7回読み勉強法って知ってますか?
例えば、英語の教科書や文法の例文、解き終わった長文問題など、英文を7回読むことで英語力を身に着けるという勉強法です。
読むだけでいいの?と思うかもしれませんが本当に読むだけです。
文章を繰り返し読むことは、意識次第で学べることが大幅に増やせる手段です。もし問題の数を解いてもその中に出てきた重要事項を身につけなければ、せっかく時間を費やしても意味がなくなってしまいます。
しかもこの7回読み勉強法は全教科に応用することができます。
私も実際受験生の頃、読むことはとても大事にしていた勉強法で、この記事を通して具体的な効果や方法などをご紹介していけたらなと思います!
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7回読み勉強法の効果
7回読み勉強法は聞いたことあるけど効果ってどんなものなんだろう?と一番気になる方も多いと思います。
実際東大合格した人もやってた、なんてネットなどにも書かれていますし、かなりの効果が期待できます。
一つずつ説明していきます。
記憶力
まず、7回読むと、当然ですが教科書の内容や新出の語句などが思っている以上に頭に入っています。2,3回ではうる覚えであったものが、7回まで重ねていくとほとんど頭の中に入っています。
単語や文法、公式などは本来分けて断片的に覚えますが、文章の流れを考えながら読み、記憶することで、どんな時にその単語や公式を使うのかまで覚えることができます。何度も読むことでだるま式に記憶が増えていく、というのが最大の効果です。
速読力
こちらも当然といえば当然なのですが、何度も読み覚えていくうちに、文章を読むことに慣れ早く読むことができるようになります。
どの科目においても文章を早く読むことは、問題を解くうえでとても重要です。どんなに知識を頭に入れていても、文章を読み切らなければ答えが導き出せない場合もありますし、なるべく考える時間が多く欲しいですよね。
7回読み勉強法は初めにも書いたように、文章を読むことに慣れていける勉強法なので読むスピードを上げる効果があります。
理解力
どんなに複雑な文でも7回読むうちに、頭に入ってきやすく理解するために、難しい言葉を自分の言葉に変えて理解していきますよね。
それをずっと繰り返していくうちに、読みながら理解する力が身につきます。難しく行き詰まるところで自分の言葉に変えて、砕いて読み進めたりなど、無意識にそのようなことができるようになります。実は理解力が上がり文章の取り込みが速いことが速読力の向上につながっていたりもします。
逆に早く読めるようになるから、難しい部分を何度も読みかみ砕く余裕ができてどちらかが上がればもう一方もついて上がってくる力になります。
7回読みを続けていく上でのメリット・デメリット
7回読み勉強法の効果を書きましたが、それならメリットとデメリットが気になりますよね。
もちろんメリットもありますがデメリットもあります。自分に合った勉強法を模索していく参考になったらなと思います。
7回読みのメリット
まず一つは隙間時間にできるということです。7回読み勉強法は教科書を読むだけなので、ペンも紙もいりません。通学時間や休み時間などでも気軽に行うことができます。
「電車だとどうしても単語覚えるのに集中できない」、「結局スマホをいじってしまう」という悩みも、教科書を読むだけ、となれば解決できるのではないでしょうか。さらにこの勉強法はインプットだけでなく、アウトプットも行うことができます。
何度か読んでいくうちに話の流れを読む前に思い浮かべたり、単語の意味が注釈を読まなくともわかるようになったりなど、無意識のうちにアウトプットも行うことができます。
それから、やり方やコツがいるといっても読むだけなので、読書感覚でとっても楽に勉強することができます。ただ読むだけで学力が身につくならそんなに試してみたい勉強法はないですよね。勉強に使うエナジーが少なく、楽に勉強ができるのはこの勉強法の一番の長所と言えるでしょう。
7回読みのデメリット
ですが、当然気軽で楽なだけではなく、短所もあります。
7回も同じ文を読むことは人にもよりますが、苦痛に感じたり飽きてきたりするかもしれません。やっていくうちに慣れますが、一時期的な短所の一つですし、十分挫折してしまう要因にもなります。
それから少し話がリンクしますが、慣れることも含めて学習に時間がかかる、ということでしょう。教科書にしろ解き終わった問題にしろ、全範囲7回読むのではとても時間がかかってしまいます。
記事の後半でこれらのデメリットの軽減のコツや、メリットデメリットを含めこの勉強法がおすすめの人を紹介します!
