医学部受験において夏休みの過ごし方は最重要課題といっても過言ではありません。今、受験生の人で医学部受験を控えている人も、医学部受験をしようかなと考えている人も、夏休みの有意義な過ごし方を今のうちに知っておくことで、他の受験生よりも一歩リードして受験勉強を進めることができます。医学部受験の失敗と成功を経験した医学部生が、ベストな夏休みの過ごし方をご紹介していきます。
目次
- 「受験の天王山」と呼ばれる夏休みは医学部合格にどれほど重要なのか
- 夏休みの間に絶対にクリアしたい課題はこの2つ!
- 学部受験の対策として夏休みにやっておくと良いことはこの2つ!
- 医学部受験は難関、しかし夏休みの過ごし方で合格はグッと近くなる!
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「受験の天王山」と呼ばれる夏休みは医学部合格にどれほど重要なのか
医学部受験に限らず、高校受験でも大学受験でも夏休みは「受験の天王山」と呼ばれ、合格に重要な時期とされています。そうはいっても、実際のところ、医学部受験で成功するために夏休みはどれほどの重要性があるのでしょうか。
40日間の夏休みで偏差値は10以上変わる
「本当に40日間で偏差値が10ポイントも変わるの?」と思われるかもしれません。これは、医学部受験を実際に体験し、失敗と成功を経験した私の体感ですが、医学部に合格しなかった年の夏休みの過ごし方は非常に「マズイ」過ごし方でした。学校もなく、予備校の授業もなく、集中力が散漫になり、偏差値が上がるどころかドンドン下がっていくことを肌で感じながらもどうしていいか分からなくなってしまいました。
夏休みの過ごし方は自分の律し方であり、自分次第で成績は大きく変わります。さらに恐ろしいことに、成績の上がり下がりはすぐに実感できるものではなく、秋以降になって如実に数字に表れます。「マズイ」と気付いた時にはもう手遅れであることが多いのです。 夏休みは受験の天王山と言われてきているだけあって、その過ごし方があなたの医学部受験の命運を決めます。
夏休みの間に絶対にクリアしたい課題はこの2つ!
医学部受験をする夏休みに必ずクリアしたい課題が2つあります。これをきっちりやり遂げることができれば、医学部の合格はグッと近くなることでしょう。
第1の課題:難しい問題には取り組まない。基礎力対策に血道を上げる!
医学部受験をする人の悪い癖としてよくあるのが、「難問をたくさん解けるようにならなければ!」と意気込んで、夏休みなどの長期休み期間は市販の難系問題集を買い込み、応用問題の対策に必死になるという光景です。これは端的に言えば、悪手ですし、もっと言えば最悪のルートと言えます。 医学部受験は確かに難関ですが、難問が解ける必要はありません。どの科目も7~8割の点数を安定的に得点できる能力が問われているのです。つまり、このような得点は基礎が完璧であれば楽に取れる程度であるということです。
医学部受験をする人は偏差値が高い人が多く、勉強が好きな人も多いため、難しいことに取り組むのが好きな人が多いです。そのため、何かと新しい問題集を買ってきてやりたがることが多いのですが、医学部受験の合格に必要な対策は、いつも使っている「基礎」的なテキストや問題集の「基礎」的な問題をひたすら繰り返し、自分の血肉にしていくことです。
怖い話を1つすると、私が医学部に合格した年の数学の入試問題で、私が何度も繰り返し解いていた問題が出ました。これは非常に基礎的な問題で、しかしなかなか自分の身につけることができずに2ヶ月くらいずっと繰り返し解き直していたものでした。それが当日、試験問題にでてきたのです。 もしも、私が基礎的な対策を捨てて応用に走り、同じ問題の復習を怠っていたら、今頃医学生ではなかったかもしれません。医学部受験はシビアですが、基礎の対策で十分に戦えます。むしろ基礎の対策を怠った人は負け戦になる可能性が非常に高いのです。
第2の課題:生活ルーティンを固定させる
医学部受験の本番は何時頃からでしょう。多くの大学では大体9時頃から試験が始まると思います。それでは何時頃に起きれば良いでしょうか。9時から始まるとして、寝起きすぐでは頭が働かないから6時頃かな、となりますね。意外と早起きだと感じるかもしれません。 本番までに数ヶ月ある夏休みですが、夏休みのうちに試験本番の朝を意識して寝起きする時間を調整しておくことを強くお勧めします。 起きる時間・寝る時間は、夏休みが終わっても、平日や休日、学校がある日やない日を問わず一定にしておくのがベストです。
試験が近づけば誰でも緊張しますし、体調を崩しやすくなります。これをできるだけ防ぐのが「自分は毎日一定リズムで過ごしてきたぞ」という自信です。実際に安定した生活リズムは精神的な落ち込みも防ぎます。メンタルの安定も医学部受験には必須の要素です。 ぜひ、夏休みの間に起きる時間・寝る時間を固定して、生活ルーティンを確立させましょう。できれば食事の時間も固定させると、空腹がくるタイミングや食事後の眠気などもある程度コントロール出来るようになります、試験本番で慌てずにすみます。
学部受験の対策として夏休みにやっておくと良いことはこの2つ!
医学部受験の対策として、上で挙げた課題の他にやっておくと良いということが1つあります。必ずやるべきことではないですが、やっておくと後で良いことがあるかもしれません。
志望校の大学にふらっと遊びに行ってみよう!
夏休みの時点で志望している医学部の大学に遊びに行ってみましょう。遠方の場合であればホテルなどをとって旅行気分で行くのもいいかと思います。 実家の近くの大学であれば行きやすいですが、遠いとちょっとためらうかもしれません。しかし、遠方の大学を志望する人ほど受験前に1度は行ってみてほしいと思います。
これは、受験時に必ず前日や前々日から2,3泊くらいはする必要があり、入試の緊張状態で全く知らない土地に行くと、ちょっとしたトラブルでパニックになる可能性が高いからです。どんなに学力の高い人であっても動揺したまま試験を受ければパフォーマンスは最大限に出せなくなります。 受験することを想定してホテルを取り、受験会場である大学までの行き方をチェックします。「朝は混むな」「バスの本数が少ないな」「バスも電車もないからタクシーがいいかな」など、事前に知っておくことができれば、当日安心して受験ができます。 結果的には違う大学を受験したとしても、1つのシミュレーションとして非常に良い経験となりますから、ぜひやってみてください。
また、訪問する時期としておすすめなのは、夏休み中でも大学はまだ学期中の7月です。これはオープンキャンパスなどでは感じられない、普段の大学の雰囲気を感じることができるからです。 大学は割と誰でも入れるオープンな場所なので、学部棟など以外であれば学部生以外も入れることが多いです。食堂や図書館などをのぞいてみるのが良いでしょう。
医学部受験は難関、しかし夏休みの過ごし方で合格はグッと近くなる!
「受験の天王山」と言われる夏休みですが、計画的に過ごせば必ず医学部合格は手に届く距離になります。「40日もある!」と慢心せずに、1日1日を大切に、有意義に過ごしてください。
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