【体験談】大学受験に失敗しても終わらないワケとその後の進路について解説!

【体験談】大学受験に失敗しても終わらないワケとその後の進路について解説!

「大学受験で全滅…行ける大学ない…」
「あんなに頑張ったのに第一志望落ちた…」
「受験落ちた…人生終わった…」

大学受験で自分の志望する大学・学部に不合格になった人でこのように感じる人も少なくないでしょう。

かく言う筆者も高校受験と大学受験に失敗し、浪人を経て現在、早稲田大学に通っています。
合格発表に自分の番号がないあの絶望は、今でも夢に見るくらい強烈に覚えているものです。

ただそんな「受験失敗のプロ(?)」に言わせてみれば、受験に失敗したから何かが終わるということは絶対にありません。

今回は

・大学受験に失敗しても何も終わらない理由
・大学受験に失敗した後の選択肢
・それぞれの選択肢のメリット・デメリット
・受験に失敗したときの気持ちの切り替え方
などを解説していきます。

筆者の経験も踏まえて赤裸々に語っていきますので、最後まで読んで頂ければ幸いです!

大学受験に失敗しても何も終わらない

まずはじめに、大学受験に失敗しても何も終わりません。
強いて言えば、現役で志望する大学に入る機会が失われることぐらいです。

受験に落ちたその時は何も考えられないかもしれませんが、一度冷静になってみてください。
現役で大学に入れなかった時のデメリットってなんでしょう?

実はほとんどないですよね。

中には浪人して大学に入ったら、1年下の学年の人たちと一緒に授業を受けなければいけない。
浮いてしまって恥ずかしい…と思う方もいるかもしれません。

これについて大学に入ってしまえば分かると思いますが、世の中に浪人を経験した大学生ってめちゃくちゃいます
浪人って正直思っているより普通のことです。
あまり気にする必要はありません。

実際に筆者も浪人してド緊張しながら大学に入りましたが、語学のクラスの浪人率に拍子抜けでした。
大学にもよりますが、参考として筆者の大学では30人弱の語学のクラスに6人浪人生がいました。

また大学では実際の年齢よりも、学年で上下関係ができるので、浪人生は1mmも浮きません。

大学受験に失敗した後の進路

ここでは、まず大学受験に失敗した後にどんな選択肢があるかご紹介します。

大学受験に落ちたとき、以下の5つが主要な選択肢になるかと思います。

1.浪人して再び第一志望を目指す
2.仮面浪人する
3.滑り止めの大学に入学して編入を目指す
4.専門学校に進学してから大学に入学(編入)する
5.就職またはアルバイトをする

それぞれのメリット、デメリットについては次項から詳しく解説していきます。

浪人する

勉強

大学受験で全落ちしてしまった場合や、第一志望にこだわりたい場合は浪人してもいいかもしれません。

実際に筆者は、滑り止めの大学を蹴って浪人の選択肢を取りました(編入という選択肢が浮かばなかったこともありますが…)。

浪人するメリット・デメリット

浪人する場合のメリット

・たっぷり時間をとって勉強できる
・第一志望を諦めずに済む
・受験できる大学の選択肢が多い(編入学と比較して)
・将来や自分自身について考え直す事ができる
・学習習慣が身につく

浪人するデメリット

・塾・予備校に通う場合は費用がかかる
・時間があるため気分が緩み、モチベーションの維持が難しい
・不安や焦燥感からメンタル面がツライ
・浪人しても第一志望に合格するとは限らない

浪人生は良くも悪くも時間の余裕があります。

有り余る時間の結果として精神的に追い込まれたり、意欲を失ってしまう人もいます。

筆者の場合は将来を考える良い機会となり、志望学部の系統を変更するまでに至りました。
今では学部を変えたことに大満足しています。

浪人を経験した人が口を揃えて「浪人してよかった」というのは、このように受験の成功・失敗だけでないメリットもあるからでしょう。

浪人すると就職に影響する?