7回読み勉強法のやり方
7回読み勉強法ってただただ7回読むのではなくて、回数を重ねるごとにちゃんと目的をもって行うことで効果が大きくなります。
回数ごとに詳しいやり方をまとめてみましたので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
1~2回目
1~2回目はただサラッと読むだけで大丈夫です。
特に何も意識せずに、雑誌を読む感じで文章を流し読みしていきましょう。「ふーん。」くらいの理解ができたらで十分です。
3回目
3回目では文章の構成に注目しましょう。1~2回目で何の話をされてるかは分かったはずなので今度はどんな構成で文章が展開されているのかを見ていきましょう。
段落に分けたり、それをさらに内容で分類しながら話の流れを頭の中で整理してみましょう。
ここで「何言ってんだろう」という部分があってもそのままスルーして大丈夫です。
さらにこの時、現代文や古典、英語の場合は段落などを軽くメモするのもよいと思います。
4回目
4回目では語句に注目していきましょう。
キーワードをみつけたり、わからない語句などにはラインマーカなどを引いていくといいでしょう。この時、キーワードと分からない語句は違う色のマーカーで線を引くか、番号で分けるなど、どちらの印なのかわかるようにしておくことをお勧めします。
5回目
5回目は、4回目で見つけたキーワードやいままでスルーしてきたわからない語句の説明を文中から探しましょう。
もしそれでもわからない表現などがあった場合は辞書などで引くか、隙間時間に行っている場合はスマホの専用アプリやサイトなどで調べましょう。
文中から説明を見つけ出せた場合はアンダーライン、サイドラインなどを引いて、説明文がどこに当たるのかわかるようにしておきましょう。
単語の意味などはその場でノートなどにメモできると良いですが、難しい場合はスマホにメモしておいて後でノートや単語帳などに記しておけるといいです。
6回目
6回目には、4回目で見つけた語句と5回目で見つけた説明部分を、読みながら答え合わせをしていくような感覚になってきます。
この時点ではほとんど内容は理解し、構成も頭に入っているのでアウトプットと、早ければ定着の段階に入り始めます。
7回目
7回目では理解できない部分がなく、語句もほぼすべて覚えきれているというのが理想的です。読む中で知識を定着させていく最終段階です。
「~について書かれている部分は?」と聞かれても、大体はどこにあるかすぐにわかるくらいに、文章を理解しているはずです。
実践する際のコツ
やり方はわかったけど、デメリットなどを読んで「いつやったらいいの?」、「7回って飽きちゃう気がする」、「どうにか時間を短縮したい」、「本当に読むだけで覚えられているのか不安」と思った方もいるのではないでしょうか。
今回はこの4つに絞って、7回読み勉強法のコツを紹介していきます。
7回読み勉強法をするタイミング
7回読みってやり始めるタイミングが難しいですよね。
お勧めのタイミングは英語や国語の文章問題を解いて答え合わせをした後です。解いた後ってものすごく疲れますし、復習しなきゃとか次あれやらなきゃとか、考えただけでも溜息出そうですよね。でもそのタイミングで、ただ読むだけでいい7回読みをすることでちょっとしたリフレッシュになります。もし可能なら解いた場所から少し場所を変えるのもいいですよ。自室で解いていたならリビングで読むとか、それだけでだいぶ気分転換になります。
それから眠い時です。
眠い時ってホントに何しても眠いんですよね。でも今寝たら終わるって時はありますよね。そんな時できるのであれば立ち上がって教科書などを読むのがとっても効果的です。音読ならもっと目が覚めますよ。塾の自習室などでは難しいかもしれませんが、外の廊下や音読室を設けている塾であればそこへ移動したりなど、工夫をすると効果的です。
こんな風に、「ちょっと疲れたな」「眠いな」というタイミングで気分転換として行うのがおすすめなので、ぜひやってみてください!
7回も読んだらあきるのでは?
