医学部受験を考えている受験生のみなさん、物理は得意ですか??苦手意識がある方は公式がわからない、設問のイメージがつかめないといった悩みをお持ちなのではないでしょうか。
今回は物理という科目の特性や医学部受験における物理の重要性、点を取るための対策をご紹介します。現役、浪人問わず参考になるかと思います。
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武田塾医進館では、「授業をしない」「一冊を完璧に」「自学自習の徹底管理」で志望校への合格の最短ルートを目指します。 最難関の医学部だろうが、東大だろうが、成績が一番上がる勉強法はただ一つ、自学自習でレベルに合った参考書を一冊ずつ完璧にしていくこと、これが最速の勉強法です。
物理の理解の根底にあるものとは?
物理で一番大切なこと、それはずばり「公式」です!
例えば基本中の基本の公式、運動方程式について、どのくらい詳しく理解できているでしょうか。物理に苦手意識があるひとは「aは加速度、mが質量、Fが力で〜」くらいの理解かもしれません。
これでは問題を解くことは困難ですし、解けたとしても問題に対して薄っぺらい理解しかできていないことになります。
物理の法則をイメージする
なぜ加速度と質量の積が力となるのか、この理解が深ければ深いほど対応できる問題の幅は広がります。深い理解があれば物理法則に則った鮮明なイメージを得られるようになり、他の公式を覚えることなく導けるようになります。
物理という科目は一つの公式があらゆる分野の問題を解く武器になる(例えばF=maのイメージは波動や熱力学にも使えます)ことが特徴です。そのための勉強法やオススメの参考書などを後にご紹介します。
医学部受験における物理対策の必要性
医学部受験において物理という科目はどれだけ必要とされているのでしょうか。国公立大学医学部のうち前期入試を行う大学は48大学ありますが、試験科目に物理が含まれている大学は41大学です。
偏差値は様々ですが実に85%もの医学部が入試に物理を課しているのです。
医学部受験をする学生にとって物理の攻略は避けて通れない道といっても過言ではありません。対策を怠り、物理が苦手なままだと、受けられる大学は7大学のみとなってしまいます。
正しい勉強法で物理の対策をして、進学先の選択肢の数を最大化することで合格率も上がることでしょう。
また、国公立大学の医学部受験ではセンター試験で8割以上の得点が求められることが多いです。
物理を得意科目にしてセンター試験の得点を自分の目指す大学のボーダー以上に安定化させることが肝要と言えるでしょう。レベル別におすすめの参考書を紹介!
①物理現象のイメージがはっきりと持てない人
物理の勉強法に不安があったり公式を見てもピンとこない人、力学、熱力学、波動、電磁気といった複数に渡る分野に共通する物理の基本的な考え方を身に付けたい人にオススメの参考書があります。
この参考書は「力学・熱力学・波動編」と「電磁気・原子編」の2冊が出版されています。値段は1冊あたり1490円と一般的な価格です。
この本では公式一つ一つの意味や成り立ちがかなり深いところまでわかりやすく解説されており、公式同士のつながりや基本的な物理現象のイメージを得ることができます。
点数がすでに取れている人も伸び悩む時期が来たら一読してみると公式に対する理解が深まり新しい物理の世界が開けるかもしれません。
収録されている問題数は少ないですが良問ばかりです。
この本で勉強する目的は「公式の深い理解」にあるのでイメージを掴んだら次に紹介する参考書に進んでください。
②公式の理解はできているが点数が取れない人
まずは公式への理解が本当に十分か振り返ってください。公式が自分で導けますか?やさしい言葉でイメージを持って絵を描きながら説明できればいいと思います。
それが難しいもしくは時間がかかる人は①から取り組むのが近道です。公式の理解が深まったら次は問題を解きましょう。
自分の頭の中のイメージを実際の物理現象に近づけていくことが大切で、そのためには基本的なシチュエーションの問題から取り組む勉強法がおススメです。
オススメする参考書はこの3冊です。
- 「物理のエッセンス」 『力学・波動』、『熱・電磁気・原子』河合出版
- 「良問の風 物理 頻出・標準入試問題集」河合出版
- 「名問の森 物理」『力学・熱・波動1』、『波動2・電磁気・原子』河合出版
この3冊はエッセンス→良問→名問の順に難易度が上がっていきます。3冊全て浜島清利先生が解説を書かれているので内容に一貫性があり理解がしやすいです。
問題を解きつつ①の「物理探検隊NEO」を読み返して脳の中の公式のイメージを確実なものにすると良いでしょう。 一度解いた問題も繰り返し解くことで記憶が定着し様々なシチュエーションに対応できるようになります。
医学部受験なら「良問の風」まではマストでしょう。「名問の森」に手を出すかどうかは志望校のレベル次第ではありますが、公式への理解が深まっていればそう難しくは感じないはずです。
③物理の深みに溺れたい方
難しいことで有名な参考書をご紹介します。
医学部受験に必要なレベルを超えるほどに問題はたしかに複雑で難問ですが、脳の中のイメージが完成されていれば「解ける!」という最高の喜びに出会えるでしょう。
東京大学や京都大学の受験生対象ではありますが、医学部受験に関して言うと、例えば京都府立医科大学のように独自の難問を出題する大学もありますのでご紹介させていただきました。
入試問題を解いてみよう
医学部受験に限らず、受験において重要なことは合格ラインと現状の差を認識してその間を計画的に埋めることです。 そのために最も簡単な方法は実際に志望校の入試問題を解いてみることです。
入試問題は個性的なシチュエーションばかりですが、受験者同士の学力の正確な評価や差別化のために各大問のそれぞれの設問のうち最初の2、3問は基本的な知識を問う問題であることが多いです。
初めの2問が解けないようなら公式の理解不足や「物理のエッセンス」の修練不足が考えられます。
4問目、5問目は受験直前でない限り解けなくても失望することはありませんが、解説を読むだけでなく(過去問の解説は不十分なことが多い)脳の中の公式のイメージに則った自分なりの解説を作るようにしましょう。
また、志望校の入試問題を解いて自分の力量を判断することで対策の方針が定まり、日々のモチベーションアップにつながります。 どんなに悲惨な結果であっても現状の把握そのものが前に進んでいる証です。
まとめ
物理とはどういう科目でその重要性や成績向上のためにはどんな勉強法が良いのかお分りいただけたでしょうか。
医学部受験生にとっては必須の科目、物理があなたにとって武器となる科目になりますように、そして合格を勝ち取られることをお祈りしております。
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