現在、医学部受験を考えている学生さんに向けて生物の勉強法や対策、医学部受験に向けた心構えを現在国公立大学の医学部医学科に在籍している私がお話ししたいと思います。
医学部専門予備校の武田塾医進館では88%の生徒が偏差値11以上アップ!
武田塾医進館では、「授業をしない」「一冊を完璧に」「自学自習の徹底管理」で志望校への合格の最短ルートを目指します。 最難関の医学部だろうが、東大だろうが、成績が一番上がる勉強法はただ一つ、自学自習でレベルに合った参考書を一冊ずつ完璧にしていくこと、これが最速の勉強法です。
おすすめの勉強法
まず、勉強法についてですが、医学部受験をするにあたって重要な事は、どれだけ早い時期に受験範囲全てを一通り学び終えるか、に尽きると思います。
特に生物は覚えなければならないことが多く、内容を自分のものにするのに膨大な時間を要することでしょう。
生物の膨大な量の知識を正確に自分のものにするのはそう容易なことではありません。
ですから学校のペースに合わせずに、自分のできる限り早いペースで勉強を進めていくべきだと思います。
人間の脳は1度覚えたことでも大部分はすぐに忘れてしまいます。これは大多数の人がそうなっているので、すぐに忘れてしまうからといって自分はダメだなどと思う必要は全くないのです。
むしろ一度忘れてしまったことをもう一度頭に入れることが大切です。何回も忘れて、何回も頭に入れなおすことで、人間はその知識を自分の脳に定着させて、長い間覚えておくことができます。
この事からも、できるだけ早く生物の受験範囲を一通り終わらせ、忘れてしまっていたことをその都度頭に入れなおす、という事がとても大事だと言えます。実際に私もこの勉強法で受験勉強を行っていました。
予備校のすすめ
先にも述べた通り、生物に関して言えば、なるべく早く全範囲を学び終え、知識を自分のものとする必要があります。
自分で正確に学習を進めていくのはとても難しく、非効率的です。予備校で講師から教えてもらう方が効率的であり、間違いも少ないでしょう。
また予備校に通うメリットはそれ以外にもあり、医学部受験や勉強法、大学についての情報をたくさん持っていて、それを知ることができるというのもその一つです。
医学部受験は情報戦の側面もあり、学力を伸ばすことももちろん必要ですが、大学や面接の情報を集めることも、それと同じぐらい大切です。
また予備校に通う他の生徒も医学部を目指している生徒なので、周りの人たちと刺激しあって、自分のモチベーションの向上にもつながります。
これらの点で、予備校に通うことには大きなメリットがあると言えます。
おすすめの参考書
参考書については自分が使っていてよかったと思うものや、医学部に合格した友達が使っていもの、その人たちにオススメされた参考書を紹介します。
参考書は1、2冊を何周も何周もするのが効果的な使い方です。
多くの参考書に手を出してどれも中途半端で終わるより、1、2冊の参考書を何周もして完璧にできるようにする方が良い使い方でしょう。
エクセル生物総合版
この参考書のいいところは基礎固めができるというところです。
基礎的な問題が満遍なく掲載されていて、かつ知識も整理されているので、この参考書が完璧にできるようになる頃には基礎はほぼ完璧に完成されているといえるでしょう。
易しめの問題の対策に最適です。
生物 標準問題精講
エクセルが出来るようになったらこの参考書に手をつけ始めると良いでしょう。
標準問題と銘打っていますが、載っている問題の難易度は標準以上です。
解くときは、1問1問しっかりと時間をかけて、自分で考えましょう。
生物の記述問題や、実験問題を解くためにはある程度慣れが必要で、この問題集はそのような問題が豊富に掲載されているのでその点でもおすすめです。
また、解説が詳しく載っているので、たとえ問題が解けなくても解説を読み込むことで考え方を身に付けることができます。
記述問題は自分が持っている知識を利用して解くので、基礎知識が固まっていないうちに記述問題を解くのは効率的ではなく、時間を無駄にする可能性が大きいのであまりお勧めできません。
難問対策に最適です。
フォトサイエンス生物図録
この本は問題が載っているわけではなく資料集のような位置付けの本です。
参考書だけだとイメージを掴みづらく、この資料集の写真を見て視覚的に知識を蓄えるのに適しています。問題文に出てきたものを写真で見たり、周辺知識の整理をしたりにも大いに役立ってくれることでしょう。
問題を解き疲れた時に、好きなページをパラパラ見るだけで気分転換、かつ意外な発見をすることが出来ます。
私も実際にそのような使い方をしていて、模試の問題でしたが、前日にたまたま発見した、周りの殆どの受験生が知らないような知識が必要だった問題を解くことができました。
これは本当に稀ですが、息抜きにこちらを見るのはおすすめです。
大森徹の生物合格77講
これはinput用の参考書です。
先ほども書きましたが、勉強にはinputとoutputの両方をセットで行うことが必要不可欠です。
上記に挙げた2冊の問題集はoutput用、図表とこの参考書はinput用です。
inputで知識を入れたあと、outputでその知識を使い、これを繰り返していくことが重要です。
この参考書は医学部を受験する受験生なら当然知っておきたい知識が網羅されていて、かつこの参考書に載っている知識を使えば大体の問題は解けるというような構成になっています。
この参考書を何周もして圧倒的な知識を蓄えましょう。
医学部受験対策
医学部受験を乗り越える事は容易なことではありません。
入試の問題も他学部に比べると難しいことが多く、準備をしっかりとしなければ、医学部に合格することは難しいでしょう。
また、医学部受験にはほぼすべての大学で面接試験を設けており、大学によって配点は異なりますが、ボーダーライン付近にいる受験生にとっては面接の点数も決して軽視できないので、しっかりと時間をかけて対策をすることが必要です。
医学部受験において周りの殆どの受験生が解ける問題は自分も必ず解けなければなりません。
そのような問題を落としていては、入試にも落ちてしまうでしょう。
普段からこれはケアレスミスだから~と軽く受け止めていると、試験本番でも同じことを繰り返してしまうことになります。
そのような習慣はすぐには身につきませんので、日頃から問題を解く中で、そのようなケアレスミスがないように心がけることが大切です。
医学部受験を乗り越えるには一朝一夕では成らない
本気で医学部に合格したいと思うのなら、医学部に入りたいなぁと思ったその瞬間が本格的に医学部対策を始めるときです。
医学部受験対策を始める時期は遅すぎて手遅れな時期はありますが、まだ早いという時期はありません。
医学部に合格するまでには、長く、険しい道のりになるかと思いますが、受験生の皆さんがベストを尽くして医学部に合格できるように願っています。
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