「東京一工」「関関同立」「日東駒専」など、大学受験や就職活動においてひとつのレベル(偏差値)指標とされるさまざまな大学群があることは皆さんご存知のことと思います。
しかし近頃、どうやら有名大学群「GMARCH」に異変が起きているとか・・・!?
今回は、「GMARCH」に代わって台頭してきた新大学群「SMART」について解説していきます。
受験生の皆さんは必見です!
目次
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GMARCH(ジーマーチ)とは
「GMARCH(ジーマーチ)」とは、
G:学習院大学
M:明治大学
A:青山学院大学
R:立教大学
C:中央大学
H:法政大学
といったように東京に位置する有名私立大学をまとめて指す大学群で、長い間受験生から非常に高い人気を誇り続けています。
ちなみに、この大学群のなかでは少し規模が小さく、校風も特殊な学習院大学のGを除いた「MARCH」という名前で呼ばれることも多いですが、 偏差値という観点から見ると「GMARCH」というまとまりで考えるのが一般的なようです。
「GMARCH」はもう古い!?
数多くある大学群のなかでも「GMARCH」は70年近くも親しみを持たれている大学群です。
しかしその「GMARCH」が微妙な存在になってきているというのです。
これは一体どういうことなのか、解説していきたいと思います。
GMARCHの中で生まれた差
しかしこの大学群ができたのは、ずっとずっと昔の話。
そのため、現在のこれらの各大学の難易度や偏差値は当時とは異なるものとなっています。
河合塾と東進が発表している、GMARCHの各大学の偏差値のなかで偏差値が最も低い学部学科の偏差値データは、以下のとおりです。(2019年3月現在)
大学名 | 河合塾 | 東進 |
---|---|---|
学習院大学 | 52.5 | 54.0 |
明治大学 | 55.0 | 56.0 |
青山学院大学 | 55.0 | 57.0 |
立教大学 | 55.0 | 58.0 |
中央大学 | 55.0 | 54.0 |
法政大学 | 55.0 | 46.0 |
もちろん大学は偏差値がすべてであるとは言えませんが、こうした偏差値情報によって
学習院大学、中央大学、法政大学は明治大学、青山大学、立教大学の偏差値との間に溝があると考えられるようになりました。
したがって昨今、「GMARCHという大学群は適当なものではないのでは?」との見方が強まってきたのです。
新大学群「SMART(スマート)」とは
そうした流れの中で、「GMARCH(ジーマーチ)」ではなく「SMART(スマート)」という新たな大学群をひとつのレベル指標として参考にする大学受験関係者が増えてきました。
次はこの「SMART」について解説します。
「SMART」を構成する大学
「SMART」は、
M:明治大学
A:青山学院大学
R:立教大学
T:東京理科大学
の5校を表しています。
先ほどご紹介した「GMARCH」の上位に位置する明治大学・青山学院大学・立教大学の3校に加えて、
上智大学・東京理科大学から構成される大学群です。
上智大学と東京理科大学がSMARTにまとめられている理由
これまで名門早稲田大学・慶應義塾大学とともに「早慶上理」という大学群でまとめられることの多かった上智大学と東京理科大学は、なぜ「SMART」としてまとめられることが主流になりつつあるのでしょうか。
実は早慶上理も昔から親しまれている大学群で、現在はこの大学群内に学力差が生まれていると言われています。
河合塾と東進が発表している、早慶上理の各大学の偏差値のなかで偏差値が最も低い学部学科の偏差値データは、以下のとおりです。(2019年3月現在)
大学名 | 河合塾 | 東進 |
---|---|---|
早稲田大学 | 62.5 | 66.0 |
慶應義塾大学 | 62.5 | 64.0 |
上智大学 | 57.5 | 60.0 |
東京理科大学 | 55.0 | 61.0 |
このデータから、早稲田大学・慶應義塾大学と上智大学・東京理科大学の間には明らかに偏差値の差があると考えられます。
そこで、早慶よりもMARCHに偏差値や就職実績が近いということで、「早慶上理」の下位2校と「GMARCH」の上位3校から構成された「SMART」が新たな大学群として成立しているのです。
「GMARCH」と「SMART」各大学の特色
漠然と受験や就職などで、何かと同じくくりで語られることが多い「GMARCH (ジーマーチ)」や、「SMART(スマート)」ですが、それぞれの大学ごとに特色があります。
受験生の皆さんは、偏差値や就職率だけではなく各大学の特徴も理解したうえで志望校を考えたり受験対策をするとよいでしょう。