浪人すると就職活動の際に不利なのでは?と不安な方もいるでしょう。
結論からいうと「就職で不利になることはほとんど無い」です。

日本の就活市場では、2年遅れまでは新卒として扱われるため、現役生と何も変わらない括りで就職活動をすることができます。

そもそも企業側としては”その人が会社にとって有益かどうか”がポイントなので、1、2年の差で有望な人材を取らないなんてことはありません。

中には面接で浪人について触れられることもありますが、その時は逆に意志の強さをアピールするチャンスだと割り切ってしまいましょう。

浪人中にどう頑張るか、大学時代に何を頑張るかが1番大切だということです。

仮面浪人する

仮面

滑り止めの大学に合格している人で、リスクなしで志望校を目指したい人には仮面浪人という選択肢があります。

仮面浪人とは?
仮面浪人とは第一志望に落ちた受験生が、滑り止めの大学に通いながら、志望校への入学を目指して受験勉強をすることを指します。

仮面浪人のメリット・デメリット

仮面浪人する場合のメリット

・孤独ではないため精神的に安定して浪人できる
・受験に失敗してもリスクがない
・大学生活を経験した上で志望校を選択できる
・通った大学が気に入ればその大学を4年で卒業することもできる

仮面浪人するデメリット

・誘惑が多い
・大学生活も受験も中途半端になってしまうリスク
・交友関係に時間を使えずに学内で孤立するかもしれない
・場合によっては浪人以上に費用がかかる

筆者の経験から言うと、仮面浪人を成功させてる人は一握りです。
強い意志をもって入学しても、友達ができて大学生活が楽しくなってしまったり、単位を取るための勉強と受験勉強に併殺されてしまったり…と仮面浪人には弊害が多くあります。

中には大学生活で友達は作れず、単位も取れず、受験にも失敗するという最悪の展開になる学生も少なくないです。

またほとんどの私立大学は入学後すぐの休学の場合、授業料を満額納める必要があるため、
休学して勉強に励む場合も「滑り止めの大学の授業料+受験にかかる費用+志望校の授業料」が必要になり、浪人より家計への負担が大きくなってしまうこともあります。

以上の理由から、親が浪人を認めてくれないなど特別な事情を除いては、普通に浪人することをオススメします。

滑り止めの大学に入学して編入を目指す

編入

滑り止めの大学に受かった方には、その大学に入ってから第一志望の大学に編入を目指すという選択肢もあります。

編入学とは?

短大や専門学校、4年制大学などの在学者・卒業者が出身校で得た単位を活かして、志望する4年制大学に途中から入学することです。

主に2年次か3年次に入学を行うことが多く、編入学のための試験は前年度の夏~秋ごろにかけて実施されます。

また、編入学は国公立を含めて日本の大学のうち7割近い大学が取り入れている制度です。
京都大学や大阪大学、関関同立といった名門大学も取り入れており、大学生活の過ごし方次第では第一志望へのリベンジを果たすことも可能になっています。

編入学を目指す場合のメリット・デメリット

編入学を目指す場合のメリット

・大学を4年間で卒業できる
・大学入試より試験科目が少ない(ほとんどの編入試験は英語/小論文/面接)
・国公立大学も含めて複数の大学を受験できる(日程さえあえば複数の大学を受験できる)
・浪人するよりも経済的
・受験勉強の内容が自分の興味のある分野である
・不合格でも元の大学に戻れる

編入学を目指す場合のデメリット

・大学生活が忙しい
・編入試験を実施している大学しか選択肢がない
・元の大学で取得した単位がいくつか認定されないこともある
・既に大学にコミュニティができていて友達作りが難しい
・編入から就活までの期間が短い(3年次編入の場合)
・大学生活は誘惑が多い

また注意点として、デメリットでも紹介しましたが編入学は実施していない大学もあります。

加えて大学によっては編入学試験の受験者に対して制限を設けている大学もあります。
例えば、東京大学の工学部は編入学を実施していますが、編入学の対象者は高等専門学校卒業者のみとされています。

