差値・特徴まとめ
いかがだったでしょうか?今回は、福島工業高等専門学校の偏差値や特徴についてまとめました!
もう一度、ざっとおさらいします!福島工業高等専門学校は工学分野やビジネスコミュニケーションなどが学べる高専で、高い偏差値・高い進学実績を持つ学校です。
高専では唯一の文系の学科があり、ビジネスについてグローバルな視点を持ちながら学べるのは大きな特徴の1つですね!
この記事が、受験生や保護者様のお役に立てれば幸いです!
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