受験生の皆さん、目標の大学、学部は決まりましたか?
センター試験の結果を見て、受験する大学を再度検討する人も多いと思います。
ついつい偏差値に振り回されがちですが、しっかり自分の未来を見据えて受験する大学を選んでください。
ここでは、「文系といえば!」一番に浮かぶであろう文学部についてご紹介します。
特に、文系とはどんな学問なのか、就職先、そして取りやすい、取っておきたいおすすめの資格などをご紹介します。
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文学部ってどんなことを学ぶの?
まずは文学部では、どんなことが学べるのかご紹介します。
文学部は、「言語表現を利用した作品を研究する学問」と言えるでしょう。
現代では文学部の研究対象の概念は非常に幅広く、平安時代から伝わる百人一首から、日記や俳句、夏目漱石の『こころ』や太宰治の『人間失格』などの文学作品は勿論、ライトノベルまで含まれます。
そして、オペラや歌舞伎など、文章表現されているもの以外で研究対象となるものも、まだまだ沢山ありますよ。
文学部にとっての研究とは、「ある作者」や「作品」について作品の傾向や作品の制作背景を研究したり、エリアや時代が異なっていても生まれる類似の作品などを考察することを指すのです。
文学は文学、哲学、歴史学に分類される?
文学部で学ぶ内容は、主に「文学」、「哲学」、「歴史学」、の3つに大きく分かれます。
「文学」は先ほど紹介したように作品を読み込み、その文章の抽象的、概念的な世界を解明していく事です。
「哲学」は、古代ギリシャに始まる歴史の長い学問であり、決して何かの公式や法則を覚える学問ではありませんが、「物事の本質、根本原理」を学ぶものとも言えるでしょう。
そして、「歴史学」は文字からもイメージが湧くと思いますが古くから伝わるものに焦点をあてます。
長い歴史の中で守られてきたもの、伝えられてきたものには、やはりそれだけの価値があり、人類の財産とも言えるでしょう。
その歴史を紐解き、現代に生かせる知見をくみ取っていくのが歴史学です。
更に、文学部の学科をみると心理学科や英文学科などもあり、文学部に求められる研究対象は時代と共に拡大、変化していっています。
文学部の就職先ってどんな企業・業界?
文学部の就職先というと、よく聞かれるのは、学芸員や教師、出版社などかもしれません。
しかし、最近の就職先の傾向は変化してきています。
大学によっても異なりますが、多くの文学部ではサービス業界への就職率が多くなっています。
次いで、製造業や金融、商社、ソフトウェアなどが続いています。
サービス業界
先ほども述べましたが、近年では文学部からの卒業生の就職先はサービス業が多くなっています。
「サービス業界への就職が多い」と聞いて、少し違和感を持った人が多いかもしれません。
それはきっと「サービス業=接客業」のイメージが強いからでしょう。
しかし、「サービス業」とは「形のない」体験や知識、情報、代理行動などを提供するものを指します。
サービス業と呼ばれる業種には、一番イメージが強い「宿泊業、飲食サービス業」などから、無くてはならない「医療」や「福祉」、インターネットや電話などの「情報通信」、荷物を運ぶ「運輸」、土地や建物を扱う「不動産」、求人紹介などの「人材」、そして「広告」なども含まれます!
文学部では、「学術研究」や「教育」「学習支援業」といったサービス業界への就職も人気です。
この様に、サービス業界が指す実際の仕事の範囲は非常に幅広いです。
そのため文学部からの就職先としては多い業界ではあるものの、一概に仕事のイメージはつきにくいかもしれませんね。
企業例:オリエンタルランド、リクルート(スタッフィング、キャリア)、電通、ベネッセ
商社業
商社業の主な仕事は「トレーディング(交換、取引)」と「事業投資」です。
もともと、商社の仕事は世界中に広がる資材商材調達ネットワークと販路を融合させる「トレーディング」としての役割が中心でした。
しかし、最近では多くの企業は自社で資材、商材を買い付けることができるようになってきたため、「トレーディング」だけでは商社の役割は減ってきているのが実情です。
そこで商社に求められているのは、商社にしかできない「バリューチェーン」を生み出すことです。
「バリューチェーン」とは、原材料の調達から商品の製造、販路開拓、マーケティング、アフターサービスに至るまでの連鎖であり、そこに付加価値が生み出せているか検証することを指します。
この「バリューチェーン」を生み出し、顧客を満足させるサービス、商品を安定的に供給できるよう「各事業活動に投資していくこと=事業投資」が不可欠となっているのです。
企業例:「5大総合商社」三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅、伊藤忠商事
「専門商社」三菱食品、豊島、伊藤忠丸紅鉄鋼、メタルワン、三菱アルミニウム、三井物産プラスチック
金融業界、製造業について
ヨビコレでは度々紹介してきている金融業と製造業については、商学部はどんな企業・業界の就活に有利?取りやすい資格は?を参考にしてみてください。
文学部で取りやすい資格は?
せっかく大学生活が4年間もあるので、何か資格を取っておくのもいいですよね。
ここでは、文学部で取りやすい資格、取っておくと将来何か役に立つような資格をご紹介します。
秘書検定(秘書技能検定)
秘書検定(秘書技能検定)というと「秘書を目指す人が受ける資格」と思われるかもしれませんが、実際には、ビジネスの場で一般的に求められる知識やスキル、マナーや一般常識を証明する資格です。
具体的には言葉使いや、接遇、電話応対などの実技から、書類の作成や経済問題など幅広い知識が求められます。
非常に多くの人が受験しており、2019年11月の試験では2級を約2万5千人が受験しました!
