近年、日本ではスポーツ熱が盛り上がりを見せています。
2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップにおける日本代表の快進撃は記憶に新しいのではないでしょうか。
また、本場アメリカのプロバスケットボールチームで活躍する八村塁選手、テニスで世界的な活躍をしている錦織圭選手・大坂なおみ選手など、日本人の活躍が大変活発になってきています。
一方で、スマートフォンの普及や公園などの遊ぶ場所の減少による子供の運動不足や成人の生活習慣病などの健康問題も懸念されています。
この様にいい意味でも悪い意味でも「スポーツ」がキーワードになっており、日本人のスポーツに対する意識は大変高まっています。
その中で、私たちとスポーツの在り方、健康な生活を送る方法などについて学修するスポーツ系学部が注目されています。
今回はスポーツ系学部の概要と学ぶ内容、またスポーツ系学部の就活事情や取得できる資格についてお話ししたいと思います。
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スポーツ系学部とは
スポーツとは広義な言葉です。
アスリートが生業としているスポーツ、一般人が健康・遊びのために行うスポーツ、体育の授業で行うスポーツなど、似ているようでそれぞれスポーツの在り方は違います。
またスポーツチームを支える経営や、リハビリ等の医療面でのスポーツなど社会に深く関連しているものまであり、スポーツは様々なところで使われ、その場所によって意味のニュアンスは微妙に変わってきます。
それらのスポーツに関する課題や問題点を解決し対象となる人間を支えることを目標とした学部がスポーツ系学部と言われています。
スポーツ系学部で学ぶ内容
スポーツは私たちの生活に根付いており、生活の中でも関わり、目にする場面は多いと思います。
そのような様々な場面に合わせて、スポーツ系学部で学ぶ内容は主に4つに分類することができます。
スポーツ科学系
スポーツ科学では、アスリートのトレーニングや実際のパフォーマンスに関する学習をします。
パフォーマンスにおける心理的影響や運動のメカニズム、効率的なトレーニング方法などを分析・研究し、実践への応用を目指します。
スポーツ科学はスポーツ系学部の中で最もプロフェッショナル志向でしょう。
スポーツ健康学系
スポーツ健康学系では、私たちの健康について学びます。
スポーツが心身に及ぼす役割について、生理学や栄養学の側面から分析・研究し、国民の健康を高めることを目指します。
スポーツ教育学系
スポーツ教育学系では、スポーツスキルの向上のメカニズムや効率的・効果的なコーチングの理論と実践方法を学びます。
また、学校教育における教育スキルやスポーツを通した人間教育の方法を研究します。
スポーツ経営学系
スポーツ経営学系では、スポーツ組織やクラブの効果的な運営方法について学びます。
安定した運営をするために、運営面・地域活性化面・サポーター面から見た効果的な組織の運営方法について分析・研究します。
スポーツ系学部の就活事情
スポーツ系学部ではスポーツを中心に経営学や心理学などの文系科目から、生理学や栄養学などの理系分野までを学ぶため文系と理系の区別があいまいですが、一般的には文系と認識されています。
また文系教科の方が理系と比べて比率が高いため、就職する業界や職種はおのずと文系寄りとなるでしょう。
よって、就職活動は経済学部や経営学部などの専門的に社会について学習していた学生と競争することになります。
様々な就職先
スポーツ系学部の学生はアスリートだけでなく、スポーツ心理学やスポーツ経営学などの実践的な学習をする学生もいます。
よって、一概に「ここに就職している!」と言い切ることは難しいですが、比較的多い就職先は教員やトレーナーなどの指導者でしょう。
スポーツ系学部では中学と高校の保健体育の教員免許の取得が目指せます。また、保健体育の教員になるためにスポーツ系学部に進学した学生も多いです。
また、公務員繋がりとして、警察官や自衛官、消防士などのスポーツで培った体力や忍耐力を生かした職業に付く学生も一定数いるでしょう。
一方で、スポーツに直接の関係がない職業に付く学生もいます。
スポーツ系学部の学生はスポーツ経験がある学生が多く俗に言う「体育会系」の精神が身に付いていることから、持ち前の体力と積極的なガッツのある姿勢を生かしてサービス業や広告業、健康産業などの一般職に付く場合もあります。
学部ごとに見ると、スポーツ科学系は公務員や健康産業、スポーツ健康系は健康産業や医療品業、食品産業、フィットネスクラブ、スポーツ教育学は保健体育教員や健康産業、スポーツ経営学系はスポーツ産業や広告業、シンクタンク、流通産業が主要な就職先です。
就職活動を成功させるには
スポーツ系学部の学生は学部にもよりますが、文系と理系の両方の側面を持っており、スポーツ面の知識もあることから、他学部と比べて視野は広いことでしょう。
また、スポーツ系学部に所属している学生は経済学部や経営学部、文学部に比べてかなり少ないです。
ですので、スポーツ系学部ならではのスポーツ面からのアプローチをすることで他の就活生と差を付けられることでしょう。
自分しか持っていない視点からの意見や動機を盛り込むことでオリジナリティーのある魅力的な人材となることができます。
スポーツ系学部の資格事情
スポーツ系学部では、大きく分けて2種類の資格を取ることができます。
1つ目は中学校または高等学校の保健体育の教員免許です。
2つ目はスポーツや健康に関する資格です。
ここからは2つ目のスポーツ系学部で取得することが可能なスポーツや健康についての資格の一部を抜粋してお話しします。
アスレティックトレーナー
アスレティックトレーナーは医科学の知識を元に健康管理や食事の栄養面のサポートなどを行うメディカルコンディショニング資格の一部です。
競技者の健康管理や救急処置、アスリートのリハビリテーションを網羅しています。
健康運動指導士
健康運動指導士は保健医療関係者と連携し患者1人1人に合わせた運動プログラムや指導計画を調整する役割を担っています。
本資格は保健師や管理栄養士の資格取得時に一部科目免除があるなどステップアップに繋がります。
トレーニング指導者
トレーニング指導者はアスリートや一般人を対象にしたトレーニング指導の基礎資格です。
対象に応じて科学的根拠に基づいた適切な運動計画を提案し指導するために必要な知識を習得したものに資格が与えられます。
健康運動実践指導者
健康運動実践指導者は健康づくりのための運動指導者についての資格です。
運動生理学や医学的基礎知識を有しており、作成された運動プログラムに沿って実践指導を行うことができると認められたものに資格が与えられます。
公認障がい者スポーツ指導員
障がい者スポーツ指導員は初級・中級・上級からなり、学部教育では初級と中級が取得可能な場合が多いです。
初級ではスポーツを始めたばかりの障がい者に対しての支援、中級では地域の障がい者スポーツのリーダー的な役割が求められ、より責任が高まります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
スポーツは私たちの生活と切っても切れない関係であり、また健康のために必要なものでもあり、娯楽でもあります。
スポーツの必要性は高まっており、スポーツに対する専門的な知識を有した人材は貴重であるため今後はより需要が高まるでしょう。
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