「医学部受験は情報戦である」と言われます。昨今のインターネット社会の発展によって、医学部受験で勝つためには確かな学力だけではなく、「確実な情報を手にいれる力」も必須になってきています。
どこにいても手のひらの中で簡単に情報が手に入るだけに、その入試関連情報が正確なものか・自分にとって有用なものかを精査する力が問われています。
また、医学部受験はスケジュールプランニングの勝負でもあります。早くから勉強を始めたからといって入試に有利な訳では無く、適切な時期に適切な行動をスケジュールできた人が最終的に合格を勝ち取れます。
今回は、医学部受験におけるスケジュールの立て方について分析していきます。
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武田塾医進館では、「授業をしない」「一冊を完璧に」「自学自習の徹底管理」で志望校への合格の最短ルートを目指します。 最難関の医学部だろうが、東大だろうが、成績が一番上がる勉強法はただ一つ、自学自習でレベルに合った参考書を一冊ずつ完璧にしていくこと、これが最速の勉強法です。
医学部受験のスケジュールを立てるために必要なこととは?
医学部受験のスケジュールを立てるためにはいくつかの必要な要素があります。大まかには「将来の進路に適合する大学を選ぶ」「必要な学力と自分の現在の学力の差を知る」「合格に必要な学力を得るために何が必要なのかを知る」ということです。これらを1つずつ分析してみましょう。
自分の中での理想の医師像を明確にしよう
医学部受験の勉強を始める前に、まずは自分の中での進路を明確にしておきましょう。
「医学部なんだから医師になるに決まってるじゃん」と短絡的に考えず、きちんと「自分が何をしたいのか」を明確にすることが大切です。
医学部受験をする、と一口に言っても、漠然と「地元で町医者したいな」と思っている人もいれば、「病理医として臨床と研究の狭間でバリバリやりたい」「新薬の開発に携わりたい」「凄腕の外科医になりたい」など、その進路は多種多様です。
入試を終えて大学に入れば、今の理想像は変わってしまうこともあります。実際にほとんどの人が変わります。 しかし、今の自分のビジョンを明確にすることで、やらなければならないこと、やらなくてもいいことが明確になります。
そうはいっても、まだまだ将来のことなんて分からない、漠然と医師になりたい、という人がほとんどでしょう。そうであれば、ひとまず学力レベルの高い大学の医学部を目指すのが良いのではないかと個人的には思います。
もしも、医学部以外で自分のしたいことができそうな学部があればそちらを選ぶことも候補にいれておきましょう。
他の学部で全く医学とは関係のないことを勉強した後でも、会社勤めをした後でも「医師になりたい!」と思うのであれば、医学部は案外いつでも入れる場所です。
自分の現在の力を十分に知ろう
自分の学力をきちんと把握しましょう。先ほど、理想の志望校をピックアップすると言いましたが、そこに合格するにはおよそ手が届かない学力かもしれません。
現実は厳しいですが、多くの受験生はそうでしょう。それでもいいのです。
志望して学力を合格ラインに上げるために必死に勉強して、入試当日に試験会場にたどり着く人はそう多くありません。そこまで来られる人はもう合格まで王手をかけていると言えます。
そこまでたどり着くためには、今現在の自分の位置を知らなければなりません。
具体的には、志望校の過去問を解いてみる(実際に解けなくて構いません)、模擬試験を受けてみる、などが妥当な方法でしょう。
高校生であればこれで良いですが、中学生でまだ高校の教育課程を終えていなければ、過去問を「読む」くらいでいいと思います。 大切なのは「現在の自分の位置」を知ることです。
学力を合格ラインに引き上げるために必要なことをリストアップしよう
自分の今の学力を知ることができたら、学力を合格ラインに引き上げるために必要なことをリストアップしましょう。
具体的には、過去問などを解いてみて数学が苦手だと分かればそれに適した参考書などで対策を取るということです。予備校の講習を受けるという方法でも良いでしょう。
当たり前のことのように思えますが、この当たり前のことが出来ていれば誰でも医学部受験に成功します。「当たり前のことを当たり前に」出来た人が、最後に合格を掴み取れるのです。
医学部入試の合格に必要なことは、特別なことではありません。あえて言うならば、淡々と当たり前のことを、コツコツとこなせる忍耐力です。頑張りましょう。
医学部受験のスケジュールの立て方はこれだ!
医学部受験のスケジュールを立てるために必要な要素ことをリストアップしてみましたが、次にそれらをこなすための大まかなスケジュールを立てましょう。
ここでやっとスケジュールを立てる段階です。先ほどまでの段階を丁寧に行なっている人であれば、スケジュールの立て方は簡単だと思います。
高校1・2年生の場合のスケジュールの立て方
中高一貫校の生徒であれば、すでに高校で習うことを全て学習し終えている人もいるでしょう。そういう人であれば、過去問や模擬試験などを解いてみて、自分の位置をはっきりと知ることができると思います。
普通科高校の生徒であれば、学校の授業と並行して、既習の範囲内で自分の弱点科目を徹底的に克服するスケジュールを立てましょう。
どちらの場合でも、まずは「弱点を無くす」ことをメインテーマとしたスケジュールの立て方が理想です。医学部受験では全ての科目で満遍なく高得点を取ることが求められるので、苦手科目は致命的になります。
また、普通科高校であれば、授業の進度に合わせて学習を進めているとどうしても医学部受験には間に合いません。長期休みの時間などを使ってできるだけ自分で勉強を進めていきましょう。
今はWeb講座を中心としてオンデマンド授業が豊富にあります。各社、特徴や料金が様々ですから、自分に合うものを見つけて利用するのも良いでしょう。
いずれにせよ、スケジュールの立て方は受験生それぞれ違っています。
合格者のスケジュールの真似をするのも1つの手ですが、置かれている環境によってベストなスケジュールは違ってきます。色々な人のスケジュールを参考にしながら自分に合うようにカスタマイズしましょう。
モデルスケジュールは次の通りです。(高校1年生であればこれを2回繰り返します)
4月~7月 | 弱点克服をメインとして基礎的な事項を復習しておく。 |
8月(夏休み) | 模擬試験(できれば志望大学の形式)を1回だけ受験する。(複数回の受験は必要なし) 授業の先取りとして、未習範囲も自分で勉強して、苦手範囲を「見つける」作業をする。 |
9月~12月 | 模擬試験で明らかになった苦手範囲を無くすようなスケジュールの立て方をする。 |
1~2月 | 弱点をある程度無くせていれば、応用的な問題にも取り組む。(実力錬成の時期) |
3月 | 今春に行われた入試問題を解いてみる(読むだけでも良い)。応用力を強化する。 |
浪人生の場合のスケジュールの立て方
浪人生であれば、金銭的な事情が許す限り予備校に通いましょう。
医学部受験のサポートが手厚い大手の予備校や医学部専門の予備校が良いベストですが、金銭的に厳しい・通える範囲にない・寮に入ることが難しいなどの事情があれば、家以外で勉強できる場所を確保しましょう。
スケジュールの立て方は、予備校に通うのであれば予備校の授業に沿って、自習の時間で弱点を克服することがテーマなります。
予備校に通わない場合も、できるだけ予備校カリキュラムのように自分でスケジュールをコントロールするのがベストです。
入念なスケジュールプラン二ングで勝利を掴め!
医学部受験の成功の秘訣は、事前のリサーチと入念なスケジュールプラン二ングだと言っても過言ではありません。
医学部は数カ月の行き当たりばったりな入試勉強で合格できるような関門ではないのです。
この記事を参考にして、みなさんにとって一番良い受験スケジュールの立て方が見つかることを願っています。
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