皆さんは数学の参考書を選ぶとき、どのような基準で選んでいますか?大学受験では参考書の選び方が自分の勉強に大きく影響します。そのため、受験勉強を上手く進めるには自分に合った参考書選びが大切です。今回は、大学受験における数学参考書の選び方や使い方などをご紹介していきます。
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数学の参考書の選び方は?
参考書は自分に合ったものを選ぶことが重要です。しかし、数学の参考書一つとっても数え切れないほど多くの参考書が存在します。いざ参考書を購入しようと思っても、いったいどの参考書がいいのか迷ってしまいますよね。ここでは、膨大な数の参考書の中から自分に合った参考書を探し出せるいくつかの”コツ”をご紹介します。
目的・レベルに合った参考書を選ぼう
参考書選びで最も重要なのは、自分の目的とレベルに応じたものを選ぶことです。
参考書にも詳しい解説をしてくれる講義系参考書や、ひたすら問題演習をする問題集タイプの参考書など様々な種類が存在します。基礎からじっくりと勉強したいなら講義調の問題集、勉強したことが身についているか確かめたいなら問題集など、自分が今どのような勉強をしたいのか、自分の目的に応じたものを選びましょう。
また、難易度も参考書によって様々です。非常にわかりやすい説明をしてくれる初学者向け参考書もあれば、超難関大学を目指す人向けの難問集もあります。自分のレベルに合ったものを選ぶようにしましょう。基準としては問題の半数程度が解けるレベルの問題集が最適です。解け過ぎても、解けなさ過ぎても勉強になりません。自分の実力アップに繋がるちょうどいいレベルの参考書を選びましょう。
他の参考書と比較しよう
参考書を選ぶ時は、内容を確認したり比較したりせずにすぐ買ってしまってはいけません。必ずいくつかの参考書を手にとって比較してみましょう。
比較することで、その参考書がどれくらいのレベルで、どのような内容の参考書かわかります。内容を把握することで、自分のレベルや目的に合った参考書を選びやすくもなります。参考書を買うときは一度色々な参考書を見てみることを心がけましょう。
”いつまでに終わるか”に注意!
その参考書がいつまでに終わるのか、かける時間にも注意しましょう。購入しても入試までに終わらなければ意味はありません。自分の学習計画の中で無理なく終わるものを選びましょう。
参考書をマスターするのにかかる期間を考える時は、ページ数や問題数を終わらせたい日数で割るとわかりやすいです。一日何ページ進めれば終わるのか、何問解けば間に合うのかがわかるので計画を立てる時に便利です。ただ、全部計画通りに進むとは限りません。また、終わらせた後も解けなかった問題の復習をする期間が必要です。ギリギリの計画を立てずに、余裕を持って数日多めに時間を取っておくのが理想的です。
数学参考書の効率的な使い方は?
参考書はしっかりと効率的に使ってこそ真価を発揮します。ただダラダラと進めているだけで参考書を有効活用できているとは言えません。他人と差をつけられる、効率的な数学参考書の使い方や、勉強のポイントをご紹介します。
参考書の構成を考えよう
参考書を使いこなすためには、その参考書がどんな構成になっているか知ることが必要です。
数学参考書は大きく分けて「講義タイプ」と「問題集タイプ」の二つに分けられます。参考書の選び方とも共通する内容ですが、その参考書がどちらのタイプなのか、自分が勉強したいのはどちらのタイプの参考書なのかよく考えて使いましょう。
また、その参考書が想定されている使い方も見ておくと良いでしょう。参考書によっては、復習前提で作られているものや、別冊まで勉強すること前提に作られているものなど、参考書によって想定されている使い方は様々です。自分の判断で勝手な使い方をしてしまうと本来得られるはずの効果も得られなくなってしまいます。自分の持っている参考書がどこまで、どれくらいやることを前提としているのかを把握から始めるようにしましょう。
ただし、自分の学習スタイルが確立していたり、自分に足りない部分がわかっていてそこだけを勉強したい場合には参考書の使い方通りに全て勉強する必要はありません。臨機応変に対応しましょう。
講義タイプ参考書の使い方
