医学部受験における予備校選びは複雑であり、多種多様です。大手の予備校にある医進専門コースから、医学部受験生のみに対応した医学部受験の専門予備校、中小規模の個人塾まで多種多様であり、医学部受験生自身のニーズや学費などの経済的な事情を鑑みて選ぶ必要があります。
大きく分けると個人授業(個別指導)の形態と、集団授業の形態をとっている予備校があります。
今回は授業形態ごとのメリットとデメリット、さらに学費についても言及して比較して、分析していきましょう。
目次
- 医学部受験における個人授業のメリット・デメリット
- 医学部受験における集団授業のメリット・デメリット
- 医学部受験の第3勢力「授業をしない」予備校のメリットは?
- 個人授業・集団授業、さらに第3勢力まで、自分に合ったスタイルで合格を勝ち取ろう
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医学部受験における個人授業のメリット・デメリット
集団授業をメインで行っている予備校であっても、医学部受験において、個人授業の形態を取り入れているところは多くあります。
医学部受験生にとって、個人授業を受けるメリットとデメリットとは何でしょうか。1つずつ見ていきましょう。
最大のメリットはカスタマイズ性
個人授業の最大のメリットはカスタマイズ性でしょう。医学部受験はその特性から、人それぞれ必要な学力は異なります。それ故、集団授業である程度画一化された学習ではカバーしきれない部分が出てくることも往往にしてあり、多くの医進コースや医学部受験生の専門予備校は集団授業の他に個人授業を取り入れています。
授業の内容だけでなく、講師を選べるところもあり、カスタマイズ性が非常に高いのが特徴です。自分の弱点を克服するために個人授業を利用する医学部受験生もいますし、集団授業でカバーしきれない、志望大学に特化した演習を行うために利用するのも1つの手です。
いずれにしても、自分の長所や短所を個別に第三者の視点から見てもらえることは大きなメリットと言えます。集団授業で受動的な学習だけでは、「何が出来ていないのか」も分からないまま、弱点を放置してしまう事態になりかねません。
定期的に「自分の特性をきちんと把握した人」に客観的な評価をしてもらうことは、シビアな受験に挑む医学部受験生にとって非常に重要です。
集団授業を受けている場合でも、個人授業を組み入れることで、より学習効果は高くなります。
デメリットは日常的な比較対象がないこと
個人授業のデメリットとして挙げられるのは、個人授業だけでは同じ医学部受験生と自分を比較する機会が少なくなるということです。
医学部受験生は一人一人、そのゴールは違っていますが、目標とする学力のラインはほとんど変わりません。(東大理科三類や京大医学部は除く)
日常的に集団授業を受けていると、医学部受験生同士に交流はなくても、教室の雰囲気や授業の進み具合などで「自分の立ち位置」がぼんやりとでも分かってきます。これは非常に重要な指標の1つです。
個人授業ではこのような指標を得ることが難しいため、個人授業のみで医学部受験を乗り切るのは悪手と言えると思います。個人授業と集団授業をバランス良く組み合わせて、両方のメリットを最大限に享受できるような環境が理想と言えます。
ただし、個人授業は、集団授業と比較すると、学費が高くなりがちです。特に医学部受験生のコースだとさらに一段階、学費は高くなります。これを利用できる経済的な余裕のある人は是非利用しておくのが良いですが、経済的に厳しいのであれば無理に利用する必要はないかと思います。
医学部受験における集団授業のメリット・デメリット
多くの予備校は集団授業をメインに設定して、カリキュラムを設定しています。個人授業と違って、数十人、時に100人規模で一斉に授業を受けることもあります。
集団授業のメリットとデメリットとはどのようなものでしょうか。一つずつ見ていきましょう。
最大のメリットはタイムキープ機能。ライバルの進捗を肌で感じられることも
個人授業のデメリットで述べたように、集団授業ではほとんど学力の同じ医学部受験生たちと一斉に同じ授業を受けます。これは大きなメリットの1つです。
集団授業の中で、学習の進捗や教室の雰囲気を感じることで、ライバルである医学部受験生のレベルを知り、医学部受験における自分の立ち位置を肌で感じることができます。
また、集団授業の最大のメリットは、「授業がタイムキーパーになる」という点です。自学自習では甘えが出てきてしまうのが人間でしょう。自分で学習計画を立て、それを毎日継続して行い、進捗の管理も適切にできるのは、一部の特殊な医学部受験生だけです。
多くの医学部受験生は、何から始めていいのかも分からない、というのが当たり前ですし、自分が今やっている学習は遅れているのか、進んでいるのか、ちょうど良いのか、1教科だけでもなかなか把握できるものではありません。
そのうち、ずるずると甘えてしまい、学習が進まなくなる、という医学部受験生ははたくさんいます。そのような進捗管理、タイムキーパー機能として利用するには集団授業は最適です。
学費については、個人授業よりも安価であることが多く、また、出身校や成績によっては減免の措置もありますので、経済的に厳しい状況で合っても、学力次第で授業を受けられるという点は、集団授業のメリットといえます。
画一的な授業で質問対応などがしづらいのがデメリット
集団授業では、医学部受験生の平均的な学力に対応した授業を行うのが一般的です。ハイレベルな事項を扱うことはままありますが、反対に基礎的な事項は大きく省いて授業が進められていくことが多くあります。この場合、一度基礎的な事項で引っかかってしまうと、授業についていくことが厳しくなりがちですし、講師に直接質問することも、時間的な制約や人数的な制約から難しい状況が多いと思います。
このような「引っかかり」のサポートのために、授業とは別に質問対応の時間を講師ごとに設けている予備校も多いですが、すぐに予約枠が埋まってしまって、結局疑問が解決できないままになることもあります。この点は、個人授業と比較するとデメリットと言えるでしょう。
医学部受験の第3勢力「授業をしない」予備校のメリットは?
予備校なのに授業をしない、という業界的には確信的なスタイルで事業を行っている予備校が「武田塾」です。これは第3勢力といっても良い、かなり新しいスタイルと考えてよいでしょう。
その武田塾には「武田塾医進館」という、医学部受験生向けのコースが設置されています。このコースにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
無駄を省いたスタイルで効率良く学習できるが、受け身な生徒には不向きかも
武田塾医進館の最大の特徴は、授業をしないで参考書ベースの自学自習を進めている点です。これは賛否両論ありますが、受動的な授業よりは、能動的に参考書から学ぶ方が、効率よく学力を身につけることができる、というメッソドのようです。
確かに医学部受験の勉強では、先取りをして自学自習する姿勢は非常に重要です。この点から、医学部受験に自学自習、というスタイルは理にかなっているように思われます。
ただ自学自習させるだけでなく、きちんと進捗管理を行い、志望校別に個人に合ったカリキュラムを作成してくれるようなので、自分に甘えることもなさそうです。
ただし、能動的に学習するのが苦手な人はいます。受動的な授業であっても、話を聞いて自分で咀嚼する、というスタイルの方が合っているという人はいるのです。つまり、どちらが良いということはなく、自分に合っているかどうかで選ぶべきでしょう。
個人授業・集団授業、さらに第3勢力まで、自分に合ったスタイルで合格を勝ち取ろう
ほとんどの医学部受験生が一度は予備校を利用するかと思いますが、その中でも自分に合ったスタイルの予備校を探して、授業形態も比較検討するのはかなり骨の折れる仕事です。
しかし、通う予備校や授業形態によって、その後の成績が大きく変わることは事実です。じっくりと吟味して選んだ自分に合ったスタイルで、医学部合格を勝ち取りましょう。
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