医学部の留年は怖い?研修先のマッチングに影響はある?ない?

医学部の留年は怖い?研修先のマッチングに影響はある?ない?

大学生、とりわけ医学部生における留年はその後の人生を大きく変えてしまう出来事です。

医学部に入学した人は6年間もの間勉強に励むわけですが、医学部は他学部と比較しても圧倒的に留年しやすいというのは有名な話ですし事実でもあると思います。

気を抜けば賢い人でも一瞬で留年が確定してしまう場合も残念ながらあります。

そして最も気になるのは留年した場合に医学部を卒業後、初期研修先の病院とのマッチングに影響が出るのかどうかです。

今回の記事では私が先輩や先生方から聞いた話をもとに留年のマッチングへの影響について書いていこうと思います。

恐らくきちんとした証拠はどこにもないと思うのであくまで参考程度だと思って読み進めてくださいね。

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もし留年してしまったら…

落ち込む男性

仮に医学部で留年してしまったらその後どのようになってしまうのでしょうか。

私の学年にも留年して上の学年から降りてきた人は10人弱です。

そして私の学年からも数人留年していなくなりました。

この数字は日本の医学部だと割と平均的なようです。

それでは具体的に留年後どうなるのかを解説していきます。

やはり友達は減る

他大学の友人に聞いてみても留年生が留年先の学年の人と仲良くなることは稀なようです。

実際に今まで後輩だった学生、逆視点では今まで先輩だった人が急に同じ学年になったとしたら、どのように接したらいいのかわからず気まずい雰囲気になりそうですよね。

授業中に周囲を見渡しても留年生はだいたい教室の端で授業を受けています。

部活やサークルで仲の良い後輩がいない場合は学年ラインにも入れないことも多々あります。

いずれにしてもよほどの孤独に苛まれることは間違いないようです。考えてみると怖いですね。

情報が回ってこない、負のスパイラルに陥ってしまう

仲の良い後輩がいない留年生はその学年の学年ラインに入ることができず、講義の変更や試験についての情報が入手できなくなります。

毎回講義に出席し先生の話をよほど真剣に聞いていないと全ての情報を一人で集めることは不可能でしょう。

ここが留年の一番怖い要素だと思います。

情報が手に入らないため、試験勉強が効率的にできず再び試験に落ちてしまい留年する…一度留年した人がまた留年しやすいとされている理由はここにあります。

マッチング以前に卒業するまでの学生生活が辛いものになりやすいという意味での留年の影響は意外と大きいでしょう。

マッチングとは?

次の章に入る前にマッチングシステムについて解説したいと思います。

マッチングシステムは医学生が行う就活のようなものであり、医大生側は行きたい病院を、病院側は採用したい医学生を順位付けし公開されたアルゴリズムに従って両者をマッチングするシステムです。医学生は自分の中の譲れない条件(収入、立地、労働条件)から事前に興味のある病院を見学します(4,5年生から始めるのが一般的)。

そして病院側も医大生に求めるものを基準に順位を付けますのでこの制度は両者にとってwinwinな制度と言われています。

データでは七割以上の利用者が第一希望の病院とマッチングしているようですので一般的な大学生の就活よりはかなり便利と言えるでしょう。

マッチングへの影響自体は限定的という意見が強い

握手

さて、肝心のマッチングへの影響ですが聞いた感じではそれほど影響はないようです。

もちろん留年の経験はないに越したことはないのですが、したからといって理不尽な扱いを受けるということはないようです。

マッチングは留年の有無よりも大事なことが多い

留年の有無がマッチングにそれほど影響がないのは、それよりも重要視されることが多くあるからです。

多くの病院で見られるのは面接や採用試験の結果であり、留年年数などを考慮するのは同じスペックの応募者が複数いて、その中から採用する人を決定する場合などだと仰っている先生もいました。

先輩に聞いても留年のせいで採用されなかったという人はいないと仰っていました。

それでも留年はマッチングに間接的に関与する

さきほど留年がマッチングシステムに直接影響を与えることはないと書きましたが、全く関係ないとも言えないかもしれません。

医学部では専門科目が始まる2年次頃から成績上位者と下位者がはっきりと分かれます。

再試験や教授たちの進級会議にかかる学生はだいたい同じ人物であることが多いです。

そして留年するのは成績が悪い学生、つまり求められる最低限の学力を満たせなかった学生であるため(もちろん留学や病気などのやむを得ない場合もありますがその場合は休学といいます)、何とか卒業しても国家試験で落ちる可能性は一般の医学部生に比べてやはり高いです。

従って「マッチングで問題なく研修先が決まったけれど国試で落ちて内定が取り消される」危険性が留年生や成績下位者にはあります。

何はともあれしっかりと勉強する方が後に起こる怖いことを考えると良さそうですね。

まとめ~留年はマッチングを含めて学生生活に大きな影響を与える~

たくさんの本

ここまで留年が学生生活や卒業後のマッチングに与える影響について記述してきました。

個人的にはマッチングよりも人間関係を含めた周囲の変化留年の一番怖い点だと思います。

医学部では実習がメインの高学年での留年はあまりないので、留年するとすれば比較的低学年のタイミングなのですが、そのタイミングで周囲の人間関係がガラリと変わるのは精神的にかなり辛いと思います。

情報の入手が難しくなり多留(何年も留年すること)する可能性が高いことも怖いですし、私立医学部であれば留年すれば家計に与えるダメージが大きいです。

休学ではなく、試験を受けたうえでの留年であるなら学力が付いておらず結果的に就活に影響を与えることや、特に国家試験浪人になることを考えるとかなりリスキーで怖いです。

これから医学部の受験を考えている人常日頃から能動的に勉強する習慣をつけておくと入学後に怖い思いをしなくて済みますし、きちんと向き合えば医学の勉強は楽しいものなので肩の力を抜いて勉強を楽しんでもらいたらいいなと思います。

     

 

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