講義系参考書を使うときのポイントは、わからない部分を残さないことです。
講義系参考書は、基礎の部分を学習するためのものです。数学は、基礎ができていなければ応用は絶対にできません。また、数学問題は複数の知識を使って解くものがほとんどです。頻出事項や重要事項だけ勉強したのでは問題を解くことができません。基礎を勉強するときには全体を満遍なく学習し、わからない部分を残さないようにしましょう。
難関大学を目指す人は特に、その公式や理論がどうして成り立っているのか考えて勉強すると良いでしょう。難関大学では、ただ公式を使って解く以上の問題が出題されます。公式の成り立ちや仕組みをしっかりと理解して、どんな応用問題にも対応できる柔軟な基礎力を身につけましょう。
どうしても公式や理論の部分の理解ができなければ一旦問題を解くのも一つの手です。数学は理解することよりもただ問題を解いたり、公式を使うことの方が意外と簡単です。問題を解くうちにその公式がどのようなものか徐々にわかってくるので、先に問題を解き後から理解した方がスムーズに進むかもしれません。
問題集の使い方
問題集を解くときの注意点は、間違えた問題をチェックしておき、一冊全てを完璧にすることです。
大学受験予備校で有名な武田塾では、「一冊を、完璧に。」ということを推奨されています。
問題集を進めるときの基本中の基本ですが、間違えた問題の解き直しは何よりも大事です。問題集を解く目的はできない問題をできるようにする事です。復習で間違えた問題をできるようにすればそれだけ得点に直結します。
このとき疎かにしがちなのがケアレスミスのチェックです。ケアレスミスをすると「本来なら解けていた」ことを言い訳にしてチェックをしない人がいますが、このままではもう一度同じミスをする確率が非常に高いです。ケアレスミスは意識しない限り繰り返してしまいます。どうしてそのケアレスミスをしたのかまでメモしておき、絶対にもう一度解き直すようにしましょう。
大学受験におすすめの数学参考書はこれ!
ここまで数学の問題集の選び方や使い方についてご紹介してきました。ここからは具体的に、おすすめできる数学の参考書を2冊ほどご紹介します。
チャート式問題集
チャート式問題集は、白、黄、青、赤の4つのレベルに分かれて出版されています。なので、自分のレベルに合わせて選択をすることが出来ます。レベルとしては、白、黄は比較的基礎的で、青、赤は応用的な内容になっています。
チャート式問題集の最大の特徴は、記載されている問題の量が他の参考書と比べて非常に多い点です。幅広い種類の問題を通して、非常に高い実践力を身に付けることが出来るでしょう。また、解説も非常に丁寧です。
数学良問のプラチカ
数学良問のプラチカは、難関大学で出題されるレベルの問題がたくさん載った問題集です。とても質の高い問題演習が出来るため、難関大学を目指す受験生にとっては、大変頼りになるでしょう。
こちらの問題集は、内容が非常に応用的なので、基礎的な問題集を1冊終わらせた後で取り組むことをおすすめします。
まとめ
数学の参考書を選ぶコツは
・自分の目的やレベルに合った参考書を選ぶこと
・他の参考書と比較して、その参考書の内容を把握すること
・いつまでに終わらせるのか、自分の学習プランに合った無理のないものを選ぶこと
でした。これらは数学だけでなく他の教科の参考書、特に理系科目を選ぶときならば通用する選び方です。忘れずに覚えておきましょう。
参考書を使うときには、その参考書が講義系なのか問題集なのか、想定されている使い方はどのようなものかに注意しましょう。講義系参考書を使うときにはわからないところを残さないことが大切です。数学では基礎が疎かだと応用問題を解くことができません。全ての分野を残さず勉強しましょう。問題集を勉強するときのポイントは間違えた問題をチェックしておくことです。特にケアレスミスは疎かにしがちです。忘れずに復習しましょう。
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した数学参考書の選び方や使い方を参考に、自分に合った参考書を見つけ、受験合格へ向けた勉強を頑張ってください。
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