【大学受験】集中力が上がる時間帯は?時間帯別の勉強方法を徹底解説!

【大学受験】集中力が上がる時間帯は?時間帯別の勉強方法を徹底解説!

「時間帯によって勉強の効率って変わるの?」

「集中力が上がる時間帯ってないの?」

こんな風に考えている受験生は多いかと思います。今回は現役の早大生である筆者が、高校に通っている受験生のために、時間帯別で適した勉強をご紹介したいと思います。

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時間帯別勉強方法:登校前

時間帯別勉強方法 登校前

まずは登校前の時間帯の勉強について解説いたします。朝起きてから勉強するのが一番いいと聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが実際はどうなのでしょうか。

朝は勉強のゴールデンタイム

朝の起床後3時間程度は、1日の中で脳が最も効率よく働く時間帯だと言われています。

なぜなら、記憶は寝ている間に整理されるからです。前日の記憶が夜の長い睡眠中に整理され、朝は脳内がスッキリと整頓された状態になっています。そのため、朝は集中力や思考力、注意力が高い状態にあり、1日の中でも最も勉強がはかどる時間帯であるとも言えるかもしれません。

また、朝はストレスのかかりやすい勉強をするのにも適した時間であると思われます。

なぜなら、夕方に比べて朝の方が「コルチゾール」、別名「ストレスホルモン」と呼ばれることもあるホルモンの分泌が活発になるからです。コルチゾールの分泌が活発になるということは、HPA軸と呼ばれるストレスを処理する働きのある人体のシステムが活発に活動していることを示します。

思考力を使う勉強がおすすめ

1日の中でも最も勉強がはかどる時間である朝には、思考力を必要とする勉強をすると良いでしょう。例えば、数学の高度な問題を解くことなどはいいかもしれません。また、英語の長文読解問題を解いたり、国語の読解問題を解くのもいいでしょう。

また、ストレスのかかる勉強に適した時間帯である朝は、過去問を本番同様の条件で緊張感を持って解くのにも適していると思われます。

時間帯別勉強方法:登校後〜ランチまで

時間帯別勉強方法 ランチまで

次に学校についてからランチまでの時間帯の勉強について解説いたします。学校についてしまうと授業や友人との関係など勉強できる時間も限られてきます。

朝に集中したことによって少しづつ疲れが見えてくる

受験生の皆さんは、だいたい9時頃までには学校に着き、その後授業を受け始めると思います。しかし、朝に集中して勉強したおかげで少し疲れ気味のまま授業を受けると思います。朝に集中して勉強した疲れが出てくるこの時間帯には、もちろん授業はしっかりと聞いてほしいのですが、休み時間に無理して勉強しようとは思わなくていいです。休み時間は、友達とおしゃべりをしてリラックスするか、昼寝をして休むくらいでちょうどいいと思います。この時間は、午後に頑張るためのエネルギーをチャージするための時間として使いましょう。

簡単にできる勉強がおすすめ

この時間は、授業に集中する以外の勉強はしなくてもいいと思うのですが、体力が有り余っているという方は、自分の伸ばしたい科目の勉強に時間を使いましょう。それでも、まとまった時間は取れないと思うので、休み時間に英単語を眺めるくらいでも十分です。

時間帯別勉強方法:ランチ後〜下校まで

時間帯別勉強 下校まで

続いて、ランチ後から下校までの時間帯の勉強について解説いたします。このくらいの時間帯が一番眠くなってしまう時間帯になりますよね。

ランチ後は眠くなりやすい

ランチ後は眠くなってしまい勉強が手に付かなくなるという受験生は多いのではないでしょうか?その理由は、食事後の血糖値上昇と人間の体内時計が関係しています。

食後に血糖値が上昇すると、上昇してしまった血糖値を正常な状態に戻すためにインスリンというホルモンが分泌されます。しかし、血糖値が急上昇した場合、インスリンの分泌も過剰になってしまうため、血糖値を必要以上に下げてしまう結果になってしまいます。それによって脳に行き渡る糖の量も減ってしまい、眠くなってしまいます。しかし、血糖値の急上昇はゆっくりご飯を食べることや、食べる順場を野菜から先に食べ、炭水化物を最後に食べるという風にすればある程度は解決することができます。

また、人間の脳は起床から8時間後、22時間後に働きづらくなっていくと言われています。朝に勉強する受験生であれば、6時頃起床であれば、14時頃と4時頃に睡魔がやってきます。最初に睡魔がやってくる時間はちょうどランチ後の時間になってしまうというわけです。

