医学部受験生必見 英語の勉強法と対策・お勧めの参考書

医学部受験生必見 英語の勉強法と対策・お勧めの参考書

医学部受験において英語は避けては通れない科目です。難易度の高い医学部受験において得点が比較的安定する英語で周りの受験生に後れをとってしまうと、他の科目での挽回は困難になってくるでしょう。

堅実に合格を掴み取るためには英語では少なくとも合格者の平均点、つまり二次試験で七割のラインに乗せることは不可欠となってきます。従ってきちんと対策しなければなりません。

私もかつては英語がそれほど得意ではありませんでしたが、自分なりに勉強法や参考書について吟味して勉強することで国立大学医学部の再受験で一発で合格することができました。

現在では予備校で受験生の英語の指導もしています。今回は医学部受験を控えた、あるいは目指す方に私が実践してきた、意識してきた対策のことを伝えたいと思います。

みなさんにとって有益なことがあればぜひ実践してください。

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英語の構造一般

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まず医学部受験に限らず、どの大学を受験する方にも知っておいてもらいたいことがあります。

皆さんは英語がどのような構造をしているのか想像できますか?英語の試験と聞くと長文読解を想像する方が多いかもしれません。

しかし、建築に例えるならば、読解は家のようなものです。家を作るためには「盤石な地盤」と「強固な大黒柱」が必要ですよね。英語が苦手な人は一番に目に入る家そのものに目を取られてしまい、それを支えている大切な要素に気づけていない場合が多いです。

英語でいう「盤石な地盤」というのは単語と熟語、文法であり「強固な大黒柱」は英文解釈といってもいいでしょう。もちろん最終目標は実際の入試であり、そこに長文読解の占める割合は大きいです。

しかし、そのためにはこうした土台が必要になってくるということです。英文解釈がままならないのに長文読解ができるはずがありません。柱がぐらついてしまうような家は強風が吹けば倒れてしまうのと同じ原理です。このことは強く意識しておく必要があります。

もう一度まとめると”単語と熟語、及び文法という土台の上に解釈の大黒柱を立てた後に長文読解の練習をして家を完成させる”イメージを対策として持っておくと良いことになります。

英語の勉強法 序盤

study 序盤

医学部受験を考えていて、かつ英語が苦手だという受験生の方は上述の通りまずは基盤である英単語と英熟語、そして文法から固めていくことになります。

英語が伸びるのに時間がかかる科目だと言われる理由の一つは、この単語熟語と文法を完成させるまでにある程度の時間がかかることが挙げられます。

でもここは歯を食いしばって覚えるしかありません。暗記のコツは後程説明するとして私が勧める参考書を紹介していこうと思います。

(I)システム英単語(駿台文庫)

→いわずと知れた有名な単語帳ですね。ミニマルフレーズがついていて、いくつかの単語をまとめて覚えていく流れになります。

エッセンシャルパートには受験で頻出な単語ばかり集められているので「中学までは英語できたのに、高校に入ってからできなくなった」という受験生の方は特にこのパートを熱心に読み込んでください。

逆にこのパートまで終えてしまえば長文の問題演習などで知らない単語はほとんど無くなっているでしょう。私が勤務している予備校ではこの単語帳が採用されています。

(II)速読英単語必修編(Z会)

→こちらもZ会から出版されている有名な単語帳です。私は現役生の頃から愛用していました。速読英単語は文章の中で単語を覚えることでより実践的な形で記憶することができるというコンセプトになっています。

単語を覚えながら簡単な文章経験を積むことができるので非常にお勧めですが、英語がアレルギーレベルで苦手な人には厳しいものがあります。その場合はシステム英単語を使った方がいいでしょう。

いずれの参考書を使用する場合でも、単語の暗記は”反復”が何よりも大切になります。

一日十個でコツコツ進めるよりも一日に五十個ずつくらいで平日に進めて、週末に復習するといったステップの方が効率はいいです。

最初に一周を二か月半ほどで終えてそこから周回を重ねていきましょう。とにかく何度も覚えなおすことです。

英語の勉強法 中盤

ある程度土台が出来てきたら英文解釈の練習に移ります。個人的にこのステップが医学部受験の英語の勉強で最も重要だと考えています。

それにも関わらず、受験業界ではそれほど声高に叫ばれていないことは不思議でなりません。

仮に一つの文章を90%の精度で精読できると仮定しましょう。なかなかの精度ですよね。

しかし、連続した二つの文章を読めば81%しか読めないことになります。もちろん実際はこんな単純計算ではありませんが、たくさんの文章で構成される長文を読むにあたり、少しの解釈のミスが重なって文意をはき違えてしまうことは想像に難くないと思います。

伝言ゲームで各人間で少しずつ誤った情報が重なり最後の人に伝わるときには根も葉もない情報が混ざっているようなイメージですね。

そのため英文解釈ができないのは致命的になってくるわけです。しっかりと対策しましょう。この段階で使用する参考書としては以下のものがあります。

(I)基礎英文解釈の技術100(大学受験スーパーゼミ徹底攻略)

→医学部受験を考えている人にとっては最低限習得すべき解釈の技術が詰まっています。一題一題丁寧に品詞分解をして最初はその文構造に沿って直訳から始めて下さい。

慣れてきたら模範解答にあるような自然な日本語に変えてみてください。解説と自分の品詞分解や解釈を照らし合わせて使っていきます。

(II)ポレポレ英文読解プロセス(代々木ライブラリー)

→西きょうじ先生が書かれた、読解を念頭においた解釈の参考書です。実際の長文読解で「このように読んでいけばいいのか」という読解のプロセスが優しい言葉で書かれています。

解説は平易ですが問題文がかなり難しいので見かけに反して習得するのに必要な労力は多いです。

しかし、医学部受験を考えている人にとってはそれだけの労力と時間を割く価値がある参考書です。これができれば試験で構造がとれない、なんてことはなくなります。

繰り返しですがこの段階では品詞分解による構造分析の習得が一番の課題になります。
ポレポレが終わる頃には見ただけで英文の構造が取れるようになっているはずです。

英語の勉強法 終盤

さて、ここまで来たのであればどのような医学部受験の英語の試験でもある程度の対策は完了していて、「単語を調べて、時間さえかければ大抵の文章の文意は取れるぞ」という段階になっています。

あとは演習を積むだけです。

(I)大学入試英文長文ハイパートレーニング レベル2or3(桐原書店)

→ベーシックな長文問題集です。解説には問題の解説の他、それぞれの文章の品詞分解まで載っているので解いたあとに解釈があいまいな部分を確認できます。また付属のCDを使って音慣れも可能です。

レベル3が標準的な医学部受験の対策ラインです。

(II)合格へ導くRise読解演習 2~4(Z会)

→Z会が出版している長文問題集です。Z会の名に恥じぬ精錬された解説と問題文のセレクトが非常に良いです。解説もハイパートレーニング同様に品詞分解まで載っています。

レベル4はなかなか歯ごたえがありますが医学部受験には必須でしょう。

これの参考書を消化できれば後は受験校に合わせた対策に入っていくことになります。ここまでで十分な実力がついているはずなので、どの大学でも苦労することはないはずです。

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終わりに

study 終わりに

どうでしたか。以上が私が考える英語の勉強法です。

英語の構造や解釈の重要性がわかって頂けたのならば嬉しいです。自分で実践できそうな部分だけでもいいので参考にして医学部受験への勉強を頑張ってくださいね。

 

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