G:学習院大学(偏差値55.0~66.0)
学習院大学といえば、皇室御用達の学校としてメディアで取り上げられることも多く、知名度は高いといえます。
そのため、世間一般なイメージは「上品」「お金持ち」「お堅い」「真面目」であり、就職先も銀行、保険、航空業界が多くなっています。
学部
学習院大学には、5学部17学科あります。
設置学部は法学部、文学部、経済学部、理学部、国際社会科学部であり、中でも文学部と理学部(物理化学)に強いとされています。
文学部哲学科
学習院はもともと、国学の教育を行っていたため文学系の学問に伝統があります。
文学部哲学科は「哲学・思想史系」と「美学・美術史系」のコースに分かれます。
「哲学・思想史系」では
・古代ギリシアから、近世、現代に至る西洋の哲学
・政治、社会、宗教、芸術、文学などの思想史的研究
・日本を中心に中国、インドなどの仏教をはじめとする東洋の諸思想
といった研究を行うことができます。
「美学・美術史系」では、
・絵画史を中心とする美術史研究
・彫刻史、建築史、音楽史、美学・芸術理論
などの多様な芸術領域の研究ができるようになっています。
中でも日本美術史の教授陣が充実しており、教員数は難関私大で一番多くなっています。
〈難関私大 日本美術史専任教員数〉
【学習院大】文学部哲学科:4名
【早稲田大】文学部美術史コース:3名
【青山学院大】文学部比較芸術学科:2名
【慶應大】文学部美学美術史学専攻:2名
【同志社大】文学部美学芸術学科:2名
理学部
学習院大学の理学部は研究レベルが極めて高いことで有名です。
理学部の設置学科は物理学科、数学科、化学科、生命科学科の4つで、中でも物理化学の分野で名を馳せています。
学習院大学は物理化学分野で国内上位の科研費採択数となっています。
つまり、著名な教授が多く、資金の豊富さから設備・研究室ともに充実した環境で研究に打ち込むことができます。
学習院大学の併願校
第一志望が学習院大学の場合の併願校
第一志望が学習院大学であり、日東駒専を滑り止めで受ける場合は駒澤大学と専修大学あたりになるでしょう。
模試での合格判定がC判定くらいであれば、日本大学や東洋大学を滑り止めにすることも考えられます。
過去問との相性などにもよりますが、平均するとこのくらいの大学のランクが滑り止めに適しているでしょう。
参照:学習院大学公式サイト
M:明治大学(偏差値57.5~65.0)
かつては「バンカラ色」が強かった明治大学ですが、リバティタワーの竣工や企業ビルのような外装のアカデミーコモンの完成にわたって、イメージの刷新がされてきました。
親世代~年配には「男くさい」「硬派」という印象を持っている人が多いですが、学生や若い代からは「オシャレで近代的」な大学イメージがあります。
男女ともに明るくアクティブな学生が多く、就職活動も真剣に取り組んでいる学生が多いため就職には強いといえます。
そのため、MARCHの中でも頭一つ抜けている存在です。
学部
明治大学には10学部29学科あります。
設置学部は、法学部、商学部、政治経済学部、文学部、理工学部、農学部、経営学部、情報コミュニケーション学部、国際日本学部、総合数理学です。
就職に強い看板学部
明治大学は、かねてより「就職に強い大学」として定評がありますが、中でも有利とされている学部があります。
明治大学は入学時の学部間の偏差値に大した差はありませんが、就職では強い学部とされるものが存在しているので要チェックです。
文系では、法学部、商学部、政治経済学部、文学部
理系では、理工学部、農学部です。
就職に強い学部を列挙しましたが、この中でも特に就職に強いのが「商学部」です。
明治大学の商学部は、日本の私立大学で初めて商科として誕生した学部であり、明治大学の看板学部です。
このブランド力は、50~60代の世代に刺さることが多く、就職だけではなくその後の出世にも働きます。
明治大学の併願校
明治大学の併願校として多いのは早稲田大学です。
早稲田大学の滑り止めとして明治大学を受ける、明治が第一志望だけれどチャレンジ校として受けるという2パターンがあります。
次に多いのは、明治大学の他学部を複数受験するというパターンです。
明治大学の学部は入試日程がバラバラなので、学内併願をすることができます。
早稲田や慶應を受験する学生も多くこの方法をとりますが、学部を絞って対策をしてきている学生と戦うことになるので明治大学だけしか受けないという組み方ではなく、 中央大学、成城大学、駒澤大学にも視野を広げてみると良いでしょう。
参照:明治大学公式サイト
A:青山学院大学(偏差値55.0~67.5)
青山大学といえば、青山・表参道にあるキャンパスや正月の箱根駅伝の強豪校というのが即座に思いつくのではないでしょうか?
