横浜美術大学の各学部の偏差値や難易度は?就職状況などもご紹介!

横浜美術大学の各学部の偏差値や難易度は?就職状況などもご紹介!

横浜美術大学は神奈川県横浜市にある私立の美術大学です。

全10コースを有し、様々な学生のニーズに応えています。
特に修復保存コースは文化財などの修復を学べる全国的にも珍しいコースとなっています。

また、入試段階で実技試験のない方式があり、幅広いバックグラウンドの学生が集まっている大学でもあります。

その他、受験生に向けて「描き講習」と題した入学前の指導を行うなどサポート体制も充実しています。

今回はそんな横浜美術大学の偏差値、各コースの特徴、取得可能な資格・卒業後の進路についてまとめてみました。

横浜美術大学の受験を検討している方は是非ご一読下さい!

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横浜美術大学の基本情報

横浜美術大学
名称 横浜美術大学(よこはまびじゅつだいがく)
区分 私立大学
設置学部と偏差値 ・美術学部 40
在学生数 817人(2020年5月)
学費 入学金:300,000円
初年度納入金:1,748,000円
アクセス ▶横浜美術大学
〒227‐0033
神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1204
・東急田園都市線「青葉台駅」から東急バス「日体大」行き 乗車約10分
入試問い合わせ先 ・入試係
045-963-4070
出典:パスナビ
公式HP:横浜美術大学

美術学部の概要

美術学部では1年次にA系(絵画・彫刻)、C系(クラフトデザイン)、V系(ビジュアルデザイン)の3つの系から、メインとして学んでいく領域とサブとして学ぶ領域を1つずつ選択します。
2年次から以下の10個のコースに別れ、より専門的な技術を学んでいきます。

1年次に複数分野を跨いで学習できるため、実際に学んでみた上で専攻を選べることが魅力です。
さらに、他分野での知識は自身の表現の幅を広げることにも繋がるでしょう。

各コースの詳細は次項でまとめています。

また2019年度より、映像メディアデザインコースから派生する「写真専攻」とイラストレーションコースから派生する「絵本専攻」が誕生しました。

【1年次】
以下の3つの系からメインの系とサブの系を1つずつ選択する。
  • A系(絵画、彫刻)
  • C系(クラフトデザイン)
  • V系(ビジュアルデザイン)
【2年次以降】
以下の10個のコースから1つを選択する。
  • 絵画
  • 彫刻
  • クラフト
  • プロダクトデザイン
  • テキスタイルデザイン
  • ビジュアルコミュニケーションデザイン
  • 映像メディアデザイン(4年次より「写真専攻」が派生)
  • アニメーション
  • イラストレーション(4年次より「絵本専攻」が派生)
  • 修復保存

美術学部の偏差値は40となっています。
偏差値自体はそれほど高くありませんが、入試では実技に大きな配点を振った方式もあるので、油断は禁物です。

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各コースで学べる内容

芸術のイメージ

ここでは前述の10個のコースについて、学べる内容や特徴をまとめていきます。

絵画コース

絵画コースでは油絵を中心に様々な技法を学んでいきます。
また、絵画がキャンバスだけでなく多様な媒体に広がる中で、社会のニーズに合わせた「描く」という行為のあり方を考えていきます。

2年次に技術を学んでいき、3年次以降でテーマ設定やイメージ・構成力を学んでいくカリキュラムとなっています。

彫刻コース

彫刻コースでは金属や土、木材などの多種多様な素材の特性や、「かたちづくる」という行為について学んでいきます。
また、物質と空間やポップカルチャーなど広く洞察力を養っていくことで、彫刻表現を社会につなげていきます。

2年次には彫刻の基本的な技法や素材の加工技術、陶土の焼き方など造形にまつわる基礎を固めます。
3年次以降ではこちらもテーマ設定やイメージ・構成力について学び、自身で企画立案、展示発表までの一連を身につけます。

クラフトコース

クラフトコースでは伝統工芸技法を基本にして、漆やアクセサリー、工芸作品などの制作を学び「ものづくり」への理解を深めていきます。
また、創作のテーマとする対象の特徴を捉え形をデザインする造形力も身につけていきます。

