理学部はどんな企業・業界の就活に有利?取りやすい資格は?

理学部はどんな企業・業界の就活に有利?取りやすい資格は?

理学とは理(ことわり)を学ぶ学問、つまり人類の自然現象についての疑問を解き明かすための理論・法則・定理を学ぶ学問です。

理学と似たような学問として工学というものもありますが、両者の違いは分かりますか?

今回は理学とは何か、大学の理学部では何を学ぶのか、やり学部生の就活・資格事情についてお話しします。

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理学とは

理学

皆さんは「理学」という言葉を聞いて何を思い浮かべるでしょうか。

また、皆さんは「理学部」についてどのような印象を持っていますか?

「実験ばっかりしてそう」
「1日中計算してそう」
「男しかいなさそう」

等、様々だと思います。

第一に理学が理系の学問であることは分かると思います。

テクノロジーの進歩により、理系分野の単語が日常的に飛び交い、一昔前と比べると化学・情報技術は我々の生活において当たり前になってきています。

また、近年では数々の日本の研究者のノーベル賞受賞や、理学が取り上げられた小説が実写ドラマ化・映画化されたりと、理学もまた世の光を浴びることが多くなったことから、理学という言葉は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

しかし、理学はどのようなことを学んでいるかについては想像できないと思います。
では、理系学問である理学とは、具体的に何を学んでいるのでしょうか。

ここからは理学を専攻する理学部に焦点を当ててお話しします。

理学では何を学ぶのか

理学は自然現象の謎を解き明かし、社会の進歩に貢献することを目標としています。

つまり、理学とは私たちの身の回りにある「なぜ?」を解き明かすことを目指している学問です。

よく皆さんが「理学」と混同する学問として「工学」があります。

「理学」と「工学」は全くの別学問です。

理学が理論を開明し、研究する学問であるのに対し、工学は実践技術を開発する学問です。

工学部では実践的な社会のためになるモノ、新たなサービスの種となる製品を作るすなわちものづくりについて学びます。

一方、理学は「なぜ?」という知的探究心を原動力とし、ものづくりの種となる理論について学びます。

理学の学問分野

理学分野

理学部には一般的に数学科・物理学科・化学科・生物学科の4つの専門学科があります。

ここからは4つの専門分野についてどのようなことを学んでいるかについてお話しします。

数学科

当たり前ですが、数学科では数学を学びます。

高校の数学の授業のように計算ばかりするのかと思われると思いますが、高校まで習っていた数学とは全く別物です。

大学の数学科は、理系の中の文系と言われています。

これは、「学ぶ内容が抽象的であること」と「卒業研究をしないこと」に所以しています。

数学科では大学入試までの数学のように膨大な少数の計算や2桁の掛け算は行わず、膨大な数の計算からパターンを発見することを主としています。

端的に言うと、大学入試までの数学よりも数学科の数学は理詰めであると言えるでしょう。

また、数学科では統計学系など一部の研究室を除き卒業論文を書きません

一般的な学部・学科では、大学の授業やゼミと呼ばれる少人数制の専門授業で学んだことに対して、自身の解釈を発展させ、4年次より卒業論文を作成します。

一方、数学科では古くから数々の数学者が研究し編み出した定理や理論について4年間学びます。

つまり、数学を消化し新しいものを編み出すには大学生活の4年間では圧倒的に時間が足りないため卒業論文は作成せず、文書や書籍を読み、理解することが中心となります。

この様に、今まで行ってきた数学とは全く違う数学を数学科では学びます。

物理学科

物理学では物理について学びますが、一般に物理と言ってもかなり広域になってきます。

多くの学科では学科の学問の詳細分野として専攻を設けています。

物理学科も同様で、素粒子原子核宇宙等の高校物理よりはるかに多い分野より専攻が構成されています。

ただ、先述の数学科の様に高校まで学んでたこととは全く違うというよりは、高校の物理の授業で習った、もしくは聞いたことがあるないようについて詳しく学ぶため、高校物理の延長線上にあると言えるでしょう。

化学科

化学科は、有機化学・無機化学・物理化学を中心に成り立っています。

そして、そこから、分析工学や化学工学、生化学と専門的な分野が続きます。

こちらも高校までの化学の延長線上ですが、その中でもカテゴリがより細かく分かれているため、学ぶ幅は広がり、専攻を決定してからはより深く学習します。

また、理学部の中でも比較的女性人気が高い学科です。

生物学科

生物学は生命についてに学びます。

生命についてと言うと抗議過ぎますが、研究対象としては、分子細胞進化生態系など、生命活動にあたって必要なもの・ことについて学ぶ学科です。

IPS細胞についての論文でノーベル賞を受賞したことで有名な京都大学の山中教授の研究学問は生物工学(バイオテクノロジー)であり、生命体の本質につい扱う分野です。

理学部の就職先ってどんな業界・企業?

研究

理学部の就職先は学科によって異なりますが、全ての学科に共通し教員になる学生は一定数います。

数学科の場合は数学の専門的な知識を活かし、金融系やIT系の数理に関する専門職が人気ですが、数学系の中で数理に関する専門職に就けることのできる学生は少数のため難関でしょう。

また数学科全般ではなく、金融やITなどの一般企業では特に統計学系が就職には強いです。

物理学科・化学科・生物学科では、研究内容を活かし、研究職に就く学生が多いです。

3学科とも研究領域が大変広いため、自身の専攻にあった就職先を見つけることができるでしょう。

しかし、専攻の中でも「社会で使われやすい専攻」と「社会で使われにくい専攻」があります。

例えば、化学科の無機化学系では、電機・電子メーカー、生物学科のバイオ関連では食品や製薬関連企業からの求人は多数あるでしょう。

一方、物理学科の素粒子学系や宇宙物理学系の受け口は比較的少ないです。

よって、理学部では各学科・各専攻に合った研究職や専門職が人気であるが、社会において学習結果を使いやすいかどうかで受け口の広さは変わってくると言えるでしょう。

理学部で取りやすい資格は?

前項でお話ししたように、教員になる学生が一定数いるため、中学・高校の教員免許は取得することができるでしょう。

また測量士補放射線取扱主任者資格毒物劇物取扱責任者学芸員といった様々な資格を取得することができます。

ですが、理系学部の中でも工学部や情報系の学部に比べると在学中に取得できる資格の数は少ないです。

しかし、卒業後に実務経験を重ねることで取得できる資格は多数あります

まとめ

いかがでしたでしょうか。

先人の知恵が重なり現在の理学は構成されています。

その歴史の最先端に立ち、疑問に対する解決を試みて、また次の世代に繋いでいくということは、人間の好奇心から始まった理学ならではではないでしょうか。

日々の生活の中で、起こることに対して「なぜ?」と気になる方は理学部進学を検討してみてはいかがでしょう。

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