知名度は高く、イメージ通りおしゃれで華やかな学生が多く在籍しています。
青山大学はキリスト教信仰に基づいた教育が行われており、MARCHの中では立教大学の次に女子学生が多くなっています。
スタイリッシュなイメージが先行してしまう青学ですが、在籍している学生はコツコツと課題をこなすまじめな学生が多く、
「青山スタンダード(通称、青スタ)」という先進的な教育取り組みがあります。
青山スタンダードとは、学部・学科に関係なく履修することができる幅広い教養を学ぶことができるシステムです。
学部
青山大学には、11学部26学科あります。
設置学部は、文学部、教育人間科学部、経済学部、法学部、経済学部、国際政治経済学部、総合文化政策学部、理工学部、社会情報学部、地球社会共生学部、コミュニティ人間科学部です。
航空業界に強い青学
青山大学は、明治大学に並んで学生の大手志向が強く、卒業後は銀行や保険業界へ就職が多くなっています。
また、特徴的なのがMARCHの中でも航空業界への就職率が高いという点です。
授業で航空業界を志望する学生に沿ったプログラムが用意されており、それが高い評価を得ています。
航空業界への就職は男性:女性=1:12くらいで、女性が大多数です。
というのも、青山大学ではCA就職に特化した講座を開催したり、実際にCAの就業体験ができるプログラムも用意されており、
青学卒のキャビアテンダントを多く輩出しているからです。
青山大学の併願校
青山大学の併願校として滑り止め校は、東洋大学、成城大学あたりになるでしょう。
同レベルの学校を併願する場合、明治大学、立教大学があげられます。
また法学部を受験する学生が併願先として多く選ぶのが法学部です。
法学部が有名な私大は、早慶とMARCH中央の中では中央大学ですが、それに次ぐ名門といえます。
青山大学と上智大学は雰囲気が似ていることもあり、併願先に選ばれることが多いですね。
参照:青山学院大学公式サイト
R:立教大学(偏差値55.0~65.0)
立教大学といえば、レンガ造りに蔦が絡まった本館がトレードマークのミッション系の私立大学です。
クリスマスには大規模なライトアップが行われ、一般公開もされています。
イギリスの寄宿舎のような雰囲気がある校舎も重なって、立教大学の学生は「落ち着いている」「上品」といったイメージがあります。
また立教大学は、留学制度が充実していることに定評があります。
休学せずに半年から一年間もの間留学することができ、留学先の選択肢が多いことも特長です。
アメリカ、イギリス、カナダなど英語圏のみならずドイツやシンガポール、さまざまな地域に提携校があり、幅広い地域に留学することができます。
学部
立教大学には、10学部27学科あります。
設置学部は、文学部、異文化コミュニケーション学部、経済学部、経営学部、法学部、観光学部、コミュニティ福祉学部、現代心理学部です。
就活に強いのは『経済学部』と『経営学部』
同じ立教大学内の学部間でも新卒採用で企業から欲しがられる学部があります。
それが「経済学部」と「経営学部」です。
大学入試では異文化コミュニケーション学部や社会学部の人気が高くなっていますが、就職となると少し話が変わってくるようです。
経営学部ではグローバル企業、総合系コンサルティング・ファーム、総合商社などに就職する学生もおり、立教大学の学部の中でも、かなり就職に強いといえます。
立教大学の併願校
立教大学の併願校として滑り止め校は、成城大学、成蹊大学、明治学院大学あたりになるでしょう。
同レベルの学校を併願する場合、MARCHの中では中央大学などが考えられます。
MARCHを受験する場合の多くは、滑り止め校に日東駒専を受けることが多いですが、近年日本大学と東洋大学はレベルが上がってきているので滑り止めにならない可能性もあります。
3科目の偏差値が60を超えている場合、偏差値55くらいの大学が滑り止めになります。
駒場大学と専修大学の偏差値は50~55なので、併願校としては丁度よいといえるでしょう。
