2020年度はいよいよ最後のセンター試験となります。国語に関しては、現代文に相当する分野で記述式試験の導入予定が公表されています。
しかし、「採点を誰がするのか」という問題や、点数の付け方については全くと言っていいほど決着が付いておらず、このままでは新しい大学入学共通テストの正常な施行が出来るのかどうかさえ分かりません。
このような不安定な状況で、ただでさえ情勢に左右されやすい医学部を受験する今年の受験生はかなりのメンタルケアを必要とされるでしょう。
今年、医学部受験をする人は、必ず今年で合格を勝ち取りましょう。
今回は、医学部受験の突破に重要な位置を占めるセンター試験の対策、特に現代文の勉強法について解説していきたいと思います。
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センター試験の現代文で高得点をするために必要な力とは
医学部受験を考えている人であれば、必ずセンター試験は受けることになると思います。
私立専願であったとしても、センター利用できる私立大学もありますし、医学部受験の状況は刻一刻と変化していくため、安全側を見込むためにも、センター試験の受験は必須と言えるでしょう。
医学部受験のセンター試験において現代文は、英語のリスニングに次いで「勉強法が分からない」科目と言えると思います。
母国語を日本語としてセンター試験の国語を受験する人が大半である現状では、現代文の得点力を伸ばすために何か対策しなくてはと言っても「何をすれば良いの?」となるのは当たり前と言えます。
特に医学部受験をする人達の場合、数学の記述試験の対策や自由英作文の対策の方が重要度は高くなりますし、センター試験現代文の対策は後回しになりがちです。
しかし、医学部受験は1点、いえ0.1点で明暗が分かれるシビアな勝負です。センター試験の点数を足切りとして使う大学の中には、国語や英語の文系科目のみの点数で足切りをする大学もあります。
医学部受験を確実に突破する力を得るためには、現代文の対策も疎かにはできません。
センター試験現代文では「語彙力」と「読むスピード」と「リズム感」が重要
現行のセンター試験国語は、80分の筆記試験となっています。その中で、現代文分野は200点満点中100点の配点が取られています。
例年、評論と小説で大問が1つずつ設けられており、それぞれの配点が50点となっているのが通例です。次の試験も大きく変化はないと考えて良いでしょう。
過去問を見れば分かるように、評論分野では年によって取り上げられるテーマは全く違いますし、小説分野は近代文学の年もあれば、つい最近出版された新人の作品であることもあります。
しかし、共通して言えるのは、どの問題もある程度の「教養的語彙力」を必要としている、ということです。つまり、得点力の向上には語彙力が重要であることは明確なのです。
また、読むスピードをアップさせることも得点力向上には不可欠です。80分という試験時間はゆとりがあるように見えて意外とありません。
古文・漢文という、国語と言うには無理のある、ほとんど外国語のような分野も含めて80分ですから、現代文分野は出来るだけ速く、正確に解き切る力が必要です。
さらに重要なのは「リズム感」だと、私は思っています。これは、日本語表現に対するセンスのようなもので、いろいろな語彙・表現に触れることで身に付く「音感」のようなものとも言えると思います。
知らない語彙・表現に出会った時、その文章の雰囲気を楽しみながら、意味を正しく捉えるにはリズム感を身につけていることがとても大事でしょう。
センター現代文で出てくる文章は、普段馴染みのない文章が多いため、このようなリズム感を身につけていると、「この文章の雰囲気はこうだな」「だからこれに注目しなければならないな」など、読むべきポイントも見えてきます。
ただし、ここで挙げたポイントはあくまでも「大学入学を見据えたセンター試験対策」です。センター試験まで後30日、という時に意識することではありませんので、注意してください。
医学部受験のセンター試験現代文で高得点をするための対策はこれだ!
医学部受験のセンター試験では「ミスをしない」ことが必要な試験であることはお分かりいただけたかと思います。
また、センター現代文が対策しづらい分野であることもよくお分かりだと思います。
では、上に挙げたような高得点を得るための力を付けるために、必要な対策・勉強法について具体的に解説していきます。
センター現代文の読解ではまず「問題文」と「タイトル」を読む!
「え?本文も読まずに問題文を?」と思うかもしれませんが、これは意外と「効く」コツの1つです。センター試験の英語の読解でもこのコツは効きます。
読解問題を解き始める時にはまず、問題文を読みます。その大問にはいくつの小問があって、それぞれで問われていることは何か、軽くで良いので見ておきます。
特に小問では、そこで聞かれている答えが「物や人」なのか、「誰かの行動」なのか、「行動の理由」なのか、つまり問題文の「5W1H」をきちんと把握しておくと、後で本文を読む時に問題を解くことを意識できるようになります。結果的に問題もスムーズに解くことができます。
現代文では、出題された文章を理解することはしなくても良いです。全体をざっと読んで、大まかな話の流れを掴み、問題文に関係のある部分だけを、あまり時間をかけずに精読します。
問題文で問われている5W1Hには丸をつけるなどして、明確にしておきましょう。これにより読み直す手間や混乱が防げます。
また、問題文を読む前に「タイトル」も見ておきましょう。書籍タイトルは「何がテーマの文章なのか?」を端的に知ることができるので、時間のないセンター試験においては、素晴らしいヒントになります。
センター現代文で高得点を取るための語彙力とリズム感をつけるためには
センター現代文で高得点をとるためには語彙力は欠かせません。
しかし、英語と違って、現代文は多くの人にとって母国語の試験であるため、単純に英単語を覚えるように語彙を増やすだけでは、意味がありません。
言葉の意味はもちろん、用法や言葉そのものが持つ雰囲気のようなものを身につけるには一朝一夕の勉強法では太刀打ちできないのです。
日常的に小説や新書を読んできた人であれば、現代文の対策として語彙力を付けることを意識しなくてもすんなり読めると思います。
しかし、読書経験が浅い人は、大学受験のために付け焼き刃で読書をしても現代文の得点力をつけることは期待できません。ではどうすれば良いのでしょうか。
それは、過去問やセンター問題集の本文の読解です。できればセンター模試などの文章を読みましょう。
(過去問は演習に使うので)学校や予備校にあれば、古い版を遡って読んでも良いです。知らない単語が出てきたらその都度調べます。読めない漢字も同様です。
この時、問題は解かないで読むだけに留めることが重要です。特に過去問は演習することが大切なので、できるだけ読解練習には使わないで各社予備校などが出版しているセンター試験問題演習を利用すると良いでしょう。
母国語の試験だからこそ手を抜かずに確実に得点する力をつけよう!
医学部受験におけるセンター試験の位置付けは本当にシビアです。
ほとんどの人が9割得点を目標に勉強をするので、受験生にとってはかなりストレスフルな試験であることは間違いありません。
特に現代文は苦手にすると、とことん苦手になり、最後まで得点が伸びずに足を引っ張る科目になりがちです。
「母国語だから、読めば分かる」「本番にならないと分からないし」「対策しても意味がない」「勉強法が分からない」と逃げ腰にならず、手を抜かずに対策てしていきましょう。
自信を持てるようになれば、必ず得点源になってくれます。
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