やはり、この勉強法は同じ文章を7回も読まなければならないということで、途中で挫折してしまう方、飽きてしまう方もいらっしゃるかと思います。
確かに、ただ上の作業を機械的にやっていたのでは飽きてしまうかもしれません。
でも先に書いたようにこの勉強法を気分転換としてやるタイミングを工夫したり、ただ静かな環境で黙読では眠くなってしまうので、音読にしてみたり、意外と苦痛に感じなくなる工夫はたくさんあります。
黙読で飽きてしまうなら7回中始めと終わりの数回くらいは音読にするのもありだと思います。私も受験期音読をしていましたが、想像以上に文章を読むことが苦痛ではなくなります。先にも言ったように眠気覚ましにもよく利用していました。
それから、音読の良いところは自分の理解度に比例してすらすらと読めるようになることです。回数を重ねれば重ねるほどすらすら読めるようになるので楽しいですし、人にもよりますが声に出すほうが圧倒的に頭に入ってくるのが早いです。
飽きない工夫はたくさんあるので是非試してみてください!
より早くするためには
この勉強法の最大のデメリットは時間がかかることですよね。でも短縮する方法がないわけではありません。
例えば、解き終わった文章は7回読むのではなくて、最短で4~5回でいいでしょう。一度解いてるということは内容は大方理解していて何となくの構成も理解しているはずなので、段落、語句あたりを同時進行で進めてしまっても問題ないと思います。
ただ、注意していただきたいのが、解いたものを答え合わせしたときに、自分が全然この文理解できてないと思うときは、しっかり始めから丁寧にやりましょう。
あとは、余裕があれば1回目や2回目の時点で、もうキーワードやわからない語句に印をつけていくのもよいと思います。
慣れていくうちに同時進行ができるようになっていくので、定着までの時間が短くなっていきます。
読むだけではちゃんと覚えているか不安
確かに読むだけでアウトプットができるといっても、書いてないし本当に覚えているのか不安になりますよね。
その場合は、引いていくラインマーカーを赤や緑のチェックシートを重ねると消えるものにすると、ちゃんと覚えているかの確認をしながら読み進めることができます。
私も読むだけでは不安になってしまうタイプなので、よく利用していましたし、100円ショップなどにチェックシートとペンのセットが売っているのでとっても気軽に始められます。
この勉強法をお勧めしたい人
この勉強法は時間こそ掛かりますが工夫で短縮もできますしなんといっても習得したらとっても楽な勉強法なので、多くの方にお勧めしたいです。
そんな中でも具体的にどんな人にお勧めなのか、ピックアップしていきます。
本を読むのが好きな人
やはり読むだけの勉強法なので文章を読むことが苦痛にならない人がこの勉強法に向いていると思います。
本が好きな方は、文章の構成や内容の理解も早い方が多く、相性がいい勉強法で、息抜き程度に行っても十分の効果を発揮できるのでとってもおススメです。
受験や試験までに時間がある人
先にも書きましたが、やはり時間のかかる勉強法なのでなるべく余裕のある状態からスタートできる方にお勧めしたいです。
「理解して読む」ことは、やったことがない方が思っているよりもずっと頭に残りやすい勉強法だと思っています。なので時間が足りなくて7回は無理でも、一度音読するだけでも全然変わるので、ぜひ自分にあったやり方で始めて見てください。
隙間時間の勉強法に悩んでいる人
電車の移動時間や、休み時間などの隙間時間に単語帳を眺めているけどなんか集中できない…というときありませんか?
受験期の私はまさにそれでしたが、隙間時間に苦手な日本史の教科書を読むようにしてから、自然と集中できるようになりました。
単語帳より文を読む方が流れを意識し、途中で読むことをやめないのが最大の理由です。単語帳にいまいち集中できないなという方はぜひ7回読み勉強法を試してみてください!
7回読み勉強法まとめ
いかがでしたでしょうか?
パッと見難しそうなことが多かったかもしれませんが、習得してしまえば、デメリットを考えてもそれと同等かそれ以上に学力アップにつながる効果を実感できるとってもおススメの勉強法です。全教科に応用できますので、自分の苦手なものだけ、得意なものだけとしてもよいと思います。
とはいえ、勉強法にはあうあわないがありますので、自分に合った勉強法を見つけていく中で一つの選択肢としてこの勉強法を入れていただけたらなと思います。
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