参照:立教大学公式サイト
C:中央大学(偏差値55.0~65.0)
中央大学は、MARCHの中では地方出身者やまじめで控えめな学生が多いです。
そのためか「地味」「キャンパスが僻地にある」「真面目」といったイメージを持たれており、MARCHの中では影が薄くなってきています。
一方で中央大学のミスコンは華々しく、2020年には元乃木坂の学生が出場したりもしています。
世間のイメージとは反対に、モデルやアナウンサーの輩出数が多いという意外性があるのが中央大学です。
学部
中央大学には、8学部26学科があります。
設置学部は、法学部、経済学部、商学部、文学部、総合政策学部、国際経営学部、国際情報学部、理工学部です。
中央大学の「白門会」の存在
中央大学は、公認会計士や弁護士などの難関資格に強く、公認会計士は慶應大学、早稲田大学に続き全国で3番目に多い合格者数を誇っています。
慶應の「三田会」、早稲田の「稲門会」などは有名ですが、中央大学の「白門会」も地方公務員や法曹界を中心にとして、裁判官、検察官、弁護士の法曹三者でかなりの存在感があります。
中央大学の就職実績は白門会によって支えられているとも言え、女性白門会は女子学生の就職支援やキャリア支援活動を行っています。
MARCHのほかの大学と比べて、金融機関や商社・航空会社などの就職は劣っているものの公務員は強く、国家資格が必要な職種へ就職するケースが多いです。
中央大学は、私立というより国公立大学に近いといえます。
参照:中央大学公式サイト
H:法政大学(偏差値55.0~65.0)
法政大学の以前は、早稲田、明治に並ぶ硬派大学というイメージを持たれていましたが、
新学部設立やキャンパスの再開発によるイメージ刷新で、女子人気が高い大学へと変化しました。
また法政大学は東京六大学の1つでもあり、スポーツが強い大学でもあります。
フィギュアスケーターの本田真凛選手も政治経済学部に入学しています。
法政大学の学生は、意欲的でパワーのある人が多い反面、SMARTが提唱されるようになってからは人気は落ちているといえます。
学部
法政大学には、15学部38学科があります。
設置学部は、法学部、文学部、経営学部、国際文化学部、人間環境学部、キャリアデザイン学部、デザイン工学部、GIS(グローバル教養学部)、経済学部、社会学部、現代福祉学部、スポーツ健康学部、情報学部、理工学部、生命科学部です。
法政大学の看板学部は『法学部』
法政大学の看板学部は法学部です。
東京法学社を前身としており、人気が高く就職も最も強い学部とされています。
偏差値的に「MARCHの中では一番下」という見方をされることもありますが、伝統のある学部では大企業の就職率は高いです。
アナウンサー志望向けの講義がある
1988年から開講されている「自主マスコミ講座」は、アナウンサーなどマスコミ業界への就職を志望している学生に好評です。
この講座から難関のアナウンサー職も含め、マスコミ業界に多くの卒業生を送り出しています。
参照:法政大学公式サイト
S:上智大学(偏差値55.0~67.5)
上智大学といえば、キャンパスを歩けば英語が聞こえると言われる程、「国際色が強い」学校として有名です。
また、早稲田大学や慶應義塾大学に比べると、女子学生が多いという特徴があります。
世間からのイメージは「洗練されている」「お嬢様」「知的」といったもので、評判、知名度ともに高いといえます。
その一方で、かつては「早慶上智」と言われ、早慶に並ぶ難関校とされていましたが、
現在は『早慶よりは下がる、しかしMARCHよりは高い』という独立した存在になっていました。
SMARTを構成する1大学になるのも自然な流れであったことがわかります。
学部
上智大学には、9学部29学科があります。
設置学部は、神学部、文学部、法学部、経済学部、外国語学部、総合グローバル学部、国際教養学部、理工学部、総合人間科学部です。
総合グローバル学部、外国語学部、国際教養学部の違いは?