滑り止めの大学から志望大学への編入を目指す場合は、その大学・学部が編入試験を実施しているのかしっかりとチェックするようにしましょう。

編入学を目指して専門学校に進学する

編入

実は編入学は専門学校からも目指すことができます。
専門学校は3月末まで募集を行っている学校も少なくないため、大学受験に全落ちした受験生でも入学することができます。

また大学・学部によっては専門学校卒業者のみを対象に編入学試験を実施している大学もあります。
そのため、志望する大学によっては滑り止めの大学に入るよりも専門学校に入る方がよい場合もあるのです。

専門学校に進学するメリット・デメリット

編入を目指して専門学校に入学するメリット

・専門的な知識や技術を身に着けることができる
・浪人より費用が少ない
・2年で卒業して就職することも可能
・大学に全落ちしていても大学の編入試験を受験できる

編入を目指して専門学校に入学するデメリット

・大学に比べて忙しく勉強の時間を取りづらい
・学術的な分野への知識を学べる時間が少ない
・編入先で単位認定される単位が限られている

入学段階から編入を目指している場合は、英語系の専門学校や、大学編入を目指すカリキュラムのある専門学校などに通うことをオススメします。

また世の中には大学で学べる幅広い知識よりも、専門的な知識・スキルを必要とする職業(クリエイターやエンジニア、医療・看護系など)も多いです。
ご自身の将来次第では思い切って(入学段階では編入を考えず)専門学校に通うのも良いかもしれません。

通ってみて、物足りないと感じてから大学への編入を検討しても遅くないです。

就職・アルバイトをする

職人

経済的に厳しい場合は、高校卒業後に仕事やアルバイトに励むという選択肢もあります。

高卒での就職は学校の紹介がないと難しいことや、精神的な負担を考えると、正直オススメはしません。

就職/アルバイトをするメリット・デメリット

就職/アルバイトをする場合のメリット

・早く自立することができる
・経済的な負担がない

就職/アルバイトをする場合のデメリット

・就職の場合、3月に採用してもらえる会社はほとんど無い
・大卒に比べて給与が低い
・仕事のモチベーションが湧かない

繰り返しますが、大学受験に落ちたという理由で就職することはオススメしません。

ただアルバイトについては、自宅で浪人をしながら、バイトで夏期講習費や教材費、入学金を稼ぐという選択肢もあるため、検討の余地がありそうです。

筆者も浪人時代は予備校に通いつつ、アルバイトで季節講習の費用を稼いでいました。
簡単では無いですが、アルバイトのおかげで逆に生活リズムが整うというメリットもあるので試してみる価値はアリです。

そもそもなぜ大学受験に失敗して落ち込むのか

大学受験に失敗して落ち込んでしまう理由は2つあります。

・周りの受験生に劣等感を抱くから
・完璧主義に陥っているから

以下で一つずつ解説していきます。

合格した受験生に劣等感を抱くから

大学受験に失敗して落ち込む大きな理由は、受験で成功した人と自分を比べてしまっていることです。

大学受験では、試験を通して他人と比較して自分が上か下かを判断させられ続けます。
さらに皆さんは大学受験に限らず、小・中・高と定期テストや入試を通して自分と他人を比べさせられてきたと思います。
また社会に出ても人事評価や年収、資格といった基準で他人と比べられ続けます。

そうして多くの人には自分と他人を比べる癖がついていきます。

しかし、人と自分を比べ続けているとほとんどの人は満足することができません。
なぜなら人と自分を比べ続けると、ある分野で全ての人間に自分が勝たなければ満足できないからです。

競争社会では最後に残った1人の勝者だけが満足でき、他の全ての人は劣等感を抱き苦しみます。


幼少から染みついてしまった「比べる」という癖を直すのは難しいことです。
けれども、物質的な基準を作って他人と比べて価値を見出すのではなく、「ただ自分が存在している」という事実を良い・悪いの価値判断に結びつけずに受け止める意識は忘れないようにしましょう。

