岡山大学は中国地方・岡山県の瀬戸内に面した場所にある総合大学です。
その医学部は、長い歴史や関連病院の多さ、肺移植など臨床現場における実績から、地方国立大学の中でも非常に人気が高く、西日本を中心に多くの学生が集まる学部ですが、その実態はどのようなものなのでしょうか。
今回は、岡山大学医学部の概要と、岡山大学に特徴的な3つの事項を取り上げて、その評判などを分析していきます。
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岡山大学医学部はどんなところ?
2019岡山大学医学部の学費・授業料
近畿圏を中心に西日本はその面積に対して医学部の密集度が高い地域であり、地元での進学を考える受験生にとっては選択肢の多いエリアです。
その中で岡山大学医学部はどのような立ち位置にあるのでしょうか。
岡山大学医学部の入試偏差値や国家試験の成績など、他の大学の医学部と共通する特徴や世間の評判も含めて、細かく分析してみましょう。
入試偏差値も国家試験成績も上位クラス、進級は緩めで自由な校風
岡山大学医学部の入試時点偏差値は、68.7と全医学部82校中24位となっています。
この偏差値は地方国立医学部の中では比較的高い偏差値です。
岡山大学医学部は戦前から続く医学校を母体としする長い歴史があり、臨床と研究の両面で多数の実績を持ちます。
そのため、中国地方・四国地方の偏差値上位層が集まる、評判の高い大学となっており、入試での競争率も高くなっています。
関連病院も非常に多く、臨床での実績も地方国立大学医学部の中では高い評判を得ているため、卒後の進路の選択肢が豊富な大学です。
一方、岡山大学医学部の国家試験合格率を見ると94%、全医学部80校中19位となっており、入試偏差値から考えると少し高めの成績となっています。
岡山大学は留年率も低く、進級に関しては非常に穏やかであるため、学生への締め付けがあまり無い、自由な校風であることが伺えます。
医学部受験を考える時に一番に検討するのは、入試偏差値でしょう。
その次に立地や校風などが続くと思いますが、入学後に重要だと気づくことは、生活圏の便利さや留年率、国家試験の成績です。
これらの指標は受験生向けに大きく広報されることがないため、実態を知らないままに入学して後悔する、という学生は少なくありません。
6年間という短くない時間を後悔して過ごすことのないように、色々な角度から受験校を検討することをお勧めします。
岡山大学・3つの特徴とは
医学部は総じてどの大学も似たり寄ったりなカリキュラムであり、研究室なども同じような顔ぶれになります。
それでも、大学ごとに個性的な特徴があり、評判が変わってきます。
岡山大学医学部の3つの特徴について見ていきましょう。
特徴1:医学研究インターンシップ(MRI)で国内外の大学で研修できる
岡山大学の特徴の1つは、「医学研究インターンシップ(MRI)」と呼ばれる、研究参加プログラムです。
MRIは3年次の後半に行われ、3ヶ月間、学内のみならず国内外の提携研究室から好きなところを選び、基礎医学の研究に取り組みます。
提携校の中にはハーバード大学医学部も含まれており、世界の第一線の研究に触れることが出来る、非常に貴重な機会となっています。
海外の研究室に配属されるためには、TOEICやTOEFLなどの資格試験で一定以上の成績を保持している必要がありますが、学生のうちに海外の研究室を経験できるというのは、将来に渡って生きる経験となることでしょう。
ほとんどの大学の医学部はカリキュラムが詰め込み型であるため、長期休暇中の短期留学などのチャンスはなかなかありません。
臨床実習での海外病院研修を選択できる大学はありますが、基礎研究室への留学となると、普通は大学院に進学して優秀な研究実績を残さなければ経験できません。
実績などに関わらず、英語力のみで海外研究室へ留学できる、岡山大学医学部のこのプログラムはとても魅力的な特徴だと思います。
特徴2:先進医学修練コース(ARTプログラム)で大学院の講義を先取り
岡山大学医学部のもう1つの特徴は、「先進医学修練コース(ARTプログラム)」です。
このプログラムでは、学部生の間に、医学研究科大学院の講義を科目履修生として履修することが出来るようになっており、これによって、学部卒業後、大学院博士課程に進学した場合、早期修了が可能になります。
専門医資格を取得するには大学院進学が必須要件となりますが、ARTプログラムには研修医としての研修プログラムも含まれており、岡山大学医学部の関連病院の多さを生かした多様なキャリア形成が可能になっています。
HPではARTプログラの一例として、女性医師が妊娠・出産をしても、途切れることなくキャリアを積むことが出来るようなモデルが提示されています。
医師不足が叫ばれる中、女性医師のキャリア形成は、女子医学生にとってまだまだ手探りな部分が大きいですが、このように大学がモデルを提示することで、安心してキャリアを積むことが出来るため、結果的に優秀な医師を養成することに繋がります。
女性の医学部受験生は、このようなジェンダーの問題が現にあることを意識して、受験校を吟味すると良いかもしれません。
特徴3:「基本手技認定マーク」で技術を身につけ臨床現場へ
岡山大学医学部の3つ目の特徴は、「基本手技認定マーク」の制度です。
このマークは、「静脈採血」「動脈採血」「予防接種」といった臨床的手技から、「返書作成」という重要な文書作成スキルまで、研修医1年目から必要とされる基本的なスキルの認定マークです。
シミュレータなどを利用して指導医にチェックしてもらい、一定のレベルに達していると認められると、ネームプレート等に掲示することが出来ます。
指導医の監督の元で行うことは当然ですが、学生のうちから必須スキルを積極的に身につけることが出来る環境は、卒後すぐに臨床現場に出た時にとても有り難いものです。
多くの大学医学部では、臨床実習で基本的な手技を経験することはほとんど出来ません。
岡山大学医学部のこのような制度は、非常に貴重であると言えるでしょう。
岡山大学医学部で充実した6年間を
岡山大学医学部は、入試偏差値は比較的高く、基礎医学・臨床医学共に質の高い教育カリキュラムが設定されているため、地方国立の中でも非常に評判の高い大学です。
また、卒後の進路も豊富であるため、将来設計は考えやすいと言えます。
大学自体の立地も良く、温暖な気候で暮らしやすい地域ですから、6年間という短くない時間を過ごすにはぴったりでしょう。
充実した学生生活を送ることが出来る良い大学だと思います。
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