医療系の学部と聞いて皆さんはどの学部を真っ先に想像しますか?
おそらく医学部と薬学部をイメージする人が多いかと思います。
日常生活で風邪をひいたり体調が悪くなった時に病院に行くと、そこには医者がいて診察の際にもらう処方箋を調剤薬局に持っていくと薬剤師が薬を処方してくれますよね。
医者と薬剤師は医療系の職業では
身近なものなので憧れを持つ人が多いです。
しかし、いざ進学となると医学部と薬学部はどちらも薬に関わっていることもあり、一般的にはあまり明確に区別されていないようです。
そこで今回は医学部と薬学部に焦点を当てて解説していこうと思います。進路に迷っている受験生の皆さんはぜひ読んでいって下さい!
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医学部・薬学部ってどんなところ?どんな人に向いているの?
初めに医学部と薬学部の大学で学ぶ学問の違いを中心に、両者の違いとそれぞれの学部に向いている人について解説していきます
自分の適性と照らし合わせてどちらに向いているかを考えてみましょう。
医学部は人体全般を幅広く扱う総合的な学部!
医学部は人体について頭から足先まで、臓器レベルから分子レベルまで、はたまた骨から表皮に至るまで様々な疾患のメカニズムを中心に総合的に学ぶ学部です。
そして6年生の時に医師国家試験資格を与えられ、無事合格すると医師免許が給付されます。
具体的に専門授業が始まると、解剖学に始まり生理学や生学化、組織学、薬理などの基礎医学を学んだあとに臨床的な病気を学んで高学年の臨床実習に臨みます。
従って人体の不思議に興味を持っている人、病気の人を助けたい人、病気のメカニズムについて知りたい人に向いている学部と言えます
薬学部は薬のスペシャリスト!しかも薬剤師だけではない!
医学部は人体が学問の中心にあるのに対して、薬学部は薬を専門的に深く勉強する学部になります。
さらに薬学部の中でも薬学科と薬科学科に分かれており、前者が基本的に国家試験を経て薬剤師免許を取得できる学科で、後者では製薬会社などで薬の開発などに携わる人が多いです。
大学では生化学を始めとして、有機化学や分析化学、化学反応速度論を学んだ後に薬理学、製薬などを学ぶことになります。
薬について医学部よりもかなり深く学ぶという点で両者は異なっているといえます。
病院でも医師が薬剤師や製薬会社の担当者から薬について説明を受けたり議論し合っている光景が観察すれば見られます。
以上から、化学が好きな人、薬について深く学びたい人、新薬を開発して世界の病気で苦しんでいる人を助けたい人に薬学部は適していると言えるでしょう。
どちらの学部も他学部と比較してかなり忙しい…
医学部や薬学部への進学を考えている人にぜひ知っておいて頂きたいのが、両学部は学生時代もかなり忙しいということです。
”大学生は人生の夏休み”なんて世の中では言われていますが、両学部に関しては一年次の教養科目の時を除いて一切当てはまりません。
専門科目が始まると、ほぼ毎日授業がみっちり詰まっていて、実習もあります。
医学部の人体解剖実習では大学によっては日をまたぐまで実習が終わらない日もあります。かくいう私もこの実習でとても苦労しています…。
しかし、医学部も薬学部を卒業すると将来は人の命に直接関わる職業に就く人が圧倒的に多いため、勉強が忙しいのはある意味当然かもしれません。
不安にさせるようで恐縮ですがこれらの学部を受ける人はしっかりと覚悟を決めて受験しましょう。
受験の側面からみた医学部と薬学部
さて、学問的な側面からみた医学部と薬学部の特徴と違いを解説しました。
復習しておくと
医学部は人体と病気が中心、薬学部は薬の動態や作用を中心に学ぶということでした。
ここからは受験、特に偏差値や難易度という観点から両者の違いや共通点について説明していきます。
国立大学か私立大学かによっても合格するための難易度が異なるという点も志望校を決定する上で重要事項となります。
医学部も薬学部はどちらも偏差値が高め、国立の方が難易度が高い!
医学部と薬学部は同じ大学でも他学部比較して偏差値が高めになっています。
一度大手予備校などで調べてみてください。
さらに国立大学の場合、薬学部は75~85%,医学部なら90%近くをセンター試験でとることが必要条件になり、そこから問題の難易度が高い二次試験で全国の秀才と席を競い合うことになります。
さらに、医療系の学部の場合は学費が国立大学と私立大学の間で大きな違いがあるため国立大学が人気となり、さらに競争が激化します。
従って相対的に(それでも難易度や偏差値は高めですが)私立大学の方がまだ合格しやすいという状況ができています。
経済的に余裕があるのであれば私立大学の医学部や薬学部の方が合格しやすいと言えます。
医学部は薬学部より一回り難易度が高い!
一般的に、医学部と薬学部では前者の方が合格するのがいささか難しいです。
センター試験のボーダーラインもそうですが、二次試験の合格最低点を比較しても医学部の方が高くなっています。
医学部を目指していたが諦めて薬学部や歯学部に入る人も毎年それなりの人数がいるようです。
とはいえ、薬学部も一般学部よりかなり偏差値が高いので自分の学力と将来やりたいことを考慮して志望学部を決定しましょう。
全体的に苦手科目が少なく手堅く得点できる人はセンター試験でも高得点が取れやすいので国立大学に向いています。逆に文系科目はかなり苦手だけど理科と数学はだれにも負けない自信がある人はセンター試験の課されない私立大学が有利と言えるでしょう。
医学部と薬学部の解説まとめ
いかがでしたか?今回は医療系学部の代表的な学部である医学部と薬学部について両者の共通点や学ぶ学問の違い、受験する上での難易度や偏差値などを解説しました。
両学部とも薬理学を専門科目で学ぶため薬の知識を持っていますが、医学部は疾患に対応する薬剤とその簡単な作用機序について学び、薬学部は薬物動態や新薬のデザイン、詳しい作用機序を学ぶという違いがあることをここで再度紹介しておきます。
この記事を読んで、自分がやりたいことがどちらの学部でできるのかを今一度しっかりと考えてみてはいかがですか?
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