完璧主義に陥っているから

大学受験の結果は合格か不合格かしかありません。
100か0かしかないこの評価方法にこだわりすぎると完璧主義者になりやすいです。

しかし、この評価方法では成長はありません。

実際の大学受験では、合格する実力がないのに本番で運よく合格してしまう人もいます。
逆に模試でA判定を取り続けていながら、不合格になってしまう人もいます。

合格か不合格かという成果だけに一喜一憂するのではなく、なぜ自分が不合格になったのかを明確にすることが大切です。


結果だけをみて完璧にこなせなかったと落ち込まず、失敗した原因を分析したり、自分のできたことを褒めてあげることで、次に繋がるでしょう。

受験に失敗した気持ちを切り替える方法

幸せ

最後に受験に失敗したあとも、長く続く人生を乗り越えるための気持ちの切り替え方をいくつかご紹介します。

筆者も実際に試してみた方法ばかりですので、ぜひ参考にしてください。

とにかく落ち込んだ感情を外に出す

いくらポジティブな言葉をかけられても、落ち込むときは落ち込みます。
そんな時は我慢せずに好きなだけ泣いて、喚いて、不安や後悔を全部発散してしまいましょう。

筆者がやっていたことは、ノートにとにかく感情を書き出すということです。
当時のノートを見返すと、これでもかとネガティブな言葉や不安が書き綴られていました。

一見、より落ち込んでしまいそうな方法ですが、感情は一度言葉でアウトプットしたほうが落ち着きます。

これは漠然と脳内が不安や後悔でいっぱいになっている状態から、自分が「何に悩んでいるのか」を具体的にすることができ、スッキリするためです。

新しい事を始める

心理学用語で、何かを忘れようとすればするほど、そのことを考えてしまう「シロクマ効果」というものがあります。
当てはまる経験のある人も少なくないでしょう。

大学受験に落ちた苦しみにも同様の事がいえます。
そんな時は忘れようと努力するのではなく「新しいことを始める」のがオススメです。

浪人生活でも大学生活でも、始まってしまえばそのことで頭がいっぱいになって、いつの間にか受験に落ちた苦しさを忘れています。

筆者の場合は、浪人期に受験勉強以外にも読書と筋トレを始めることで気持ちを紛らわせていました。

規則正しい生活と運動

気持ちに引きずられて生活リズムが乱れると、ますます鬱々とした気持ちになって悪循環に陥ります。

どれだけ落ち込んでいても
「毎日12時には寝る」
「7時間以上眠る」
「外に出て身体を動かす」
この3つは必ず守るようにしましょう。

人間の身体は睡眠をとって日光を浴びれば自然と元気になるように設計されています。

上記3つが守れていれば、しばらく何もできなくても大丈夫だと言い聞かせて、生活習慣の改善を徹底しましょう。

受験の参考書やノートなどを捨てる

部屋に受験の参考書があれば、目に入るたび自然と受験の事を考えてしまいます。

浪人してもう一度大学受験に挑戦する場合を除いて、教材の類は思い切って捨ててしまうことをオススメします。

なかには大学受験の参考書を専門に買い取ってくれる業者などもありますので、気持ちも切り替えられて、お小遣いもゲットできて一石二鳥ですね。

大学受験に失敗|まとめ

今回の記事では

  • 大学受験に失敗した後の選択肢
  • 落ち込んでしまう理由
  • 気持ちの切り替え方
などをご紹介しました。

受験に失敗した方は、まずは紹介した方法を試したり、自分の好きなことを楽しむなど気分をリフレッシュしてください。

気持ちが落ち着くことで、冷静に自分の未来ついて展望することができるようになると思います。

最後に筆者がTwitterでみかけた良ツイートをご紹介させていただきます。

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