国際医療福祉大学は医療系私立大学であり、その医学部は2016年に新設されました。
全国の医学部の中で最も新しい医学部です。開設数年ということもあって、その評判や偏差値は未知数ですが、斬新なカリキュラム設定や留学生の受け入れなどによって、徐々にその評判と偏差値は高まってくると予想されます。
日本だけでなく世界から受験生が集まる国際医療福祉大学、その医学部の実態はどのようなものなのでしょうか。
今回は、国際医療福祉大学医学部の概要と、国際医療福祉大学医学部に特徴的な2つの事項を取り上げて、分析していきます。
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国際医療福祉大学医学部はどんな大学?
2019国際医療福祉大学医学部の学費・授業料
1年:500,000円
2~6年:300,000円
1~6年:600,000円
1年:-
2~6年:-
関東地方は、人口密度の高さの割に医学部が非常に少ない地域です。
また、医学部受験生の多くは都内の優秀層偏差値の生徒であるため、関東地方の医学部への進学を希望する人が多く、医学部の倍率はどこの大学も高くなります。
その中でも、国際医療福祉大学医学部がどのような大学なのか、他の大学の医学部と共通する特徴や世間の評判なども含めて、細かく分析してみましょう。
関東地方をはじめとして全国からそして海外からも学生が集まる
国際医療福祉大学医学部は、最も新しい医学部として全国の医学部受験生が集まる大学となっています。
1学年の定員は140名程度となっていますが、そのうち20名は海外からの留学生を受け入れており、国際色豊かなキャンパスとなっています。
医学部の中でも学部生のうちから留学生を受け入れている大学は稀ですから、かなり貴重な学生生活を送れることと思います。
また、「国際」と大学名に付いているだけあって、海外での就職を見越したカリキュラム設定となっており、日本にいながらにして海外の医学部にいるような教育を受けることができます。
専門課程は入学直後から開始!海外実習に全員参加など独特のカリキュラム
国際医療福祉大学医学部のカリキュラムでは、1年次の早期から解剖などの基礎医学の広義が始まります。
これは他の一般的な医学部と比較するとかなり早いカリキュラム設定となっています。
また、一般的に4年次に受験するいわゆる「CBT」「OSCE」といった共用試験は、国際医療福祉大学では3年次に受験することになっています。
つまり、臨床医学までの全ての講義を3年次のうちに学習しなければならないスケジュールとなっているのです。これはかなりハードな毎日となることは想像に難くありません。
さらに、6年次には1ヶ月以上の海外臨床実習があります。
まだ1期生が6年次になっていないため、実際にきちんと行われるのかどうか、どのような実習ができるのか、といった点については不透明ですが、今のところ希望者から選抜ではなく、学年の全員が参加する実習ですから、非常にレアな経験となることは間違いありません。
他の大学と比べるとほとんど1年前倒しのスケジュールですから、その分休暇の期間も短くなるため、学生生活を楽しむ、といったことはなかなかできないかもしれません。
国際医療福祉大学医学部・2つの特徴とは
医学部は総じてどの大学も似たり寄ったりなカリキュラムですが、大学の特徴や売り文句として、マイナーチェンジをすることもあります。
その中でも、集まってくる学生たちの雰囲気によって大学のユニークさがあります。国際医療福祉大学医学部の3つの特徴について見ていきましょう。
特徴1:授業は英語で!国際的に通用する医療人の育成
国際医療福祉大学の最大の特徴は何と言っても、「国際教育」への力の入れ方でしょう。
驚くべきことに、国際医療福祉大学の医学部では、基礎医学の講義から「英語で」行われることになっています。
また、留学生も各学年に20名前後いるため、必然的に毎日英語を話す・聞く・書く・読む、という英語の四技能を駆使しなければなりません。これは、将来的にとても貴重な武器となるスキルを育ててくれることだと思います。
実際、医学の専門的な講義を母国語以外の言語で学習することが良いのかどうか、という懸念はあります。
教員も日本人が多く、英語が堪能な人ばかりではありません。知識の伝達、という点ではデメリットであることも否めません。
日本は母国語で科学を学ぶことができる世界的にも珍しい国です。
英語やドイツ語、フランス語といったメジャーな言語でしか科学を学べない諸国と違って、マイナー言語でありながら母国語で最先端の科学を学ぶことのできる環境は有難く利用し、英語力は別の面から鍛えても良いのではないか、とも思います。
国際医療福祉大学では、国際的に通用する医療人を育成するようなカリキュラムを作成しており、その一環として実験的に英語での講義を行なっているのだと思います。
今後、教員や学生からの意見によって、このようなスタイルが変化するとは十分に考えられます。
特徴2:米国医師国家試験である『USMLE』の受験が必須!?
国際医療福祉大学のもう1つの目玉として挙げられるのが、5、6年次のUSMLEの受験です。
これは米国における医師国家試験で、現在は、日本の医学部のうち特定の基準を満たした大学を卒業・卒業予定の人であれば受験資格を得られるというシステムです。
この基準を満たすために全国の医学部で臨床実習の延長などカリキュラムの大改定が行われているのですが、国際医療福祉大学は2023年までに国際的認証を得て、その基準を満たす大学として認定される予定です。
ちなみに、最近では東京医科大学が官僚の賄賂による不正入試と女性差別入試を行なっていたことで、この国際認証を剥奪されています。
これから医学部を受験し、海外での就職も視野に入れている人は、自分の受験する大学が認証を得られている大学かどうかチェックするのが吉です。
国際医療福祉大学では、世界で通用する人材の育成のため、USMLEを学生全員に受験することとしています。
1期生はまだ受験学年に至っていないため、後数年のうちに、USMLE受験のための特別講義や受験に必要なサポート体制などが充実されていくことと思います。
国際医療福祉大学のUSMLEの受験義務化によって受験ノウハウが蓄積され、全国の医学部でUSMLEの受験のハードルが下がっていくことが予想されます。
これまでは個人で興味のある人が独自の勉強法を手探りで試しながらなんとか合格する、といった流れであり、受験のハードルは非常に高かったのですが、国際医療福祉大学が蓄積したノウハウの共有で、多くの日本の医学生が受験することになり、20年後には海外で働くことを選択する日本人医師がかなり増えていることでしょう。
おそらく、その頃には日本における医師の待遇も米国レベルに引き上げなければ、日本で働く医師はいなくなるかもしれません。国際医療福祉大学の試みはそのような可能性も秘めています。
国際医療福祉大学医学部は海外指向の人にとってはベストな環境
国際医療福祉大学医学部はまだ新設されてから数年しか経っておらず、偏差値も評判もこれからどんどん変化していく大学です。
医学部受験生にとっては、志望校を絞る上で偏差値と客観的な評判という指標無くしては、選択肢に入れにくいものですが、カリキュラムや学校の雰囲気などは非常に先進的であり、特に海外指向の人にとってはとても良い環境で6年間という貴重な時間を過ごすことができると思います。
グローバル化の波は日本の医療業界にも押し寄せてきています。学部生のうちから海外を意識した教育を受けられる医学部として、これからの成長が期待される大学です。
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