一般的なビジネスマナーを習得できることから、2級からは社会人の受験も多いです。
2級の合格率は約50%とさほど難しくはない資格です。
学芸員
学芸員とは、主に博物館で資料の収集や整理、保存、展示に関わる作業をする専門職員を指します。
他にもイベントなどでの啓蒙活動などの企画、調査研究など幅広く博物館に貢献します。
文学部で学ぶ研究方法などはきっと役に立つでしょうし、文学部の人が興味を持ちやすい職業といってもいいかもしれません。
学芸員になるには2つの認定方法があり、一つは「試験認定」、もう一つは「審査認定」です。
はじめは試験認定を目指す事になるでしょう。
- 認定試験
- 審査認定
「認定試験」を受けるには、博物館で学芸員補として、3年以上働いていることが条件となります。
しかし、博物館での採用人数はとても少ないため、実際に働くというよりは教養として目指してみる人が多いようです。
また、市役所や教育委員会などでも学芸員の資格を持っていると特定の役職に就ける場合もあるようです。
「審査認定」では、学芸員補として11年以上勤務に当たっているなどを理由に、各都道府県の教育委員会などからの推薦を得られる人が受験することができます。
教員免許
日本で学校の教壇で授業を行うためには教員免許が必要です。
取りたい教員免許に応じて教職課程はことなりますので、大学や短期大学がそれぞれ公開している資格情報を参考に大学を選ぶことをお勧めします。
「小学校の先生になりたいのに、中学、高校の先生にしかなれない大学だった。」なんてことだけは避けたいですね。
教員免許は、先生になりたい人にとっては必要不可欠な資格ではありますが、教員試験は、「先生になりたい!」と思っている人だけが受けている試験ではありません。
教員免許を最終的に持つ必要がなくても、塾講師であったり人に何かを教えるようなことをしていきたい人にとってはとてもいい知識、経験になります。
必要な科目、単位を取得すると教育実習に参加することができますが、いざ教育実習に参加するかどうかは履修段階では決めなくても大丈夫です。
そのため、教育実習に生半可な気持ちで参加することはお勧めしませんが、生身の生徒相手に本気で授業を考え実施していく経験を得られるチャンスは二度とないので少しでも教育系に携わりたい人にはお勧めです。
有名大学の経済学部の就職先実績
こちらでは有名大学の文学部から就職する企業の中でも、就職人数が多い企業をご紹介していきます。
驚くべき点は、紹介している企業だけを見ると金融が約半分を占めているところです。
ご注意いただきたいのは、こちらで紹介しているのは、学部全体の中で各大学が好評している人数が多い企業だけです。
例えば、慶應義塾大学の文学部の1学年の人数は約800人ですが、こちらで紹介するのは上位153人分だけです。
そのため全体では金融よりも就職割合が大きい業界は多いようです。
ある中堅大学文学部では、サービスの就職割合が約40%、次いで、製造業20%、流通・商事で15%、そして金融約10%でした。
その点ご確認の上、参考情報としてご利用ください。
早稲田大学 文学部 67.5
早稲田大学の文学部は、青山学院大学、慶應義塾大学文学部に並び、3大難関文学部です。
早稲田大学と青山学院大学、慶應義塾大学の文学部の就職先を見比べるだけでも、各大学の傾向に気付くと思います。
早稲田大学は上位1位2位に公務員が並びます。その後も教員や市職員など、意外にも公務員志向が強くなっています。
そして、根強い人気の金融業も入って来るのですが、メーカーやサービス業がまばらに入ってきます。
青山学院大学 文学部 67.5
青山学院大学文学部は、慶應義塾大学の文学部を超える偏差値で、とても人気の高い学部です。
青山学院大学は、学校全体としても華やかなイメージが強く文学部の就職先を見ても上位3社は日系航空業界です!
続く上位企業には、勿論、金融業界も多いのですが、他の大学では上位就職先として入っていないプリンスホテルやオリエンタルランドなど、人前に立つ接客業が食い込んできています。
慶應義塾大学 文学部 65
慶應義塾大学文学部は、早稲田大学、青山学院大学に続きとても人気の高い学部です。
それぞれの就職先を見比べるだけでも、各大学の傾向が如実に感じられるでしょう。
慶應義塾大学文学部からの就職先にはメガバンクを中心とした金融業界が並びます。
関西学院大学 文学部 62.5
関西学院大学の文学部は関西の偏差値上位学部です。
やはりこちらでも金融業界が多いですが、青山学院大学と比較的傾向としては似ており、全日本空輸や日本航空が上位3位内に並びます。
そして、公務員やメーカーも同程度の割合で入っており、バランスのとれた就職先ランキングになっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
文学部での研究内容は分りましたか。
本を読むことが好きな人、歴史が好きな人、人間が好きな人。時代の波に流されず、人間の本質に向かい合いたいなら、文学を学んでみてはいかがでしょうか。
また、実際の就職先を見ると、各大学の雰囲気や集まっている人の傾向などが見えてきますね。
こちらで紹介しているのはあくまで就職人数上位の企業ですので、実際には何倍もの先輩たちが様々な企業に就職していますので、大学を選ぶ際の参考情報としてご利用くださいね。
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