2年次に金属や木材を中心とした素材の加工方法などの基礎を身につけ、3年次以降でテーマ設定や作品発表の流れまでを学んでいきます。

プロダクトデザインコース

プロダクトデザインコースでは日用品や家具・家電、車両や公共施設といった身の回りに溢れる様々なデザインを広く学んでいきます。
また、デザインの際に必要なCADの操作方法や、モデル作成の技法も学んでいきます。

2年次に金属、木、陶土、染めなど多様な技法、素材がデザインに用いられるプロセスについて理解を深めます。
3年次にはデザインをプライベート、住空間、情報、社会といったいくつかの環境から多角的に学び、4年次に集大成としての作品制作を行うというカリキュラムになっています。

テキスタイルデザインコース

テキスタイルデザインコースでは、布や各種繊維素材への知識や染めの技法を学び、家具やファッション、内装など多領域で活躍する人材を育成しています。
織り方や染め方といった1枚の布の話から始まり、インスタレーションで空間演出を学ぶなど奥行のある学びが提供されています。

2年次に繊維造形の基礎や、染め、インクジェットといった着色についてといった表現技法を学びます。
3年次以降、アートや産業といった側面からそれぞれの創作を深めていきます。

ビジュアルコミュニケーションデザインコース

ビジュアルコミュニケーションデザインコースでは写真や文字、イラストについて学び、本の装丁、広告、ウェブデザインなどの視覚的な情報伝達について学んでいきます。
また、人と人、社会と環境との関係性に着目して学んでいくことが特徴的な視点といえます。

2年次に文字についてのデザイン「タイポグラフィ」や「ピクトグラム」などを学んで表現の幅を広げます。
3年次以降、実際にプロモーションや様々なデザインを制作して学びを深めていきます。

映像メディアデザインコース

映像メディアデザインコースでは、写真、映像、アニメ、TV番組など身の回りの多様なメディア表現について実践を交えつつ学んでいきます。

自分たちで実際に企画立案から作成、プレゼンテーションまでを経験することで、アイデアを形にするための技法を学んでいきます。

2年次にランド・アートや写真、映像、CGなどの基礎を学びます。
また、映像だけでなく、映像を支える音についての理解も深めます。
3年次以降で、ドキュメンタリーやCM、映像を用いた空間演出など幅広くメディア制作を行っていきます。

アニメーションコース

アニメーションコースでは「美大で学ぶアニメーション」を主題にして、映像制作にあたっての造形力やデジタルスキル等の技術習得オリジナリティについての自己探究を行います。
ドローイングアニメーション、モーショングラフィックス、コマ撮りなど幅広いアニメーション表現を学べます。

2年次にデッサンやテクスチャ―の制作など基礎を学習した後、3年次以降各分野の制作に移っていきます。

イラストレーションコース

イラストレーションコースでは絵本や広告、挿絵などメッセージを視覚的に伝えるイラストについて学んでいきます。
実際のイラスト制作の現場を模した課題が出され、社会のニーズに応えられるイラストレーターを育成しています。

2年次に文章やストーリーを出発地点としたイラストや、文庫カバーカレンダー作成を通して表現の幅を広げます。
3年次以降、メッセージを伴ったイラストや広告、雑誌紙面でのイラストといった高度な制作を行っていきます。

また、絵本専攻が4年次より選択可能になります。

修復保存コース

修復保存コースでは美術作品や文化財の修復保存に関するスキルと知識を学んでいきます。

修復に必要な技法や材料の知識、損傷の状態について判断する科学的知識、国際社会で活躍するための語学力と、ビジネスマナーなど幅広い学びが提供されています。

また、イタリアの芸術修復学院や台湾の正修科技大学との交流プログラムがあるなど、グローバルに学習できる環境となっています。

取得可能な資格と卒業後の進路

横浜美術大学で取得可能な資格は以下の通りです。

【取得可能な資格】
  • 中学校教諭一種免許状(美術)
  • 高等学校教諭一種免許状(美術)
  • ウェブデザイン実務士

卒業後の主な進路(平成29年度)
デザイン職が35%と最も多くなっています。
次点で、総合職が19%、企画制作職が16%、技術職が10%と続いています。

また、全体の就職率(平成29年度)は92%となっています。

横浜美術大学の偏差値や学部情報まとめ

今回は横浜美術大学の偏差値や各コースで学べる内容について紹介しました。

横浜美術大学は・・・

・神奈川県横浜市にある私立の美術大学
美術学部の偏差値は40
・1年次に複数分野について学び幅広い知識を身につけられる
就職率は92%

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