この記事では、医学部受験に成功できるだけの数学力をどのように身に付けるかということに力点を置いて、医学部受験の対策法と参考書を使った勉強法を紹介したいと思います。
数学は苦手だから手を付けていない、など勉強法がわからない方はもちろん、医学部受験生必見です。
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一番大切になるのは数学の対策
医学部に合格するために、まず一番大事といわれるのが数学です。
なぜなら、数学・物理・化学といった科目は、医学部受験では必須であることが多く、入試の得点でも重点が置かれることが多いからです。
特に、医者になった後には、論理的な思考訓練をする科目として、数学の科目の勉強が一番訓練を行いやすく、重視されがちであるという点も見逃せません。
数学で得点を取るには知識が必要
物理・化学・生物といった理科系科目は、定型的な問題を出題しやすい傾向があります。直前期には、集中的に学習しても、得点源にすることが十分に可能な科目です。
しかし、数学は、集中的に学習してもある程度の知識の蓄積が伴っていないとすぐには学力の向上が見られない科目であるため、手間と労力がかかる受験科目です。
医学部受験をする上で数学の科目を苦手分野にしていると、非常に大きなハードルがあることを知っておくべきです。
医学のボーダーライン
学力の具体的なボーダーとなる偏差値は、国公立大学であれば「65」以上が必要になります。私立であればもう少し学力が低くても何とか合格可能圏内に入ることができますが、学費が国公立大学よりも非常に高くなることを覚悟しなければなりません。
そういった意味でも、医学部受験を念頭に置き始めたら、まず数学の勉強法が現状のままで大丈夫かを確認することが必要です。
医学部受験において、数学で得点を取ることは非常に大切な事だと理解していただけましたか?
医学部受験の勉強法・対策とオススメの参考書
医学部受験を目指す上で最低限の目安として、参考書を使った具体的な勉強法・対策法を紹介していきます。
学校で勉強をしていく際に重要となるのは、学校の定期テストです。
各定期テストでそれぞれの分野を確実に仕上げて、高校数学の範囲を終了させる必要があります。
青チャートで高校数学を終了させる
高校数学の範囲を終了させる際に、非常に役に立つ参考は通称「青チャート」と呼ばれる「チャート式 基礎からの数学」シリーズ(数研出版)です。
「チャート式基礎からの数学」シリーズは、レベル別に白チャート、黄チャート、青チャート、赤チャートと4種類の問題集がありますが、その中であえて青チャートを選んでいる理由は、黄チャートでは簡単すぎ、赤チャートでは難しすぎるためです。
黄チャートは解説が丁寧なのですが、問題がその分簡単すぎて、赤チャートでは定期テスト対策としては難しすぎます。
その結果、普段の勉強で利用する参考書は自ずと「青チャート」にならざるをえないということになります。それ以外の参考書では、入試の王道として「基礎問題精講」「標準問題精講」(旺文社)シリーズも定評のある参考書です。
青チャートでの勉強法
数学で演習する参考書は、可能な限り少ないほうがおすすめであることと、ある程度辞書的にも利用できる方が後々重宝することが多いので、「青チャート」を紹介していきます。
数学で大切なのは、同じ参考書を繰り返し学習することです。「青チャート」に掲載されている問題がしっかりと解けるように訓練することがとても大切になるということが言えます。また、模擬試験の際には「青チャート」の学習内容をしっかりと復習する習慣をつけましょう。
まず、各分野の知識を「青チャート」で定着させることで、高校数学を全体的に理解するということが大事です。
ただ、これだけでは入試数学の中級レベル程度の問題しか解けるようになりません。そのため、数ⅠAと数ⅡBをある程度学習した段階で、青チャート以上の参考書での学習を行っていかなければならないことに注意して下さい。
数学の入試問題対策
青チャートを開いて問題の難易度がある程度見えるようになってきたら、ようやく本格的な医学部受験の入試対策に入ります。
入試問題の対策として紹介する参考書は、「大学への数学1対1対応の演習」(東京出版)シリーズです。
この参考書は、入試の標準問題が解けるように編まれている演習本で、例題と演習題が1対1で対応していることから命名されている一風変わった参考書で、チャート式では教えてくれない解き方で解説してくれるとても新鮮な参考書です。
しかも、一冊が薄くできているのも、問題を解く側としてはうれしい作りになっています。
大学への数学シリーズ
この「大学への数学」シリーズは、素晴らしい参考書です。「微積分基礎の極意」といった書籍や、受験生が苦手としがちな整数問題を題材にした「マスター・オブ・整数」、「マスター・オブ・場合の数」といったテーマ別の演習本も揃えられています。
これらの書籍は、入試の上級レベルの参考書をテーマ別に網羅することができる優れものです。
それぞれのシリーズが入試問題を鮮やかに解くことを大きな目的にしている書籍であるため、テーマ別の参考書はとてもよくできたものが多いです。本格的な入試問題の演習が必要になったタイミングで、ぜひ利用しましょう。
難易度が高いことで定評のある「大学への数学」(月刊誌)のほうは、余力があれば演習で利用する程度で十分です。
「大学への数学1対1対応の演習」シリーズがある程度理解できるようになった段階で、本格的に入試問題にチャレンジしていきましょう。
最重要なのは過去問の傾向分析
「大学への数学1対1対応の演習」シリーズが理解できてきた時点で、標準から応用的な入試問題を解くための数学力が自然についてきています。
そのため、過去問を解いて、分野横断的な応用問題の傾向と対策法を考えていくことが大切です。
過去問は、研究すればするほど、合格に近づくことができる最終兵器です。そのため、過去問の研究は入念に行っておく必要があります。
大学ごとの出題傾向を見極める
入学試験を受ける大学によっては、よく出題される分野というものが決まっている場合があります。過去問を解いて、よく出題される分野が明確である場合は、その分野の問題をやや多めに解いて得意分野にしておく必要があります。
志望校が複数校ある場合は、複数校の過去問を赤本・青本などすべて入手して、解答を見比べながら、過去問の研究をしていきましょう。
過去問の傾向分析と対策は、時間がかかっても、秋までにはやっておかなければいけません。
過去問を研究する際のポイント
過去問研究の過程で、必ず行ってもらいたいことは、「その問題の難易度がどの程度か」ということを、問題文を読んだ際に判別することのできる能力を磨くことです。
試験の当日には、簡単な問題から確実に得点し、合格ラインを着実に上回っていくための戦略が必要になるため、問題が難問か易問かを判別する能力は、数学という科目の得点を上げるためには必須の能力です。
大学受験に必要な数学力が身に付いてきたことが実感できはじめたら、ぜひ過去問研究の際に、「この問題は、難問か易問か」「解くとすると何分くらいで確実に解き切ることができるか」といった解答のための時間見積りが正確に行えるように、訓練を積み重ねるようにしましょう。
この訓練は、得点を確実に上積みするためにきわめて大切な訓練です。
医学部受験の勉強法まとめ
今回は医学部受験生の数学の勉強法についてまとめてきましたがいかがでしたか?
今回紹介した勉強法は医学部受験をする上で、数学が苦手で何から勉強していいか分からないといった人や、勉強していくうえでポイントがわからなかったという人に、とても役に立ちます。
今回紹介した勉強法をぜひ参考にして医学部受験の数学を乗り切ってください。
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