こちらも簡単にできる勉強がおすすめ

この時間帯もかなり勉強しずらいと思います。なぜなら、食後の睡魔が襲ってくるのに加え、授業があるのでまとまった時間が取れないからです。そのため、この時間も基本的には勉強はしなくても良いと思います。休み時間も友達とおしゃべりをするか、英単語を眺めるので十分でしょう。

時間帯別勉強方法:下校後〜夕食まで

時間帯別勉強方法 夕食まで

ここでは下校してから夕食までの時間帯の勉強について解説いたします。授業が終わるととても元気になったことがある方もいるかと思います。この時間は受験生の方がよく勉強をしている時間帯ではないでしょうか。

空腹は勉強を助ける

大体15:30頃に学校が終わり、ここから夜寝る前までが受験生が主に勉強する時間帯だと思います。学校が終わりに近くにつれて徐々にやる気が出てくるという受験生もいるのではないでしょうか?

その理由は、15時から17時の間が交感神経の活動が活発になる時間帯だからです。交感神経は自律神経の中でも、興奮した時にその動きが活発になる神経のことです。

また、この時間はお腹が減ります。「腹が減っては戦はできぬ」という言葉がありますが、勉強は戦ではありません。むしろ空腹によって記憶力や注意力は向上し、勉強の効率は上がります。

なぜなら、空腹は本来人間にとって死に直結する大問題です。人間の先祖は、空腹になると食料を得るために野山で狩りをして食料を取らなければなりませんでした。食料を取るためには、以前獲物が取れた場所を覚えていたり、身の獲物の気配を感じたりしていなければなりません。この特徴が、現代の人間にも継承されているため、空腹時には記憶力や注意力が向上すると言われています。

まとまった時間を活かせる勉強がおすすめ

下校してから夕食までの時間は、やる気も上がりますし、記憶力、注意力も向上するため、勉強するにはいい時間です。また、受験生にとっては1日の中でも最も長い時間勉強する時間帯です。したがって、勉強する科目は、このまとまった勉強時間を活かすことができ、思考力を使うものが良いでしょう。例えば、数学やその他の理系科目、英文読解、現代文読解などです。しかし、例えば、英単語や古文単語、社会科目の用語暗記、生物の暗記などは適切ではありません。

時間帯別勉強方法:夕食後〜就寝まで

時間帯別勉強方法 就寝まで

最後に夕食後から就寝までの時間帯の勉強について解説いたします。夜型の人は寝る時間を削って勉強をしていたりしますが、果たして効果的なのでしょうか。

寝る前はインプットのゴールデンタイム

この時間帯は、夕食を取ることによって血糖値が上がり、再び眠くなってくる時間です。また、この時間帯は朝とは真逆で、脳の中に1日の記憶が雑多に詰め込まれている状態になっています。そのため、集中力や注意力を使う勉強するのには不向きです。

しかし、眠る直前の1時間は記憶のゴールデンタイムです。寝る前の1時間の間に見聞きしたものについては、翌日に覚えている可能性が高いと言われています。そのため、この時間は暗記の勉強に当てると効果的でしょう。しかし、だからと言って、睡眠の時間を削ってしまうのは本末転倒です。なぜなら、脳は寝ている間に記憶を整理しているからです。

暗記の勉強がおすすめ

就寝前の時間帯は暗記に効果的な時間帯ですので、英単語や古文単語、生物や社会科目の一問一答などをやると良いでしょう。

筆者の受験生時代の1日のスケジュール

ちなみに、筆者の勉強スケジュールは以下のような感じでした。

6:30 起床

※朝何か食べると体調が悪くなるので、朝食は食べていませんでした。

7:00 家を出る→電車に乗る15分程度の間に英単語を眺める

8:00 学校着→世界史の問題を解く

8:40 ホームルーム開始

16:30 学校終了→塾へ直行

※授業は基本的に寝ずに聞いていました。

※休み時間などの空き時間はほとんど友達に絡んでおしゃべりしていました。

17:00 勉強開始

22:00 塾での勉強を終える

23:00 帰宅→夕食を食べるなど最低限のことをする

24:00 就寝

筆者は、時間帯ごとに勉強の内容を帰るということはあまりしていませんでしたが、寝る時間だけは最低6時間は確保するように意識していました。

受験生の時間帯別勉強法についてのまとめ

今回は、高校に通っている受験生を読者と想定して、時間帯別の勉強方法をご紹介しました。本文の中で言及していますように、眠りにつく前の時間と後の時間は、どちらも効率的に勉強する上では重要な時間帯でした。受験生の皆さんにとっては、この時間を有効に活用できるかどうかが合否の分れ目になるかもしれません。

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