>医学部受験をして合格する…それは医師を目指す人たちにとって、避けて通ることのできない大きな試練です。
医学部受験は日本各地の全国区の秀才たちが互いに競い合う、最難関の試験と言い切っても過言ではないでしょう。医学部合格を手にすることは容易ではありません。
自分には無理だ、医学部受験をパスする人間なんて天才ばかりなんじゃないの?そんな言葉を予備校の講師をしていてしばしば耳にします。
しかし、実際のところ医学部に天才なんて野球の試合で満塁ホームランが出るくらいの頻度でしか存在しません。医学部合格にはいくつか不可欠なポイントがあります。
今回はその中でもこれだけは抑えておきたい学習や指導の3つのポイントをみなさんに紹介したいと思います。
医学部専門予備校の武田塾医進館では88%の生徒が偏差値11以上アップ!
武田塾医進館では、「授業をしない」「一冊を完璧に」「自学自習の徹底管理」で志望校への合格の最短ルートを目指します。 最難関の医学部だろうが、東大だろうが、成績が一番上がる勉強法はただ一つ、自学自習でレベルに合った参考書を一冊ずつ完璧にしていくこと、これが最速の勉強法です。
医学部合格の必要条件
勝負事の全てに共通することですが、受験に絶対というものは決して存在しません。
これさえやっていれば合格する、この先生の講義をとれば合格できる…そんな飛びつきたくなるようなキャッチフレーズは真に受けてはいけません。
どんなに素晴らしい講義を受けようが、如何に優れた問題集を手にしたところで、合格するためには最低限の(ただし決して少なくない量の)勉強量と多少の運は必要にあります。
小手先のテクニックだけで突破できるほど日本の医学部合格は甘くありません。
今回紹介するポイントも医学部合格を実現するための必要条件であって十分ではないことは心して読んでくださいね。
信用できる情報を集め、客観的に目標との距離を測ること
医学部受験は情報戦です。情報が乏しいがために医学部合格できない人も少なくありません。
正しい情報もなく闇雲に勉強する行為は太平洋を方位磁針なしで渡ろうとするようなものです。
幸いなことに医学部受験に関する学習や指導の情報は予備校や雑誌に詳細に掲載されていますし、医学部予備校のような医学部受験に特化した予備校もあります。
まずはこれらを利用してどのように学習すれば良いのか、受験校の試験科目、センター試験のボーダーライン、二次試験の傾向、そして何より現在の自分の実力(何が得意で何が苦手なのか、よく間違える分野は?勉強する習慣はついているのか)を客観的に把握しましょう。
自分の実力を把握する時に、あまり悲観しすぎないようにすることが重要です。絶望を感じるかもしれませんが現実を受け入れることから医学部合格への学習は始まります。
情報収集と分析がすんだら、残り時間から「いつまでに」「何の問題集を」こなせば良いのかおおざっぱな計画を立てます。可能であればその計画を信頼できる指導者にチェックしてもらうといいでしょう。そのような人がいなければ和田秀樹氏の書籍などを参考にしましょう。
計画が完成したら後は余計な情報に惑わされずに自分を信じて日々淡々と勉強する日々が続きます。
受験学年ならば模試は多く受けよう!
模試をどれくらいの頻度で受ければ良いかについては予備校関係者の中でも意見が分かれることが多いですが私はできれば月に一度くらいは医学部受験生ならば受けておくべきだと思います。
模試はそれまでの自分の学習や受けてきた指導が身についているかを本番形式でアウトプットできる極めて良い機会です。そして学習の成果はあったのか、反省点はどこかをあぶりだすためにも最適です。
模試は3か月に一度でも良いという意見もありますが、3か月も期間が空いたあとの模試で学習の成果が出なかった場合、計画の修正が時間の物理的な制約的に効かなくなってしまいます。このことを踏まえて私は月に一度は模試を受けてこまめに自分の実力をモニターする必要があると思います。
模試の結果は客観的な数値として現れるのでそこで何度も志望校との距離の変化を掴んでいくことが医学部合格への一歩になります。時に模試の結果をいるのが辛いこともあるでしょう、絶望することもあると思います。
しかし、そうした現実と向きあう力も医学部に入った後には必要になります。
常に学習を効率化する努力をしよう!勉強は学びながら洗練されていく!
ポイント1でも紹介した通りに計画を立てて、勉強を開始したとしても常に柔軟性を持って学習を最適化していこうと意識することは時間がない医学部受験生や逆転合格を狙う受験生にとって至上命題とも言えるでしょう。
同じ医学部受験生であれば試験本番までに残された時間の絶対量はみな同じです。この条件下で、現段階で自分よりも前に進んでいるライバルを追い抜くためには効率の良い勉強がどうしても必要になります。
書籍などである程度、効率が良い学習の知識を手に入れることは可能ですが、人それぞれには合う、合わないが必ず存在します。一般的に合理的だとされている勉強法が自分い合わないことは往々にしてあります。
こればかりは予備校で指導を受けたり、実践していきながら見つけていくしかありません。様々なメディアで情報を仕入れた後は、それらを自分に合うように取捨選択して自分なりの学習スタイルを確立させていきましょう。
医学部合格した人の多くが自分なりの勉強法を確立しています。野球のピッチャーが自分にあった投球フォームを身に付けているのと同じことですね。教科書に載っているような正統派のフォームはありますが、それはあくまで見本であって自分に合っているとは限りません。
こうした勉強スタイルの確立にはそれなりの時間と勉強量が要求されるのでこの意味でも最低限の努力が必要とされるわけです。初めから自分にあった勉強法で効率的に学べる人のことを私は天才というのではないかと思います。
私を含めて天才ではない人々はじっくりと慌てずに確実に、堅実な土台を固めていきましょう。それが医学部合格に繋がります。
具体的な勉強のコツ
以上が3つのポイントの紹介です。次にもう少し具体的、実践的な勉強法についてお話します。受験のテクニカルな部分と言ってもよいでしょう。
計画は多少の遅れを最初から考慮しておく
一つ目のポイントで情報を集めたのち計画を立てると書きました。この段階でよくある失敗例としては、計画をたてる際に進むことだけを考えているということが挙げられます。
毎週みっちり計画を詰め込むというよりは「平日に進んで、週末に一週間分の復習と計画の微修正をする」というようにある程度の余白を予め用意しておくと精神的にも安心できます。
自分がしてる勉強がインプットなのかアウトプットなのかを区別しよう
これは特に英語の文法や数学の解法ストックの段階のお話です。塾講師をしていると初見の英文法の問題やチャートのような網羅系の問題集で考えこんでいる受験生をよく見ます。
しかし文法や数学初期の解法暗記はあくまでインプットなのでそれほど時間をかけ過ぎるのは非効率的です。この段階は応用問題を解くための武器を仕入れる段階ですので、自分の頭の中に解くための武器がまだないので解けるはずがないのです。
長くても10分考えてもわからなければ割り切って解答を理解する方向にエネルギーを使いましょう。復習の段階で解答を再現できればいうことなしです。
逆に受験後半になるとアウトプットが中心になります。自分の中にあるものを引っ張りだす訓練ということになります。この段階になって初めて30分ほど時間を取って取り組むようにしましょう。
これらのポイントをしっかり意識して学習しよう!
いかがでしたか。これらの紹介した3つのポイントは医学部合格への学習や指導に関する、これだけは外せない!というエッセンスです。
医学部受験生の皆さんは今回紹介したポイントをまず押さえた上で、情報集めて学習して、模試を受けながらゆっくりと自分にあった勉強法を確立していきましょう。
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