皆さんは医学部を卒業した人は全員医者になると思っていませんか?
確かに多くの大学の医学部では卒業生のほとんどが臨床医になり、一部は基礎研究の道に進むためほぼ全員が医者関係の仕事につくことになります。
しかし、ごくわずかですが医学部を卒業した後に医者と関係ない職業に就く人がいます。
せっかく6年かけて医学部を卒業したのにも関わらず医者にならないのは何故なのでしょうか?
今回はこの疑問に焦点を当ててつつ解説していきたいと思います。
逆の言い方をすれば「医学部を卒業しても絶対医者にならなければならない」というわけではないことも理解できると思います。
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医学部を卒業しても医者にならない人の事情
医学部を卒業後に医者にならない人は医学部の中でも偏差値がトップクラスに高い医学部、例えば東京大学理科三類(医学部)や京都大学医学部、大阪大学医学部の卒業生にとても多いようです。
これらの大学に加えて都市部にある難関医学部では卒業後に研究の道に進む人が多いと聞きます。
逆に地方の医学部では卒業生のほぼ全員が臨床医に向かう傾向があるようです。
ではなぜこうした違いがあるのでしょうか?
トップ3の医学部は力試しで入学する人の割合が大きい
東大や京大、阪大の医学部で卒後医者にならない人が多い理由の一つはそもそも入学前から医学にそれほど興味関心がない人が一定数いる、ということが挙げられます。
これら3大学医学部は間違いなく日本最難関の大学の最難関の学部となっています。
有名校のトップ層の中には自分の学力がどこまで届いているのかを試したくてこれらの大学の医学部を受験するケースが多いようです。
つまり最初から医学にそれほど興味がなく、入学後の勉強量に耐えられなくなり医者になることを避けるということになります。
学力が高すぎるが故に起こってしまう事象のようですね。
必死に勉強して医学部を目指す人からすれば何とも言えない事情ですが現実としてこのようなことがあるようです。
大学に入ってからやりたいことが変わった。でも保険はほしい!
次によくある理由が大学に入学する前までは医学に興味があったが、入学後に興味をなくした、あるいは他に強く心惹かれる分野を見つけたというケースです。
医学部の専門科目が始まってから思っていたのと違うと気づいた場合、そこで医学部を中退するのは非常にもったいないので、卒業して医師免許はとっておいて本当にしたいことに挑戦する人がいます。
これも地方の大学に比べて、都市部の大学は医学部以外の学部の研究も盛んであるため、進路変更が効きやすいという理由があるようです。
医師免許は生計を立てる上でとても役に立つライセンスであるため、やりたいことへの挑戦が失敗した時の保険としてこれ以上のものはないでしょう。
医者になってはみたが激務過ぎて転職するケース
これは補足になりますが、医学部を卒業して医者になった人でも業務が厳しすぎたり、職場がブラックだったことが理由で医者を止めて医療系の職に転職する人もいます。
日本では現在、地方の医療体制がかなり不安定になっていたり、特定の科に医者が極端に少ないなどの問題を抱えているため、医者一人当たりの負担はどこの科に行くか、どこで働くかで大きく変わってきます。
不幸なことに激務でブラックな職場で働くことになった医者の中には医者をやめて専門知識を生かすことのできる医療系の職業に就くこともあります。
アルバイトの医者という道もある!
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医学部卒業後の医者以外の進路先
前章で医学部を卒業しても医者にならない人の理由について大まかに説明しました。
この章では具体的に医者にならない場合の具体的な進路について解説します。
ただし医者にならない場合の進路先は多様なので参考程度にしておいて下さい。
法医学者になる!
医者にとても近いですが、医学部卒業後に医者にならずに法医学者になる人がいます。
たいていの医学部には法医学教室があり、講義でも法医学の講義があります。
そこで興味を持った人が法医学教室の門を叩き、研鑽を積んで、検察医務院で働くという流れになります。
法医学者は人気ドラマにもなっており、難事件の解決などにも寄与することができるため、正義感が人一倍強い人が法医学の道に進むのでしょう。
メリットとしては医学界だけではなく行政、政治の世界と交流することが多いため人脈形成に役に立つことなどが考えられます。
企業して社長になる!
こちらは医学部生時代に塾講師や家庭教師などの教育関係の仕事をしていた人が教育の腕を買われて予備校や塾を起業することなどが挙げられます。
私が知る限りでも関東、関西、中国地方に医師免許を持った人が起業して建てた予備校があります。
やはり医学部に入った経験は教育業界で生きていく上で大きな武器になるのでしょう。
予備校以外の分野でも起業して挑戦する人もいるようです。
医学部を卒業しておけば、医者にならなくても医師免許を取得できるため仮に起業に失敗した時にも保険をかけることができます。
医師免許さえあれば生活ができなくなることはほぼないので強気に挑戦することができるのでしょう。
作家や芸能界に進出する人もいる!
こちらは医学部卒業後に医者にならない人の中でも極めて珍しい例ですが、医師免許を取った後に小説家になったりコメンテーターなどの芸能界に進出する人がいます。
調べてみると小説家の中で医師免許も持っている人は意外と多いことがわかります。
私も何人かの作家さんの作品をこれまで楽しんできました。
最近話題になった「ブラックペアン」などの作者も医師免許を有しています。
芸能界では西川史子氏などの女医枠があり、強烈な個性を持った人はメディアに出ている印象がありますね。ある程度の経験を積んでから健康に関するコメンテーターとしてニュースに出演することも多いようです。
社会全体が健康に関心を持つ時代なので芸能界への進出に追い風の状況になっているようですね。
医者以外の進路は多岐にわたる!
いかがでしたか?今回は医学部を卒業しても医者にならない場合にどのような進路を進むのかについて解説しました。
また医者以外の進路を選ぶ人の特徴やその理由も合わせて説明しました。是非参考にしてくださいね。
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