上智大学には、外国語学習を主軸とした学部が3つ設置されていますが、学部名だけ見ても違いが分かりづらくなっています。 それでは各学部の違いや特徴についても見ていきましょう。総合グローバル学部
総合グローバル学部は、国際関係論と地域研究を軸として、世界やさまざまな地域が抱えている問題にアプローチしていきます。
したがって1~2年次には社会科学分野の理論や研究方法論を講義や基礎演習を通じて集中的に学びます。
基礎的知識は日本語環境で身につけますが、専門科目の一部が英語で行われます。
外国語学部
外国語学部は、的確な言語運用能力の獲得を4年間の「学び」の土台として位置づけています。
つまり、集中的に「ことば」を身に付けながら、「言語」そのものや「地域」の問題にアプローチしていくのが外国語学部です。
外国語学部と総合グローバル学部は、強力な学部間連携があるので、入学後、専門的に語学を学びながら
総合グローバル学部が開講する科目を受講することができます。
国際教養学部
国際教養学部は、すでに高い英語の運用能力を持つことを前提に、幅広い教養と理論的思考力を養うこと(リベラル・アーツ)を目指す学部です。
リベラルアーツとは、特定の学問にかたよらず、人文科学、自然科学、芸術などを横断的に学べるのが特徴です。
日本でリベラルアーツ教育を取り入れているのは少なく、国際教養大学、国際基督教大学、立命館アジア太平洋大学、早稲田大学国際教養学部、上智大学国際教養学部の5つとなっています。
国際教養学部の授業は、すべての授業が英語で行われるため、初めから欧米の大学に近い環境で学ぶことができます。
参照:上智大学公式サイト
T:東京理科大学(偏差値42.0~62.5)
東京理科大学は、社会的評価の高い理系大学として雑誌に取り上げられるなど、世間的にも存在感のある理系私立大学です。
東京理科大学の特徴は、課題が多いことで、留年してしまうことも珍しくありません。
かといって留年が就職活動に響くことはなく、留年しても大企業に就職していきます。
東京理科大学を卒業した=在学中にしっかりと勉強したことを意味するので、社会的な信用度は高く、 大手メーカーに就職するケースが多いです。
東京理科大学も一時期は「早慶上理」といわれることがありましたが、MARCHの中でもレベルが上がっている大学があることから MARCHと同レベルとして扱われたりします。
学部
東京理科大学には、8学部33学科があります。
設置学部は、理学部第一部、理学部第二部、工学部、経済学部、薬学部、理学部第一部、工学部、先進工学部です。
東京理科大学の特徴
東京理科大学の教育理念は「真の実力がある人を社会に送り出す」というものです。
集まる学生も「自分を高められるから」「面倒見の良さがいい」など、教育理念を賛同して入学する勤勉で学習意欲の高い学生が多くいます。
東京理科大学の卒業後の進路
東大や東工大の大学院進学率は8~9割といったところですが、東京理科大学はそれ以下です。
卒業後、公務員や教員になるのは就職者のうちの約1割程度であり、9割以上が民間企業に就職しています。
東京理科大学の就職は東工大に匹敵するため、入学時の偏差値を鑑みるとかなりお得な大学といえそうです。
参照:東京理科大学公式サイト
SMARTの有用性
新大学群SMARTは以上のような流れで誕生しましたが、実際のところその有用性はどうなのか、解説していきます。
SMARTの位置づけ
先ほども解説したように、SMARTの5校はかつて「早慶上理」・「GMARCH」と呼ばれていた大学群のちょうど真ん中のレベルの大学を集めた大学群ということになります。
大学群としての難易度は早慶に次いでSMART、そこに関関同立・中央大学・法政大学が続くといったものになっています。
したがってSMARTの誕生によって2つの同一大学群内にあった学力差が解消され、偏差値の近い大学を正しくグループ分けできるようになったと言ってよいでしょう。
言葉としての「SMART」
とは言え、実はこれまでにも同一大学群内の学力差を解消する狙いでたくさんの大学群が作られてきました。
それにも関わらず、昔から常識として根付いている「早慶上理」「GMARCH(MARCH)」などの概念はなかなか覆らず、新しい大学群が一般に普及しにくいことも事実です。
しかし、今回新たに作られた「SMART」は、ただの大学群としての固有名詞ではなく、
「SMART」=「頭のよい、賢明な、気のきいた、抜け目のない」といった意味の英単語としても理解することができます。
これはまさにSMARTの5校に対する世間のイメージとぴったり合致します。
偶然の産物かもしれませんが、上智大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・東京理科大学のイメージとぴったりの語感を持つSMARTという言葉は世間にも浸透しやすいのではないでしょうか。
より正確な大学のグルーピングが普及することによって、受験生たちがより志望校を目指しやすくなることが期待されます。
新大学群「SMART」とは?|まとめ
今回は、「早慶上理」や「GMARCH」に代わりうる新大学群「SMART」について解説いたしました。いかがでしたでしょうか?
昔から当たり前のようにある常識が、実はもう正しくないということもありますよね。
学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学をまとめて指す大学群であった「GMARCH」ですが、各大学の偏差値を正しく反映したうえで新しく作られたのが、「SMART」という大学群です。
この記事でご紹介したような上位難関大学を狙っている人は、正確な大学群やその位置関係を把握して、戦略的な受験に役立ててください。